パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハロウィン Halloween

ハロウィンなんて、私の子供時代にはやら無かったぞ。カボチャと言えば冬至に食べるものと決まってたし。 仮装したり、「Trick or treat!」とドアを叩いてお菓子をもらって回れるなんて、子供たちには楽しいイベントだ。でも、日本ではもっぱら大人が盛り上…

アゲラタム かっこうあざみ(郭公薊) Ageratum

アゲラタムの小さな蕾から糸のような花びらが伸びて、遠くから見るとふんわりとした紫の雲のようだ。 かっこうあざみ(郭公薊)ともいう。キク科植物。

ダルマイヤー  dallmayr Fruchtgelles

ドイツ、ミュンヘンの「ダルマイヤー」のフルーツゼリー。 もともとは老舗のデリカテッセンで、コーヒーやハムが有名なお店らしい。フランスのフォションのドイツ版みたいなところかな? ==== パッケージは素朴だけど、2センチ角の大きさと、色のグラデーシ…

ウスバヤブマメ Amphicarpaea edgeworthii Benth.

少しうす暗い林の地面近く、ヤブマメは船のような細い形の花は、蔓性の、マメ科の植物である。小さな花だがはっとするような青。 水引とヤブマメの、赤と紫が絡み合うように咲いているのが、まるで着物の柄のようだ。 しっとりと美しい。

秋バラと春バラ Rosaceae

秋バラは香りがとてもクリーンだ。 形も引き締まっている。

蜂とシュウメイギク(秋明菊)Anemone hupehensis var. japonica

シュウメイギク(秋明菊)は、名前と違って菊の仲間ではない。学名にも入っているように、アネモネと同じキンポウゲ科の植物である。 匂いはあまりない。無いと言ってもいいと思う。

おやすみ キンモクセイ Kinmokusei

とうとう、昨日の嵐でキンモクセイが散ってしまった。うーん、日曜日にやっぱりくればよかった。。。小さな花たちがオレンジ色に地面を染めて、また一年の眠りに入る。おやすみ、キンモクセイ。

洋ナシのタルト LA VIEILLE FRANCE 1834

洋ナシのタルトが好き。 気が付けば、このところまた、食べ物と花の記事ばっかり書いているが・・・。

カタバミ(オキザリス ・トライアングラリス) Oxalis triangularis

カタバミなんて、あまり目を引かない道端に咲くつまらない花・・・。と思ったらこんな派手な種類もある。 ブラジル原産のピンクのカタバミ、オキザリス・トライアングラリス。大きな三角の紫の葉がとても変わっている。

秋のバラ autumn rose

秋のバラ咲き乱れる新宿御苑のローズガーデン。 風に乗ってふわりふわりと甘酸っぱいバラの香りがやってくる。 秋のバラは香りがいい。

ペンタス Pentas

ペンタス Pentas夏から秋にかけて咲くアフリカ原産の花。 花壇に行儀よく並び、明るく、派手な割に背景になってしまう。舞台の群舞は、華やかであっても目だっていはいけない。 そんな花。 つい立ち止まって気を惹かれるような趣(おもむき)が感じられにく…

GINZA 11月号

「GINZA」11月号にパルファンサトリの取材記事掲載 マガジンハウスの「GINZA」11月号にパルファンサトリの取材記事が掲載されています。 特集「私らしい香りを探しに・・・」195P 株式会社マガジンハウスマガジンワールド「GINZA 185」 http://m…

キンモクセイ(金木犀)のにおいはなぜ遠くまで届くのか osmanthus

キンモクセイ(金木犀)の香りは、花の香りの中でもっとも遠くまで届くそうである。なぜそうなのか?をまじめに研究している香料会社もある。 新宿御苑では、バラも、タイサンボクも、ジンチョウゲもクチナシも、風に乗って遠くまで、どれもよく匂うけれども…

フジバカマと蜜蜂 藤袴 Eupatorium fortunei

秋の七草のひとつ、フジバカマ(藤袴)である。 昨年より少し早く咲きはじめたようだ。薄いあずき色の蕾から、細い糸のような花びらが伸びている。 これがいっぱいに咲くと、色はもっと淡くなりフワフワした一つの塊になって見える。

