香水、香料、調香について香りの知識集
香水をお探しの方に 夏にお勧めの香水タイプ 強い日差しの暑い夏。首周り、わきの下など汗をかく場所に直接香水をつけるのはNG。 この時期は夏の定番、マリン・オゾンタイプが男女を問わずつけやすいでしょう。 また軽いグリーンもさっぱりして気持ちのいい…
香水をお探しの方に 香水の分布図(マッピング) パルファン サトリのコレクションを、香りの分布図(上下は軽さ、左右は甘さの指標)の上に表しています。 シトラスタイプ、フローラルタイプなど図に重ねられた香水のタイプも参考に、あなたのお好みの香り…
タバコの葉の香料 tobacco absolute 香調 たばこの香りと言うと、紙巻き煙草 が燃える、いがらっぽい臭いのイメージがありますが香料は別物。渋みのある深い香りです。 タバックアブソリュード (tobacco absolute)はウッディ・スモーキー・モッシーでやや…
色々なミモザ 3月8日はミモザの日。 毎年、この季節になるとミモザとアカシアについて確認をするので、私自身の整理のために写真と情報を書き留めておくことにしました。 10年してようやく区別がつくようになってきました。 まだ寒い、風の強い3月頃に歩いて…
サンプルムエットの遊び方 無料でお届けサンプルムエット ご自宅で過ごされる時間が増え、むしろ忙しく感じる毎日を、香りの力でリラックスして頂けたらと、3月末から、パルファンサトリのサンプル ムエットの送付を再開しました。 いまでも毎日たくさんの方…
香りの記憶、心の旅① 脳が描く世界は限りなく広い このところ部屋の中にいる時間が増えて、戸棚の奥のCDを取り出してみたり、本を読み返したり。懐かしいものを発見される方も多いのではないでしょうか。 そんな思い出をより鮮明にするのが香りです。ハート…
嗅覚をチェックする スメリングチェックの方法 フレグランスのレッスンのひとつに、スメリングチェックというトレーニングがあります。香りあてゲームのようなものです。 ときどき、アトリエでは細長いムエットに香料をつけて、仕事終わりや休憩時間にお互い…
香水のレイヤードとは? 重ねづけをするなら、場所をずらして パルファンサトリでは、新しいスタイルの香りのレイヤード(*)をおススメしています。ぜひご自身にあったレイヤードの組み合わせを探してみてください!(*)レイヤードとは、上半身と下半身でわけ…
スメリングチェックとスズラン muguet, lily of the valley 香料名をブラインドで名前をあてる訓練 パルファンサトリのフレグランススクールでは、香りをおぼえたかどうか、「スメリングチェック」といって、香料名をブラインドで(隠して)嗅いで名前をあて…
ミズナラ -Mizunara- 女性にもお勧め!ミズナラのまとい方 ミズナラは男性用香水?ヘビーで硬さのある香りは男性的な力強さがあります。でも実は女性にも、好評を得ているんですよ!太ももの内側にも!ミズナラのラストノートにあるドライアンバーは、その肌…
マツタケの香り 1-octen-3-ol(amyl vinyl carbinol) マツタケの天ぷら 先日、早くも松茸のてんぷらを頂いた。 揚げた後、縦に割ってさらに上下を二つに切ってある。いや、上下を切ったのち、縦に割ったのか。それはどちらでもよい。 ほおばるとマツタケの…
次世代香粧品の「香り」開発と応用 普及版出版! 2011年刊 "次世代香粧品の「香り」開発と応用" の「普及版」がシーエムシー出版よりこのたび発売されました! - 香料デザイナー、製品企画者向けに、国内外、各分野での消費者の最新嗜好動向と 「香り」の持…
香水のまとい方 ミズナラとレイヤー(かさね付け) 男性の肌には、レザー感のあるアニマリックな本来の香りがあります。ミズナラのラストノートにあるドライアンバーは、その肌の香りになじんでセンシュアルに香ります。ぜひ胸元にスプレーして、素肌から香…
ドルセーのファンタスティック, D'orsay fantastique,1952年発売の香水。 ドルセーの最初の香水は1830年らしい。 データベースを見ると、2005年にアンティークショップで購入している。ずっとガラスケースに飾っていたので、未開封なのに底のほうに少ししか…
アトリエは明日から始まるが、今日はひとりで2018年の「初スメリングチェック」。書初めではなく、「かぎ初め」というところ。オルガンから無作為(むさくい)に選び出し香りを嗅ぐ。 今年3本目の香りは「veloutone(ヴェロートン)」。瑞々しいピーチ・フル…
