パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

枝付き干しブドウ レーズン raisin

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2年前のクリスマス頃、くだんの六本木バー「カスク」で初めて枝付きレーズンを食べた。

干しあんずやドライフィグと盛られたレーズンは大粒で甘みが強く、一緒に出されたチーズと赤ワインですっかりいい気分。

 

さて今年のイブ、「おうちクリスマス」のために高島屋地下の紀伊国屋でチーズやカシューナッツを買い、ついでにレーズンも、と棚を探したら、枝付きレーズンを発見。

地味目に置いてあったのでいままで全然気がつかなかった。
今日はワインもあるし・・・。

休日もアトリエだけど、かなりウキウキでもうひと仕事がんばる。

 

レーズンやドライフルーツはDMBC-nーBtyrateやDamacenoneの香りがする。
重く、甘くややタバックでスモーキーな香り。

 

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さて、まだ幼稚園の頃、母に連れられて行ったお家で、おやつにレーズンを出された。
母親同士、おしゃべりしているとなりに座って、私はおとなしく(普通の)干しブドウを食べていた。

気がつくと、お皿いっぱいのレーズンがあっという間に空になっていたので、母はびっくり!
よくみると、お皿の横には濡れたレーズンが山盛りに。

 

「あら、さとりったら、いやだ~、レーズンはぶどうと違って皮もまるごと食べられるのよ」

ちいさい私は、種なしブドウの実を吸っては皮をだすように、
レーズンを口に入れ、しゃぶっては出していたのだ。

どうりでちっともおなかが膨れないわけだ。

一度口から出したレーズンはそのまま乾かしたらわからないかもしれないが・・・しかたなく、母は私の出したレーズンを食べていた。

 

親は子の不始末の責任をとるもの。

 

 

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