ムラサキシキブ 紫式部 Japanese beautyberry

「ムラサキシキブ」の名の通り、秋になると鮮やかな濃い紫色の実が鈴なりにつく。こんもりとした感じの低い木は、この美しい色の果実でたくさんの細い枝をしならせるのだ。 初夏、この木には淡い桃色の花がさく。秋の派手な実に比べて地味な花であまりめだた…

ムエットについて mouillette ②

この白い細長い紙は、ムエット(匂い紙・scent strip,smelling-strip)といいます。香料や香水のにおいをかいで評価するための紙です。 昨日は、店頭などに並んでいるブランドの広告用ムエットを紹介しましたが、通常ラボで使うムエットは白く、細長い、少し…

ムエットについて mouillette

ムエットについて mouillette 香料や香水のにおいをつけて、香りを評価するための紙を、ムエット(匂い紙・scent strip,smelling-strip)といいます。 アトリエで調香するときや教室では、通常白い細長い紙を使いますが、ブランドの店頭にはもっと幅広の、い…

キンモクセイの香り Osmanthus fragrans var. aurantiacus

どういうわけか、今年はキンモクセイ(金木犀)の花の足並みがそろわない。たびたびの嵐のせいかな。 9月の終わりには咲き始めた木もあったのに、タイミングが悪いのか、一斉に鈴なりに咲くキンモクセイの花をまだ見ていない。 通常は、花は1週間ほどで咲き…

シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO

シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO この10年、シアー感のある香りが続いたから、逆にシストのような重く強い香りが流行り初めているのかな。 このところ食べ物と植物の話ばかりと言われたので、たまには香料のことも書いてみる。 毎年、500からの…

寒露 KANRO is the 17th solar term

寒露は24節気の第17番目。 露が冷気によって凍りそうになるころ、冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、こおろぎなどが鳴きやむころ

カラスウリ Trichosanthes cucumeroides

白いカラスウリの花。レースのような花弁の先がカールして、うす暗い森の中にぽっかり浮かんでいる。 Trichosanthes cucumeroides

マカロン大好き ♡ La Precieuse

ふっくら、ハートの形が可愛いマカロン。いとおしい~♡ 「どれひとついただくとするか」ふんわりした外側と、中の柔らかいクリームがとってもおいしい。

ヒガンバナ(彼岸花) Lycoris radiata

ヒガンバナ(彼岸花)が、くるりくるりと巻いている。 秋の新宿御苑。雨上がりの森は、ブラックペッパーオイルの匂いがする。 ついで、桜の葉のクマリンの甘い匂い。 朝の静かなこの時間が好き。

植物界の契約/kingdom Plantae ②

植物は、ただ奪うことはしない。対価を支払い、報酬を与える。 ある時は、昆虫に蜜を提供することによって、花粉を媒介してもらい、 またあるときは鳥たちに果実を与え、甘い果肉に種子を潜ませる。鳥はしらず、植物の繁栄に貢献しているのだ。 それは「あな…

植物界の契約/kingdom Plantae

植物界には厳格な契約があり、そのたゆまぬ履行によって秩序が保たれている。 日本人が几帳面な国民性を持ってきたのは、この「植物契約の中で育ったから」という考え方はどうだろう。 新宿御苑に通い始めてつくづく実感することは、植物たちは本当に生真面…

秋は夕暮れ  Makura no sōshi

秋は夕暮れ。9月も半ばを過ぎたころから、夕闇がはやく降りてくるようになった。10月、机に向かって夢中になっていると、陽が落ちるのに気がつかないうちにうっかり暗くなっていたりする。

キンモクセイの香り/パルファンサトリのソネット「Sonnet」Osmanthus

パルファンサトリのキンモクセイの香り「SONNET (ソネット=叙事詩/小さな詩)」です。 香水「ソネット」は、子供時代の幸せな思い出。それはいつの世代にも繰り返し訪れる暖かい記憶を指しています。 この香りの中心にあるオスマンタス(きんもくせい…

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