美人画展 毎年8月には、近くのホテルで絵の展覧会を開催しているので、一人で出かけるのが常である。今年は鏑木清方(かぶらききよかた)と上村松園(うえむらしょうえん)を中心に集めた美人画展であった。 鏑木清方は美人画で有名な日本画家であるが、そ…
イランイラン,Ylang ylang, Cananga odorata フレッシュなイランイランを入手 家で香料植物を育てている生徒のMさんが、家からイランイランの花を持ってきてくれた。 前からイランイランの鉢があると聞いていたのだが、開花と教室に来るタイミングがあって…
ディオール ミスディオール とディオラマ ☆ 香水名 Miss Dior ミスディオール ☆ 発売年 1947年 ☆ 香調 シプレ ☆ パフューマー Jean Carles and Paul Vacher. ☆ ブランド DIOR (ディオール) このクラッシックなミス・ディオールは、グリーン・シプレーにア…
インタビュー:香りのテーマについて Interview:subject and fragrance name Q:日本の自然、文化、フランスの歴史、アメリカのものなど、香りのテーマや名前について調香師のあなたを導いているのは何ですか? A: 本は私の親友で、花は私の伴侶です。私は空…
インタビュー 日本的な香水とは? Japanese style of perfumery Q:前の質問にもつながりますが、それでは西洋から見たオリエンタルではなく、日本的な香りとはどんなものですか? A:日本的な香りと言うと、匂い袋や線香のような香調だけを思い浮かべがちです…
インタビュー 極東から見たオリエンタル・タイプとは Orientaltype Q:あなたの感じる東洋の世界と、西洋で考えるオリエンタルの違い、そしてその香調の受け止め方はどのようなものですか? A: その視点は西洋の国で捉えられているオリエンタル・東洋の世界と…
私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ このミニ調香オルガン台を作ったのは何時だっただろう。 2007年くらいだったかな? このミニオルガンのボトルをどうするか、素材選びにはずいぶん歩き回った。 DIYの店で10ミリのアクリルキューブを買い、革…
私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ ④ 何か一つ、新しい事業をするということは大変だ。 こんな調香オルガン台一つ作るのだって、見つけることから始まり、送ってもらうときとか、組み立てたら「図面失敗!」で、板をまた切り直しなど、大小、細々…
私の調香オルガン台 My Perfume Organ ③ 自作の調香オルガン台。 下の部分は、一枚の板からカットした。 その設計図をしばらく探していたのだが、ちょっと見当たらないので残念だ。 設計図と言っても、方眼紙をつなぎ合わせて、そこに手書きで実寸大の図面を…
私の調香オルガン台 My Perfume Organ ② 初めは、調香オルガン台の上の棚だけがあった。 この上置き棚は、同じ形で5台くらい作ったものの最後の一台だ。 20年以上前、初期のバージョンは、白いペンキや、チークの明るい茶色を塗ったものもある。縦横の比率…
私の調香オルガン台 My Perfume Organ ① 香料がまるで鍵盤のように並ぶ、これを調香オルガン台という。 私が作った、私のオルガン台。 2001年のことである。 アトリエに来た人は、みなこのオルガン自体が私の手作りだと聞くとびっくりする。 まるで、も…
香水遍歴 どんな香水が好き?どんな香りをつけてきた?香水の質問ってある? そんな問いに答えてくれたのは、私の幼馴染(おさななじみ)。こんな風に香水と付き合ってきたってことが、とてもすてきなこと思えた。 人に読ませるために書いたものではないので…
この仕事をするためには、この作業が必要で、この作業をするためにはこの段取りが必要。 何かしようとするたびに、その手前、そのまた手前の作業が展開されていく。 まるで、マトリューシュカのようだ。 香りをつくる場合も、調合ベース香料を何重にも使って…
神宮前のあるカフェで、もとアシスタントのR子ちゃんと食事をした。 4人掛けのソファ席に2人で座った。店はまだすいている。席は顔のあたりまでの高さの壁で仕切られていて、私たちが席に着いた時、壁の向こうは誰も座っていなかった。 スパークリングワイン…
これ結構好きな写真。 雪が池の杭の上に残って点々としている。新宿御苑の母子森、雪が水の上に積もってシャーベット状になっている。