パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

調香師が教える、やや専門的な内容です

少し深く香水や調香について知りたいという方向けの記事です。

ムエットで嗅覚チェック

嗅覚をチェックする スメリングチェックの方法 フレグランスのレッスンのひとつに、スメリングチェックというトレーニングがあります。香りあてゲームのようなものです。 ときどき、アトリエでは細長いムエットに香料をつけて、仕事終わりや休憩時間にお互い…

私の香りの学び方 Lesson

スメリングの効用 茶色の小瓶の蓋を開け、ムエットの先を浸します。 香料の名前は見ずに香りを嗅ぎ、先入観にとらわれず香りの特徴をさぐっています。 千里の道も一歩から、日々の積み重ねが大切ですね。 「香の十徳」に、「静中成友 塵裏偸閑(せいちゅうせ…

ジュエリーサロン ルドゥテ 「バラの調香体験教室」

「ジュエリーサロン ルドゥテ」は、代官山から恵比寿の途中に、隠れ家のようにある大人の女性のためのお洒落な空間です。オーナーの古池さんがデザインする、クラシックな魅力のシンプルで洗練されたオリジナルジュエリーとアクセサリー、セレクトしたアンテ…

香水ブランドができるまで 香料の調達② fragrance raw material

香料の調達② fragrance raw material ある明るい秋の日だったと思う。 少量で販売してくれるという、ありがたい奇特なその香料会社を訪れてみた。 都心から電車に乗って1時間ちょっとのところである。 駅から15分ほど、駅前のまっすぐ伸びた道路を歩いたとこ…

香水ブランドができるまで① 香料の調達① fragrance raw material

香料の調達① fragrance raw material 前回、私の調香オルガン台のことを書いてから、早くも1週間が過ぎてしまった。何から書いていいのか、話がひろがっていくのでとても難しいけれど。 調香オルガン台を作ったとしても、その上に並べるボトルと、その中身の…

スタイルを磨く Style

今あるもの、誰かのスタイルをまねするとかじゃなくて、自分で考え出してそれを形にしていくって言うのは、ただ、技術だけ磨いてもダメなんだ。 何か楽しくて、面白くて、こうしたいとか、どうだろうか、とか、そういう気持ちがなければ、湧いてこない。 そ…

フジテレビの番組「One hour sense」で紹介されました

フジテレビの番組でパルファンサトリ紹介 フジテレビ 毎週日曜日 21:54~ メルセデスベンツ提供の「One hour Sense」にパルファンサトリが紹介されました。 ゲストはアーティストの「Su」さん(RIP・SLYME)です。バラの香り作りを体験していただきまし…

調香体験教室 バラの香り 9/14

パルファンサトリの調香体験教室では、バラの香りを作ります。 『バラの香りは、「バラ」という一つの香りでできているわけではありません。たくさんの芳香物質(香りの成分)が合わさって、あのバラのにおいが出来ています。ジャスミンも、オレンジも、ペパー…

ムエットについて mouillette ②

この白い細長い紙は、ムエット(匂い紙・scent strip,smelling-strip)といいます。香料や香水のにおいをかいで評価するための紙です。 昨日は、店頭などに並んでいるブランドの広告用ムエットを紹介しましたが、通常ラボで使うムエットは白く、細長い、少し…

夏休自由研究「香水のできるまで」④イメージ

香水のできるまで④ 香水のイメージ さて香水はどのようにできているのでしょう? まず香水のイメージを考えます。たとえば「さくら」の香りなら、「花霞」や「儚く淡いピンク」「うすい花びら」といったいくつかのキーワードに置き換えて構成を考えます。た…

香水の匂い立ち④ラストノート(Last Note)

「匂い立ち」とは、「時間が経つにつれて香りが変化すること」です。 トップ・ノートからつづいたミドル・ノートが終わると、残香(ざんこう)、残り香(のこりが)とも呼ばれるラストノートになります。 この部分は、蒸発の遅い(沸点の高い芳香分子)でで…

香水の匂い立ち③ミドルノート(Middle  NOTE)

「匂い立ち」とは、「時間が経つにつれて香りが変化すること」です。 トップノート(TOP NOTE)に続いて、ミドルノートと呼ばれる香りが始まります。30分ほどして、香りが落ち着いてきた頃からの香りです。

香水の匂い立ち②トップノート(TOP  NOTE)

「匂い立ち」とは、「時間が経つにつれて香りが変化すること」です。 一番初めに匂い立つ香り、これをトップノート(TOP NOTE)と言います。香りの第一印象になります。

