・新宿御苑
新宿御苑が開園再開 新宿御苑が再開していると言うので、ほぼ3ヶ月ぶりに来てみました。 玉川上水分水道の、緑濃い並木道をぶらぶら歩き、新宿門を目指します。 小流れの横を歩けば爽やかな新緑の風が吹き抜けて、心の曇りも払われるようです。 …
朴(ほお)の花咲く ハナヒラク/香りの記憶、心の旅② 新宿御苑の今 おそらく今、新宿御苑には巨大な「朴(ほお)の木」が満開だと思います。おそらく、というのは今は自粛のため閉園で中に入ることはできないからです。 恋人に会えなくて寂しいような気持ち…
オリヅルスミレ、Viola stoloniflora 絶滅種 オリヅルスミレ、Viola stoloniflora 「野や山が近くにあれば、大地からの気をもらってもっと元気になれるのになあ」 と新宿御苑のお花の写真を眺めながら、できるだけその時の気持ちを味わおうとしています。 こ…
新宿御苑 ジャングルのような温室 早春のうららかな日を選んで、新宿御苑の温室にも行ってきました。 暖かい日に温室は、結構暑いです。 ジャングルの景色をちょっぴり切り取って、アンリ・ルソーの「夢」の中のヤドヴィガになったつもり。私って素朴。 最近…
新宿御苑 Shinjukugyoen 森が必要。 そも散歩に行こうと思ったときから、ケアは始まっていたのであり、森に一歩踏みこめば、その安らぎにすっぽりと抱えられ、心の荷物をゆだねてしまえる。 雨上がりの森の小道、せせらぎの小さな音ともつれあうように、細か…
新宿御苑の「椿の森」で先駆けて咲く赤いツバキ。 ごく普通の、ツバキらしい椿である。 多くの露地(ろじ)の椿は、もう少し暖かくなってから春に盛る花だ。 これは温室のハイドゥンのつぼみ。海棠椿(カイドウツバキ)というらしい。ベトナムのツバキだそう…
夏の庭 ミソハギ 禊萩 Shinjuku Gyoen National Garden 静かな、夏の新宿御苑。フランスから戻って1ヶ月あまり、久しぶりに訪れてみる。 代々木から六本木にアトリエを移してしまったために、ちょっと通勤の途中でより道をして新宿御苑を散歩する、というわ…
シャガ(射干)、胡蝶花ともいう。 小さなアヤメの仲間で、日陰でも、手入れしなくてもよく育ち増える。種子はできず、地下茎で増殖するので、皆クローンのようなものである。 群れて咲く様子は、まさに群舞する蝶のごとし。
羽をもたぬ蝶、アヤメ 「かの歌女もし我心に協《かな》はば、我はこれを贄《にへ》にせんといふ。(アンデルセン_即興詩人/鴎外訳)」 森は神域 木は神殿 鳥の声は神楽 梢に渡る風よ さやけし音は祝詞(のりと) 私は巫女
新宿御苑には桜の木が約65種1100本あるそうだ。 多いのはやっぱりソメイヨシノ。広い芝生の庭をソメイヨシノが取り囲んでいる。 春はむしろ曇りの日の方が暖かい。しっとりと水気を含んだ大気の向こうに、つい先ごろまで細い枝先を黒々と震わせていた桜の木…
枯れ葉の中にある、緑のギザギザした丸い葉っぱは、ふき(蕗)の葉。さて、どこに「ふきのとう(蕗の薹)」があるのでしょう? ふきのとう(蕗の薹)の天ぷらは大好きなんだけど、地面から芽をだしてるのをみたのは初めて。 すでに大きく育って董(とう)の…
1月25日は二十四節気「大寒」の七十二侯次侯「水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし)」 一年で最も寒い時期だ。 なんかもう、氷の上を渡る風って強烈。でも、北の国の人にしてみれば、東京なんかすごく暖かいらしいけれど。 寒いときは暖かい時に比べて、空…
スイセンの学名、ナルシス。 自己愛の強い人をナルシストと言い、その言葉のもとが、ギリシャ神話のナルシスとエコーの物語から来ているということは、よく知られた話である。 ほら、自分の姿に見惚れて動けなくなる美少年である。 子供の頃に読んだギリシャ…
カワセミ(翡翠)を初撮影! 先週、アトリエまでの通勤を、新宿御苑を通るコースを選んでみた。 寒いせいか、ほとんど人に会わない。 「今日は日本庭園を通って、母と子の森を抜け、もし時間があったら温室もまわってみようかな...。」 そう思って日本庭園の…
冬の朝に新宿御苑を歩いていると、寒さに自然と足早になる。 それでも視界の隅に、ちらと異な物を感じることがある。 雑木林で立ち止まって見つけたもの。 池の対岸の木の上に、小さなサギ、コサギが蹲(うずくま)っていた。 コサギといってもそれなりに大…
