パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

・香道(香りを聞く)

日本文化の香りと感覚(Scent and Sense in Japanese Culture)@チューリッヒ芸術大学講演2

9th/Nov/2018 スイス・チューリッヒ芸術大学<perfumative>にて講演しました。日本語原文です。 結論 香水は、目に見えず、形がないからこそポストモダンともいえる芸術になりえると思います。日本の美意識とは、まさに「形のない美」を楽しむということ。今日は、日本の感</perfumative>…

インタビュー「道(どう)」と香水③ 香道 Japanese art of fragrance_'Kodo'

「道(どう)」と香水③ 香道 Japanese art of fragrance_'Kodo' 私の香りの特徴は、一言でいえば「乾いている」ということです。甘いグルマン系の香水ならば、米や小豆を原料とするあっさりとした和菓子。バターやクリームのようなコクとは異なります。 たと…

銀の桜のお香たてと香筒,携帯用 L'art "d'écouter l'encens

携帯用の銀のお香立(こうたて)と香筒のセット。 1-2年前だったと思うが、某有名デパートの美術展を見た後、同じフロアに和小物を扱ったお店があり、立ち寄ったところ見つけた。 「おお、なんとシャレたものだろう」と早速購入。 それからずっとしまったま…

夏休自由研究 「香水」 ② way of incense

日本の香り 日本には、6世紀の仏教の伝来とともに「沈香木(じんこうぼく・じんすいこうぼく)」が入ってきました。

菖蒲香、あやめ、紫、Iris

「菖蒲香(あやめこう)」は、香道の夏の香組(お香の組み合わせ)である。 5種類の香木のうち、目的となる1つの香りを予め試し聞きしておき、次に出る5つのうちの何番目にこれが出てくるかを判ずる(当てる)。 「五月雨に池のまこもの水ましていつれあやめ…

香の記録紙 和歌と絵と香と

香の記録紙 和歌と絵と香と 野分香(のわきこう)の記事でも書いた「香の記録紙」。いつも素敵な和歌と絵が描かれている。これは、つわぶき。 香の記録紙の決まりごと 用紙の右には、その日の香席のタイトルが大きく書かれている。これは、鵜飼香(うかいこ…

野分せし小野の草伏荒れ果てて-野分香(のわきこう)

秋のお香の組み合わせ 野分香 野分せし 小野の草伏 荒れ果てて(のわきせしをののくさぶしあれはてて)深山にふかき さを鹿のこゑ(みやまにふかき さをじかのこえ) 寂蓮法師 野分(のわき)とは、野の草を分けて吹くような、秋の台風のこと。 嵐が去った後…

沈香木を包む 香包み

沈香木は小さく切られ、一片づつきれいな香包みに包まれる。

沈香の味(六国五味)

沈香木の味?それは、六国五味(りっこくごみ)。香道では、前に説明した沈香木(じんこくぼく)を使い、香炉で温めて香りを聞く(嗅ぐ)。

香木(こうぼく)と練香(ねりこう)

香木と練香(ねりこう) 沈水香木(じんすいこうぼく)、略して沈香(じんこう) ひと口に「香」といっても、香道で使うのは沈香木(じんこうぼく)で、茶道で使うのは練香(ねりこう)と白檀(びゃくだん)である。源氏物語の薫物合わせ(たきものあわせ)…

香道のお稽古始め

何から書き始めようかと思ったが、今日は香道のお稽古を始めた頃の話をしてみたい。

香道への招待

「香道への招待」は本のタイトルであって、私がご招待などとはおこがましいことである。

匂い袋 初釜にて

遠州さんに続いて昨日の裏千家御家元の初釜でいただいたおみやげも匂い袋だった。

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