・香料素材ライブラリー
L-ムスコン(L-muscone) L-ムスコンは天然ジャコウのキー成分で光学異性体の天然型のムスク香料です。 L-ムスコンの香りは、香水にエレガントで温かみのあるパウダリーなムスキーノートを与え、プッシュアップしトップからの拡散性を高めます。 ノビヤカ-NO…
色々なミモザ 3月8日はミモザの日。 毎年、この季節になるとミモザとアカシアについて確認をするので、私自身の整理のために写真と情報を書き留めておくことにしました。 10年してようやく区別がつくようになってきました。 まだ寒い、風の強い3月頃に歩いて…
南仏のチュベローズ・polianthes tuberosa L. テラスのチュベローズ カンヌのアパルトマンについた時、1階のテラスの植木鉢に最後のチュベローズが咲いていました。 チュベローズは甘く濃厚な、肉厚の白い花の香りで、クリーミーなラクトニックでややゴムっ…
スメリングチェックとスズラン muguet, lily of the valley 香料名をブラインドで名前をあてる訓練 パルファンサトリのフレグランススクールでは、香りをおぼえたかどうか、「スメリングチェック」といって、香料名をブラインドで(隠して)嗅いで名前をあて…
マツタケの香り 1-octen-3-ol(amyl vinyl carbinol) マツタケの天ぷら 先日、早くも松茸のてんぷらを頂いた。 揚げた後、縦に割ってさらに上下を二つに切ってある。いや、上下を切ったのち、縦に割ったのか。それはどちらでもよい。 ほおばるとマツタケの…
アトリエは明日から始まるが、今日はひとりで2018年の「初スメリングチェック」。書初めではなく、「かぎ初め」というところ。オルガンから無作為(むさくい)に選び出し香りを嗅ぐ。 今年3本目の香りは「veloutone(ヴェロートン)」。瑞々しいピーチ・フル…
キュウリの漬物は、ウンデカベルトールの匂いがする Undecavertol ウンデカベルトール Undecavertol という香料は、明るい黄味がかったグリーン感じさせる、フレッシュなグリーンノートである。香りの中に少し感じられる酸味と塩気が青臭さとあいまって、塩…
イランイラン,Ylang ylang, Cananga odorata フレッシュなイランイランを入手 家で香料植物を育てている生徒のMさんが、家からイランイランの花を持ってきてくれた。 前からイランイランの鉢があると聞いていたのだが、開花と教室に来るタイミングがあって…
クレームドカシス(リキュール)と海苔の佃煮① Dimethylsulfide お酒の香りに凝る 最近はお酒の香りに凝っている。特にウイスキー。それぞれの香りに対応する香料を結び付けるのだが、とても奥が深い。 それに協力してくださるのは、よく訪れる六本木のシッ…
MOUAN SARTOUXの植物園「Les Jardins du MIP」 香料植物を集めた植物園だ。 ああー私もこんなお庭が欲しいなあ。。 東京で新宿御苑に行く代わりに、南仏に来たときは必ずここへ来なければ寂しくてしかたがない。 1時間かからずに歩けてしまう小さなお庭だけ…
My Perfume Organ ragrance bottles are lining up like piano keys. We call this stand a " perfume organ". This is my perfume organ and I made it myself in 2001. Everyone gets surprised to know that this was handmade by me. I created it by im…
世界調香師会議 world perfumery congress 今回は最初の大きい仕事について書こうかなと思っていたり、香料の調達についてはまた少し別のときにと思ったり。 話があっちこっち行ってしまうのはご容赦いただくとして、 香水の仕事が今に続く大きなきっかけは…
香料の調達② fragrance raw material ある明るい秋の日だったと思う。 少量で販売してくれるという、ありがたい奇特なその香料会社を訪れてみた。 都心から電車に乗って1時間ちょっとのところである。 駅から15分ほど、駅前のまっすぐ伸びた道路を歩いたとこ…
雨の後の雑木林で、落ち葉を踏んで歩くと、湿った土の匂いがする。立ちのぼったアーシーな香りが、足跡とともに追いかけてくる。 雨上がりの木立ちは、樹木の呼吸も一緒になっているからかな? 思わず深呼吸したくなる。 立ち止まり、ふわふわ積み重なった腐…