香水の匂い立ち①香りの変化

香水の「匂い立ち」とは時間の経過に伴って香りが変わっていくことです。 デパートなどで香水を試すとき、初めつけたときは「爽やかでいいと思ったのに、後になって違う香りになった」という経験をした方は多いでしょう。 香水類は単一の成分からなるのでは…

ひとりひとりがみんなブランド 基礎科12タイプ香水

ひとりひとりがみんなブランド 生徒さんはみな、自分の好きな香りを自由に作る。それは、「売れる香り」や「受ける香り」という枠にとらわれない。 だから、一人の人がいろんなタイプの香水を作っても、それぞれの個性や特徴が出る。 それまで体験してきたこ…

オー・デ・コロン Eau de Cologne とは

オー・デ・コロン Eau de Cologne とは Eau de Cologneは、習慣的に、オー・デ・コロンと表記されることが多い。 フランス語では同じ「de」なのに、オー・ド・パルファン(Eau de Purfum)、オー・ド・トワレ(Eau de Toilette)、オー・デ・コロン(Eau de …

調香体験教室 バラの香り

パルファンサトリの調香体験教室では、バラの香りを作ります。

香水の開発-2 処方 アコードをとる

イメージを描いたら、それをもとにアコードをとって処方を書く。

フレグランスデザイン・調香のお教室

「フレグランスデザイン・調香」のお教室では、初めての方でも無理なく学べるようカリキュラムが組まれています。 雑誌でご紹介していただいたせいか、お問い合わせがとても多いので、この場を使って少し解説させていただきます。

香水の開発-1 設計 イメージを描く

新しい香水の設計開発は、イメージを描くところから始まる。 季節はちょっと外れるが、ここでは、わかりやすく「さくら」の香りを創ったときを例にして、香水のできるまでを順に説明してみたい。

TOKYOとParisの香水匂いだち

「まったく同じ香水であっても、日本でつけるのと海外とでは、匂いの立ちが全然違う。」というのは、よく知られた事実である。 海外と行き来しながら香りを作っているといつも思うことでもある。 フランスでも同じ処方で調合するために、日本で作った香水の…

香水とオードトワレの違い ④ 発売ライン

Q.最近はオー・ド・トワレなどが目について、香水(パルファン)があまり売られていないようですが? A.通常、香水類を発売するときには、先に商品ラインを決めます。

名香を鑑賞するとき

香水の記事を書く時は、昔の記録を読み、資料や本を開き、過去の記憶が正しいかどうか実際の香りを試して確認する。

香水とオードトワレの違いは?① 賦香率(濃度)

ご質問 香水とオー・ド・トワレはどう違うのですか? お答え 一言でいえば、含まれる香料の濃度が違うことです。

私の楽器 調香オルガン台

私の楽器 調香オルガン台 小学生のころ、学校の課外授業で音楽部というのがあった。 放課後になると、小さなバイオリンを下げて音楽室に行く子たちが何人かいた。記憶の中ではなぜか、秋の黄色く色づいたイチョウとセットになっている光景だ。 紺サージの半…

ものを作るプロとは

ものを作るプロとは 「このコースが終わったらプロになれますか?」 「いつプロになれるでしょう?」 そういう質問が、ままある。「プロ」というのが何を指すのだろうか? ピアノのバイエルから始めて音大を出ただけで、「ピアニストになれますか?」「美大…

自分の「好き」をみつけよう

自分の「好き」をみつけよう 私の好きな洋服、色、音楽、絵、写真、小説、心地よくなる場所、あこがれの女優、なんでも。 流行でなくても、人と違っていてもいいの。人と同じでないと、恥ずかしいなんてことはない。 でも、無理に違うものを選ぼうとしなくて…

ワクワクしながら香りをつくろう

ワクワクしながら香りを作ろう! 私がびっくりさせられるのは、大学でケミカルを習ったわけでもなく、香料会社で修行したこともない、ごく一般の香り好きの生徒たちの作品の中にも、すばらしいアイデアやセンスを発見することである。 子供たちははじめ、6色…

調香のはじめ

さて、前回ご説明したように 「調香」は、アコードという作業を繰り返して、小さなイメージのパーツを組み立てて、最終的に30本とか、50本とかの香料を1本に仕上げて、完成のイメージを作っていきます。通常、調香師が使う単品香料というのは、単独ではよい…

香水のできるまで(調香) さくらのアコード

香水を作るための調香、「アコード(accord)」についてお話します。 「アコードをとる」とは、2つ以上の香料を組み合わせて、新しい調和のとれた香りを生み出すことです。 つりあいのとれた美しい香りは、「アコードがとれている」と言います。これを数百回…

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