食と香り
お月さんのように大きなクリの入った栗ごはん、これは新宿高島屋の「心亭」のおにぎり。そういえば今日は中秋の名月だったっけ。 お月見には栗がつきものだ。 昔、母が炊いてくれた季節季節の混ぜご飯。たけのこごはん、豆ごはん、松茸ごはん、栗ごはん。 ご…
扁平な桃、蟠桃(ばんとう)。7月のカンヌの市場でたくさん売られていた。 もともとは中国が原産、楊貴妃も好んだとか。 香りがよくジューシー。
フランスからの来客のお土産、a la mere de famille, フルーツのお味。色はカラフルだけど、人工的じゃなくてナチュラルなフルーツの香り。 昔のバタークリームのケーキの上に乗ったマジパンの飾りのように柔らかい。きな粉を固めた「ゴカボ」という昔のおや…
「土を喰う日々」(水上勉)、発行日の1982年と言えば、もう30年も前のこと。 水上氏が丹精込めて育てた野菜を丁寧かつシンプルなひと皿にして出すという、12か月の旬をつづった料理エッセイである。
8オンスのハンバーガー、大きいと覚悟はしていたが、皿が来てみてやっぱり大きかった。東京アメリカンクラブにて慰労会。 このまえに出てきたスープは野菜も肉もたっぷり入ったシチューのようなものだし、コースのサラダと言っても小鉢に入ったような上品な…
巨大なスイートポテト。英語で「sweet potatoというとサツマイモそのもののことを指す。 そもそも、サツマイモをお菓子にする習慣が欧米にはないらしい。だが、私たちには懐かしいおやつ。 ==== 小さい頃はてっきりおしゃれな洋菓子だと思っていたが・・・日…
この季節になると恋しくなって、ランチにデパ地下でタケノコご飯を購入。 「儀式」ってこんな味かも・・・。出来合いの筍ごはんはアクもなければ香りもない。 思い出すのは子供の時分。春になるとどこからかタケノコが届いて、母がご飯に炊いてくれた。大き…
ほっと一服。 開けたての新しい抹茶で、L子ちゃんの立てた「お薄(うす)」はおいしい~。
DEMELってかわいい。 チョコレートの購入動機はやっぱりまずパッケージ。 買ってみて食べてみて、おいしかったらまた買う。そして人にもプレゼントする。
エアメールでこんなチョコレートが届いたら・・・。きっと心が弾むに違いない。 今では国際郵便はとても速く到着するし、日本に出すのもヨーロッパに出すのも、心理的ハードルは同じくらいの高さになった感があるが、私の高校生の頃はエアメールはちょっと特…
バレンタインデーは過ぎてしまったが、いまやチョコレートほど1年中人気のある商品もないだろう。 テレビでも雑誌でも、チョコレートの特集やショコラティエのインタビューなどがたくさん掲載され、ファッションデザイナーのような扱いだ。
ORINDO チョコレート。栗のペーストがしっとりカステラにくるまれてチョコレートでコーティング。 ほっくりとした甘みが、ちょっと焼き芋のような風味だ。
アトリエでお茶の時間に村上開新堂のクッキー。 「よし、今日はミルクティーだ。(バイトの)T君牛乳買ってきて」「ええー、そんなことまで・・パしりですか」「文句を言うんぢゃない」 昔からのピンクの無地の缶の中にはぎっしりと、たくさんの種類が入って…
朝からの雨が急に雪に変わって、曇りガラスの向こうの、雪の影が大きくなって横切っていくのが見える。 窓を開ければ、みるみる外がまっ白になっていく。ベランダも屋根も、道も。 こんな日はなんだか眠くて仕方がない。あったかい部屋の中で、今日はおこも…
カカオ・サンパカ(CACAO SAMPAKA)はバルセロナのチョコレート チョコレートは今、スペインが熱いらしい。 もともと、カカオにミルクをいれなめらかな口どけにすることを考案したのはスイスであったが、いまはフランスとスイスのチョコレートがおいしいとい…