こんなに綺麗な紅葉を見ていると、着物の柄にしたいと言う気持ちがよくわかる。 凍える季節を前にして、一瞬燃え上がる樹木たち。 大正から平成にかけて活躍した作家の宇野千代さんは、着物のデザイナーでもあった。 生涯に11件の家を建てる。 ある庭には紅…
紅葉するためには、冷たさに触れなければならない。 葉の生命の終わりは、試練によって彩られる。 水に映る影の方がより鮮やかで、 真実は光の中で色褪せる。 赤と緑、補色がさえざえと見えるのは、芯となる黒い幹があるから。 色に匂いがあるのだろうか? …
さとりと与一のできるまで④ 完結編 与一独白。 『あっしがさとりさまと旅を始めてもう8年。 本当にあっという間のような気がしやす。 ずいぶん遠くまで、車を引いて行ったなあ。』 『さとりさまは気が強いようで、あんがいセンシイティブなところもあるんで…
クロアゲハは前翅の褄(つま)から大きく羽ばたいて、後翅はその動きに従っている。アオスジタテハに比べてゆったりとした動きである。 蝶は気まぐれに飛んでいるようだけれども、蝶の道は決まっている。それゆえ花は待っている。 オニユリは下垂した花を反…
ブルーベル、これはイングリッシュ種ではなくスパニッシュ種だと思う。 イングリッシュブルーベルは、強いハニーグリーンノートだが、スパニッシュの方が弱い。 ブルーベルはヒヤシンスやツルボの仲間だから、同じような青臭いハニーグリーンなのは理解でき…
新宿御苑の菊の展示が始まりました。 今まで年に2回ほど、数人で新宿御苑に季節の花を見に行く「ゆる散歩」をしてきましたが、この秋も11月7日に「菊花展」と「バラ園」を見に行く会を行ないました。 スクールの公式イベントではありませんが、この日来れる…
タ、タヌキ! びっくり、新宿御苑にタヌキ(狸)がいるなんて? 雑木林の中の道を、写真をとりながら歩いていると、後ろの方に気配を感じ、振り返るとそこには小動物が。 『大きい猫かな?』 と思った一瞬の後に見えた顔が尖っていて、目のあたりを中心に黒…
11月、菊の花壇展の時期は新宿御苑は無休なので、今日は月曜日だけれども朝一番で行ってみた。 通常は月曜定休なので、すいているのではないかと思ったら、案の定あまり人がいない。 特に、落羽松(らくうしょう)から母子森のあたりは無人。 散歩道を独り占…
ツワブキもこんなふうにアップで撮ると、黄色いマーガレットみたい。 かわいい花。 今、満開。 ホワイトフローラル系のクリーミーな甘い香りなのに、重すぎずくどくない。 ハニーグリーンのさわやかさと、バニラのパウダリー感があって、見た目よりずっと上…
秋に咲く桜の種類はいくつかあるが、このコブクザクラも10月~11月にかけて咲く。 小ぶりで愛らしい八重の桜。 桜の原産地であるネパールではもともと秋に咲いていた。それが長い年月をかけてネパールから中国へ、そして日本へ渡る間に、春咲くようになってい…
このところすっかりブログをアップするのが間遠になってしまったのは、忙しさに加え、新宿御苑がお休みだったこともあるかもしれない。といいわけしてみる。 デング熱の拡散防止のために長く閉苑していた新宿御苑が、先週くらいからようやくオープンになった…
コブクザクラ。 少しこぶりの八重がとても愛らしい。花弁の先の切れ込みが深いので、よりプリーツィな感じ。 ジュウガツザクラと同じころ、秋から冬にかけて咲く。 一輪の中に雌しべが何本かあり、果実が複数できるので子福者というような由来らしい。 春の…
しょくぶつはソウルフレンド こんなふうにじゆうにあるきまわれるだけでなんてしあわせ アカヤキヤミドリノモミジ 深呼吸 おはようわたし
蛍光の青がエキゾチック。 トレンドは中流以下に流れる。トレンドは多数派を追って作るものだから。 本物の上流は流行からは遠い。 あんまり鮮やかすぎて、なんだか造花みたい。 セレブと上流は違うよ。美しいものは隠れたがるものだ。 品性の上流でありたい…
砂利道を歩いていたら、何か大きなものがひらひらと足元から飛び立った。 風のない穏やかな秋の午前、目の前を漂う青いもの。 派手な柄だが、水色に透き通る翅(はね)は、まるでラリックのエナメルのような繊細さである。 思いがけず近くにまた舞い降りた。…