干し草 Hay absolute 「この麦はとてもいい麦だよ」と教えられる。 何についていいのかよくわからなかったけれど、古い品種だそうだ。 南仏にいたある日、近くの麦畑でのこと。 麦にもいろいろある。小麦、大麦、ライ麦。 そして「藁(わら)」って、よく耳…
ジャスミンの花飾り サンバックジャスミンと言えば、6歳のときの初めてのハワイ旅行。一般人の外国旅行が許可された年である。 飛行場でタラップを降りると、髪の長いお姉さんが、香りのする白い花のネックレスをかけてくれた。3日たっても強く香る、その首…
これは、香料を取るジャスミン。オオバナソケイ、Jasminum grandiflorumである。 つぼみは赤く、ほっそりとしていて線香花火の先を思い起こさせる。 開くと白くやや旋廻した花びらの縁(ふち)に、ところどころ淡い桃色の覆輪がでていかにも愛らしい。風にゆ…
ナツメグ nutmeg ムスカデ Muscadier スパイスのナツメグは香料素材としても使われる。 ミドルからラストにかけて、芯の太いスパイスらしいスパイス。ゴムっぽいウッディー感がある。 茶色のイメージ、ユゲノールがメイン成分で、ペッパーの要素もある。オリ…
銀厚朴(ギンコウボク/Michelia ×alba )はモクレン科オガタマノキ属の常緑高木で、ホワイトシャンパカとか、白玉蘭(ハクギョクラン)の別名もある。 エキゾチックな香りのこの花から得た香料はマグノリアオイルとよばれる。 泰山木(タイサンボク)やコブ…
ヴァランソル高原の農場行きについてもう5回にわたってしまった。この5日間にも、小さな村めぐりのこと、ガリマール見学、グラースのお客さんのことやボタニカルガーデンやプチ女子会など、日々書きたいことがたくさんたまっていく。 そうこうしているうちに…
カンヌから200kmほど西北西へグラースを抜け山を越えて、南仏プロバンスの盆地をサン・クロワ湖を横目に、車で2時間ほど走ったところにヴァランソル高原がある。 我々が訪ねた人はチャールズ・オブリー氏という。 250ヘクタールの彼の農場は主としてラバンジ…
新宿御苑のユリの木。 明治初期に植えられた樹齢140年になる巨樹は、40メートルはある。葉の濃い緑の中に隠れ、同色のつぼみは目立たないが、よくみれば 木を覆うようにびっしりとついている。 花の根元のオレンジの線がアクセントになっている。別名チュ…
これ結構好きな写真。 雪が池の杭の上に残って点々としている。新宿御苑の母子森、雪が水の上に積もってシャーベット状になっている。
ローズP βーphenylethylalchool 「ローズP」というのは香料の商品名で、この名前が日常的に使われる。または、慣用名としてはベーターフェニルエチルアルコール(βーphenylethyl alchool)が一般的である。 これはバラの主要な香気成分であり、多くの花の…
シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO この10年、シアー感のある香りが続いたから、逆にシストのような重く強い香りが流行り初めているのかな。 このところ食べ物と植物の話ばかりと言われたので、たまには香料のことも書いてみる。 毎年、500からの…
香料用のジャスミン、オオバナソケイ。香水に使用される種類のジャスミン。 新宿御苑では、管理棟の近くに咲いている。 南仏では初夏に咲く花だが、日本の夏が暑すぎるのか、冬が寒くて花時に間に合わないのか、ここでは秋口によく咲いている。
コモンセージ。 Are you going to Scarborough Fair?Parsley, sage, rosemary and thyme,スカボローフェアにも歌われている。
これだけ食べ物のことについて書いているのに、ピーチを書いたことがないのに気がついた。夏の岡山の巨大な白桃、おいしい~。 白桃はフレッシュなものと言う印象もあり、みずみずしく爽やかな味と香りが、口の中で溶けていくような感覚だ。
香料業界では、安全性の確保のためにIFRA(The International Fragrance Association )やRIFM (Research Institute for Fragrance Material)といった自主規制を実施する組織を設立しています。 IFRAは1973年10月ベルギーのブリュッセルで…
マグノリア(木蓮の仲間) マグノリアの花・植物 マグノリアはモクレン属の総称であるが、このマグノリアの香料はどんな花なのか。 IFFのNATURALS COMPENDIUMによると、マグノリアフラワーオイルは「syn,Michelia longifolia blume」という種類で、花は白く…