まったくもって覚悟していたことではあるが、正月というのは食べる誘惑が多い。 ニューヨークからのお土産で、LAバーディックのチョコレート。
2年前のクリスマス頃、くだんの六本木バー「カスク」で初めて枝付きレーズンを食べた。 干しあんずやドライフィグと盛られたレーズンは大粒で甘みが強く、一緒に出されたチーズと赤ワインですっかりいい気分。
りっぱな洋梨やザクロ、くりなどが盛られたフルーツバスケットの横には、布に包まれたチーズが。これはなんとなくうまそうな気配が漂う・・・。 真ん中の棒といい、ドームがかぶさっていて変わってる。なぜこの棒が立っているかの意味は、その後すぐわかるの…
大ぶりの「ラ フランス」、早く食べてしまわないと傷んでしまう。 一箱がいっぺんに熟れてくるから・・・。 見た目のゴツゴツした印象とは違う上品な味。でも、このソバカスも魅力的ではある。
この缶かわいい! どことなく舶来の香りのするおみやげ・・・。と思ったら、北の神戸にあるお菓子屋さん、カファレルのチョコレートだって。イタリアと日本のコラボでできたそう。
いつもおしゃれなものに敏感なYさんからの手土産、六人衆の栗きんとん。 ちいさな練りきりのお菓子の詰め合わせも戴いたのだが、写真を撮るまもなくそれはすぐになくなってしまった・・・。 そこでこちらの栗きんとんをひらいたところ、またとっても可愛ら…
ドイツ、ミュンヘンの「ダルマイヤー」のフルーツゼリー。 もともとは老舗のデリカテッセンで、コーヒーやハムが有名なお店らしい。フランスのフォションのドイツ版みたいなところかな? ==== パッケージは素朴だけど、2センチ角の大きさと、色のグラデーシ…
洋ナシのタルトが好き。 気が付けば、このところまた、食べ物と花の記事ばっかり書いているが・・・。
ふっくら、ハートの形が可愛いマカロン。いとおしい~♡ 「どれひとついただくとするか」ふんわりした外側と、中の柔らかいクリームがとってもおいしい。
「マールブランシュ 京都北山」のお濃茶フォンダンショコラ。京都からのお客様に頂いたお土産である。 ひとくちいただいた瞬間に、抹茶の香りが広がって、ほのかな苦みが、お茶の甘みとうまみをいっそう際立たせている。
イベントタイトルは「東日本大震災復興支援、TOKYO TASTE 2012」という。 アトリエの隣に服部栄養専門学校がある。 その服部先生が中心に、活動を続けている「G9・世界の料理のサミット」が9月22日から始まっている。ご近所のよしみでチケットをいただいた…
クリスピークリームドーナッツのハロウィン限定ドーナッツもらったよ! かぼちゃのランタンの顔や、紫イモのトッピングや、とっても楽しい。箱もオレンジと黒で描かれたハロウィンの絵柄でかわいい。 「どれにしようかな☆」 っと迷ったけど、プレーンのがや…
タバスコは赤いもの、そう思っていたら、ウチのM子さんが「さとりさん、こんなものがあるんですよ~」 とスパイシー醤油、タバスコソイソースなるものを持ってきてくれた。
キノコやカビといった、菌糸類の香りは懐かしく、後ろめたいような気分にさせる。 ここに苔や羊歯(しだ)も含めて、このにおいの思い出は、どことなく幼い秘密を含んでいる。 ==== 花や果実の明るい香りは誰でも好き・・・、そして好きだと堂々と言える。で…
落雁(らくがん)は一見地味だが、味わいの深い菓子である。 きれいな花や動植物をかたどったものなどいろいろあるけれど、長野の善光寺落雁(ぜんこうじらくがん)は薄くて細長い、あっさりとした形である。 そのため、この落雁を噛んだときのパキっとした…