・毎朝の一服
クウネルサロンで大沢さとりの記事更新 5月27日の記事「【5月】調香師・大沢さとりさんが綴る-お菓子と花の小さな歳時記-」にて、大沢さとりのインスタグラムが紹介されました。是非、以下のリンクからご一読頂ければ幸いです。 kunel-salon.com
今年は92歳という高齢でもあり、この数年で母は茶道具をずいぶん整理してしまった。 私がお茶を始めた12歳のころから、いずれ私が使うだろうと思って買い求めたものが、やがて私はお茶の道には進まないことがわかり、母はずいぶん期待外れであったろう。 流…
パリ、カンヌ、アムステルダムで毎朝の一服 teaceremony 『海外だからこそ、健康のためにも毎朝の一服は欠かせない』とはいえその仕込み、かなり大変であった。23日の渡航の中からダイジェスト版、パリから毎朝の一服。 ***** パリの水では泡が立たない…
喉が痛いのは花粉のせいなのかと思う。 休日の朝、のどが痛くて目が覚めた。微熱もありうとうととしているうちに一日が過ぎた。 3月8日は「みつばちの日 」。(8月3日ははちみつの日だそう。)ふと思い出してひとさじのハチミツをなめなめ、毎朝の一服。 ハ…
石(いわ)ばしる、垂水(たるみ)の上の、さ蕨(わらび)の、萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子(しきのみこ) 春の喜びを詠う歌、蕨(わらび)の歌は万葉集からただ一首。 ちいさな拳骨(げんこつ)を握ったような形は赤ちゃんの手にも似て、なんだか夢をいっ…
2月23日は「富士山の日」。すみれの茶碗と、鶴屋吉信の「雛の袖(ひなのそで)」で毎朝の一服。 さとり「お山はまだ雪が被っておるが、里はもう春が待ち伏せているのじゃな」 与一「富士山の日から、強引に話題を持ってきやしたね!」 薄く重ねたお袖は淡い…
若い頃はきちんとお稽古をして、お茶のお手前をしたけれど、今はもうそのように改まったものでなくて、ただ日常のものとして、朝茶を点てて飲むだけである。 それでも、日々味が違うのが面白いなあと思う。 一口飲んだときに、「ああ、美味しい!」と心から…
「さとりちゃんのママって、たくさんお抹茶茶碗持っているのねえ」たまたまインスタの「毎朝の一服」を目にした従妹がそう言っているという。 ほとんどはお稽古用だけど、確かに押し入れの中には、母の長い茶歴(ちゃれき)の中で、好きで集めた茶碗がある。…
最近の「毎朝の一服」からダイジェスト! この日は読書の秋ということで、二宮尊徳(にのみやそんとく)の茶碗を出してみた、毎朝の一服。 さとり「いいか、与一。役に立つことばかり追いかけていては、薄っぺらい人間になってしまうものじゃ。一見、役に立…
そして、今年の正月からインスタグラムに「毎朝の一服」を載せて10か月。 初めは朝のひとときに、お抹茶をゆっくり飲んで心を落ち着かるつもりだったのだが。 母の茶碗がいろいろあって、また季節のお菓子を取り合わせたりしているうちに せっかくだからと、…
今朝、この茶碗を手に母がそばにやってきて言う。 「お茶を飲み干して、この茶碗の中をじっと見ていると、なんだか宇宙に吸い込まれていくような気がするんだよ」 この茶碗の銘は「天の川(あまのがわ)」。 その名のとおり、瑠璃(るり)色の夜空に、天の川…
草の葉を落つるよりとぶ蛍かな 芭蕉 訓、は母の雅印。 若いころから道楽はしているというものの、陶芸にしても俳画にしても、 上手(じょうず)から見れば下手(へた)かもしれない。 本人は人に見せるつもりがないのを、ネットを見ないことを幸いに、私が勝…
母の作、蛇の目傘のお皿。 本家があって、「伊万里染付傘形皿」を写したものだが、不揃いな形が愛らしく、縁のそり返しが母の工夫であるように思う。 昔、栗田美術館で見たあと、たまたま「目の眼(株式会社里文)」昭和56年(1981)8月号という美術雑誌…
鵜飼(うかい) 毎朝の一服 tea ceremony 昔懐かしい、鮎のお菓子が食べたくなった。 たぶん、このところ和菓子店でちらちらと目にしていたからだろう。 世の中に現れている季節感を、なんとなく感じているのかもしれない。 「そういえば、そろそろ鵜(う)…
茶碗の縁(ふち)の口当たりが、お茶の味を左右する。 よく言われる事だけれども、年を取ってようやく実感するところである。 季節にふさわしい茶碗なら格別の味わい。 例えば、 志野(しの)のふっくらとした口当たりでいただく冬の抹茶。 青磁(せいじ)の…
毎朝の一服 初夏のお茶 early_morning Tea 大きくて丸い葛ざくら(クズザクラ)。 中身に対して、箱がちょっと大きいのでは?と感じたのは確かだ。 案の定、持って帰る途中で中で寄ってしまい、形がつぶれてしまった。 でもお味はそのまま。 上品な甘さでお…
今日は雨で、お庭に雀が来ない。 代わりに懐かしい「名菓ひよこ」。子供の頃、頭から食べるかおしりから囓るか悩んで、舐めまわしたりした思い出の菓子で毎朝の一服。 parfum-satori.com
お客様の差し入れのお菓子は、毎朝五時に起きて、手ずから作られるのですって。 のんこう写しの黒楽といただく毎朝の一服。 parfum-satori.com
天気も良くて、ようやく春の気分も上がる、赤坂塩野の練りきり。やはりあか抜けているわあ。 と、思うまもなくお抹茶を流し込み、あわただしい一日の始まり。 parfum-satori.com
節分は、各季のの始まる前の日のことだから、立夏、立秋、立冬の前の日も、節分なのだけれども、今では節分と言えば立春の前の日をさす。 新年は正月から始まるのが当たり前だが、お商売をしているお家の一年は節分を境にするという。 節分の、今日の棗(な…
朝の一服、抹茶。 泡はきめ細かいのが、ほどほどにあるのが好き。 でも、スフレじゃないんだから、あんまり点(た)てすぎても美味しくない。 赤坂の料亭で、食事が終わった最後に、電動泡だて器でホイップしたかと思うくらい、盛大に泡立てた抹茶が出てきた…
初天神とは、正月25日の、その年初めての天満宮の縁日。落語の演目にもなっている。 母の部屋には、いつもは掛け軸の前に香合があるのだが、今朝は可愛い人形が置いてある。 母は月に2~3回、歳時記にちなんだ飾りつけを変えて楽しんでいる。 「1月25日は…
Tea utensils, such as a tea cup and a tea caddy are always on the dining table in my house. It's to make tea whenever I wish. These utensils are just for entertaining and having tea ,for casual tea ceremony. The square box used to be a tob…
毎朝の抹茶。 朝起きると、(特にアルコール分の残る翌朝など)、のどが渇いていて、この苦くすがすがしい抹茶を飲みたくなる。 少し大服(おおふく)にたっぷり点(た)てて喫す。 初めのころは、お干菓子をつまむだけだったのに、母が何かと用意してくれて…