パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

フェンネル fennel

フェンネルはウイキョウ(茴香)、フヌイユ (fenouil)ともいう。1~2メートルほどになるセリ科の一年草。羽毛のように広がる細かい葉をもち、黄緑色の細かい花が咲いた後、種子をつける。 消化促進、消臭などに効果があり、香辛料・食用の他、薬用、化粧品…

おもちゃ,家具,ドールハウス,フランス,蚤の市,

これはかわいい、ドールハウスのミニチュアキッチン! これは火は使えないのかもしれないけど...。フランスの蚤の市で見つけたの。 私の子供の頃だったのか、姪の小さい頃だったのかも定かではない大昔、 日本で「ママレンジ」という調理器具玩具が売り出さ…

フリージアの香り freesia

フリージア(freesia)は昔からある、お馴染みの春の花だ。 黄色いフリージアが居間に飾ってあると、「春が来たな~」と子供心に嬉しかった。また香りがとてもいいのでとても印象深い花である。 最近では品種改良がすすんだのか、花色も増えたし大きくなった…

シダレザクラ咲き始めました 2017 Cerasus spachiana f. spachiana

新宿御苑の大きなシダレザクラは、ソメイヨシノに先駆けて春の庭を飾る。 今日はまだ咲き始めたばかりなので、カメラを持った人たちもまばらである。 春の嵐にはまだ早すぎるのに。 花は乱れ髪のように揺れ、根元に群れ咲く白い水仙も身を伏せている。 その…

ヨモギ(蓬) Artemisia indica

これは、1月20日のヨモギ(蓬)。 ちょうど、福寿草が咲き始めるころ、地面にぴったりと這うように生えていた。 で、3月15日に同じ場所に成長度合いを見に行ったら、たいして大きくなっていない。 生えるたび採られて、草餅にでもされちゃったのかな? 草餅…

さくら、待つ cherryblossom

新宿御苑には桜の木が約65種1100本あるそうだ。 多いのはやっぱりソメイヨシノ。広い芝生の庭をソメイヨシノが取り囲んでいる。 春はむしろ曇りの日の方が暖かい。しっとりと水気を含んだ大気の向こうに、つい先ごろまで細い枝先を黒々と震わせていた桜の木…

クロモジ(黒文字)の花 Lindera umbellata

クロモジ、黒文字の花。 毎年この時期になると、散歩の途中には必ず見に行って、蕾が咲くのはいまかいまかと心待ちにしている。 直径1センチに満たない小さな花の集まりだけれども、白いうぶげの生えた葉の若い緑が映えて、遠目でもよく目立つ。 過去のブロ…

ハクモクレン撮りかねて、思わずたたむ赤い傘。

今日は冷たい雨が降っている。 「三寒四温」の三寒の方、こんな日の新宿御苑は人がすくない。 池のほとりにはだれもおらず、次々とちいさな輪が広がっては消える様子を、ひとり飽かず眺めている。 「するべき」「せねばならない」「やめるべき」「してはなら…

青いアネモネ  Anemone coronaria

高校生の頃からこの花が好き。毎年春になると、母は白と紺の染付の小ぶりな壺に、たくさんのアネモネを活けていた。 桃、さくら、たんぽぽ。どちらかといえば春はふんわりした黄色やピンクの花が多いようだが、そんな中でアネモネのはっきりとした色合いは新…

菜の花忌(なのはなき)伊藤静雄 春のいそぎ

アスファルトの道路の脇にも、菜の花が咲いている。 もこもこと鮮やかな緑と黄色のコントラスト。 3月12日は、伊藤静雄の命日「菜の花忌」。 伊藤静雄は中原中也らとともに同人誌で活動した詩人で、三島由紀夫にも影響を与えたという。 正直この人の名はあま…

ハチジョウキブシ (木五倍子)Stachyurus praecox

ハチジョウキブシ。 毎年この時期に新宿御苑に行くと、広がる芝生の向こうに、薄緑色の鎖のようなものがシャラシャラと揺れているのが、まだ花の少ない景色によく目立つ。 もう少しすると、樹の下はレンギョウの黄色と、雪柳の白で覆われ、この地味な花は目…

毎朝の一服 ハチミツ honey

喉が痛いのは花粉のせいなのかと思う。 休日の朝、のどが痛くて目が覚めた。微熱もありうとうととしているうちに一日が過ぎた。 3月8日は「みつばちの日 」。(8月3日ははちみつの日だそう。)ふと思い出してひとさじのハチミツをなめなめ、毎朝の一服。 ハ…

ミモザの日 FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)

ミモザの咲く日 3月8日は、世界女性の日、FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)ミモザの日だそう。 今日、新宿高島屋の前を通ったら、ミモザ(銀葉アカシア)が咲いていた。 ミモザと桜は一緒に咲くような気がしていて、いつも予想外の早さにびっく…

大寒桜(おおかんざくら)Prunus ×kanzakura 'Oh-kanzakura'

大寒桜、オオカンザクラ。 3月半ばころに咲く、中型のさくら。 花びらの切れ込みが深く、フリフリしたところがロマンティック。 毎年毎年、飽きもせず似たような写真...と思ったりするのだが、やっぱり花を見れば嬉しくて、嬉しければ写真を撮りたくなり、撮…

さわらび 早蕨 Pteridium aquilinum

石(いわ)ばしる、垂水(たるみ)の上の、さ蕨(わらび)の、萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子(しきのみこ) 春の喜びを詠う歌、蕨(わらび)の歌は万葉集からただ一首。 ちいさな拳骨(げんこつ)を握ったような形は赤ちゃんの手にも似て、なんだか夢をいっ…

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