2015-01-01から1年間の記事一覧
The Scent of Man にインタビュー記事掲載 シンガポールの香水専門ブロ グ「THE SCENT OF MAN」 のインタビューを受け、記事が掲載されました。5回にわたり紹介され ます。 第一回目は「A Quick Chat With Satori Osawa」 第2回目が今週掲載されました。 「…
昨日からのつづき 母の裁縫箱にあった缶のひとつには、古いカミソリが入っていた。 これは、ミシンで縫った糸を切ったりするときに使う。 なんて呼ぶのかな? 水色のプラスチックのケースに、ネジ2つでカミソリを止めるようにできている。 安全剃刀を流用し…
昨日のつづきだが、 これは、風月堂(ふうげつどう)の小さいゴーフルの入っていた缶。 懐かしいわあ。 こちらのゴーフル缶のボタン入れは、裁縫箱の中で始終目にしていたせいか、ちっとも珍しくもないと思っていた。 たまたま、昨日のスイスの老舗「レッカ…
今日、母の裁縫箱を開けてみて、思いがけず変わったものを見つけた。 これはレッカーリフース(Lackerli-Huus)というスイスのお菓子屋さんのタブレット入れ。たぶん、昭和30年代のものと思われる。 母の針箱は、なんだかわけ分らないモノがたくさん入ってい…
「与一が発見されました!」 夏にフランスから帰って、いつの間にか雲隠れした与一。 あるいは神隠しか。 時々スタッフが、 「先生、与一見かけませんねえ」 「先生、そういえば与一はどこへ行ったんでしょう?」 などというたびに、「そうねえ?どこにしま…
この志野(しの)のお茶碗は、古いものの写しではあるが母の作品である。 「志野の茶碗は60歳を過ぎて使うもの、と言われたものだ。今はそんなことあまり気にしないみたいだけど・・・」 そういいながら、母は朝のお茶をたててくれた。 -若い頃には似合わなく…
12月も後半に入って、1ヶ月ぶりの新宿御苑。 もみじ山は最後の紅葉(こうよう)が青空にひときわ映えている。 今年は暖かかったから、色づかないうちに葉が落ちてしまうのではと思ったけれど、この強い冷え込みで鮮やかな紅色に。 こちらは、黄金色。 なにも…
Fendi antique My father passed away 25 years ago. This Fendi's briefcase is a keepsake from him. This bag is more than 35 years old including the period my father used it. It's light and thin, just the right size. I regularly carried it fo…
12月12日(土)、パルファンサトリ11階アトリエで、「冬の香水鑑賞会&お茶会2015」を開催いたしました。 このたびは、アンティーク香水とリニューアル品などの比較やボトル鑑賞をいたしました。 ・Fleur De Rocaille / Caron 1993 (Floral) (Contemporar…
香水遍歴 どんな香水が好き?どんな香りをつけてきた?香水の質問ってある? そんな問いに答えてくれたのは、私の幼馴染(おさななじみ)。こんな風に香水と付き合ってきたってことが、とてもすてきなこと思えた。 人に読ませるために書いたものではないので…
The day never sets as we are chasing after the sun. Estimated arrival time is 9:30 pm with 2.5 hour-delay. We still have 30 minutes before landing in Paris. Looking out of the window, the sun is shining like gold down below. The plane star…
アトリエでは、パルファンサトリの商品をすべて取り揃えて販売しております。こちらで香りをお試しになることができます。スクールもこちらです。 パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心から…
アトリエでは、パルファンサトリの商品をすべて取り揃えて販売しております。こちらで香りをお試しになることができます。スクールもこちらです。 「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心か…
青い青い海の底に、潮流が襞(ひだ)となって、たゆとう中心に沈んだ古い神殿の、丸い翡翠色(ひすいいろ)のドームがいくつも固まり、その周りにはカリアティード(女像柱)が並んで天を支えている、頭上にピンクの飾り支柱が伸びをして。 スカビオサ、セイ…
昨日の続きであるが、私が横入りして母のお手前のペースが狂ってしまったため、翌日は「続きお薄(うす)」とは別に、盆点(ぼんだ)てでお抹茶を点(た)ててくれた。 お茶の四方山話(よもやまばなし)は、その場面にならないと出てこないもので、本を読ん…
茶道で「朝茶(あさちゃ)」、といえば朝のお茶事のこと。 また、「朝茶は二杯」というように、朝のお茶は1杯ではなく、2杯飲むものということわざがあるが、こちらは煎茶のことのようだ。 ここでは「朝に抹茶を飲む」という意味で、「朝茶」ということばを…
これは、仏手柑(ブッシュカン、ブシュカン)という。蜜柑の仲間。 実の先が分かれ、細長い指のようだ。 仏さまが手を合わせたような形から名前がついたとされる。 実の食用になる部分はほとんどないので、果皮を利用して砂糖漬けのお菓子にしたり、観賞用と…
この日、池の端(いけのはた)に用事があった帰り、湯島(ゆしま)近辺をぶらっと歩いていたら、旧岩崎邸庭園の道標(どうひょう)に行き当たった。 前から一度行ってみたいと思っていたので、偶然に誘われるように寄ってみることにした。 坂道を上がると、…
山ではとっくに紅葉が終わっているそうだが、里はまだまだ暖かく、秋から冬の装いが遅い。 年々遅くなっているような気もして板が。。。、 ようやく朝晩の冷え込みで色づいてきた新宿御苑の紅葉。 桜の木などというものは、ただ枯れ葉になって落ちていくだけ…
明け方の雨がやんで、少ししっとりとした歩道の、濡れた敷き石が黒くなった上に、あかやきいろの落ち葉が散っているのに、朝陽が射して、心が澄んでくる一日の始まり。 はずむ、足どり。 赤くなった「かえでもみじ」を山まで見に行かなくても、映す鏡が磨い…
自分は勉強するのが好き。 だけど人が学んで、成長する姿が好きだし、その瞬間に立ち会うのはもっと嬉しい。 学んでいる人が何かを発見した喜びに、明るく輝く表情が、私をも照らす。 epanouir(エパヌイール)。 輝く、花ひらく、表情が晴れ晴れとした。
この仕事をするためには、この作業が必要で、この作業をするためにはこの段取りが必要。 何かしようとするたびに、その手前、そのまた手前の作業が展開されていく。 まるで、マトリューシュカのようだ。 香りをつくる場合も、調合ベース香料を何重にも使って…
これが本当のボダイジュ(菩提樹)。 お釈迦さまが悟りを得たのは、仏教三大聖樹のひとつ、このインドボダイジュの樹の下である。 葉の先端が細く伸びている。 クワ科、イチジク属で、無花果(いちじく)のように花が外に咲かずに、果実の内側で咲いて実がな…
新宿御苑の菊の展示が始まりました。 今まで年に2回ほど、数人で新宿御苑に季節の花を見に行く「ゆる散歩」をしてきましたが、この秋も11月7日に「菊花展」と「バラ園」を見に行く会を行ないました。 スクールの公式イベントではありませんが、この日来れる…
来年1月開講のフレグランスデザイン講座(12月16日募集締切)受講をご検討の方、フレグランスが好きな方は、フレグランス鑑賞会にお越しください。 お正月にふさわしい格式のあるウッディや、春にかけてつけたい華やかなフローラルブーケを鑑賞。同じ香水で…
Every flower has a charm, I believe. Common flowers could possess wonderful scents. However, there are only few books on these kinds of flowers. I suppose that people didn't bother to smell non-fragrant flowers or even to make a record of …
デザインでも、余分なものをそぎ落としていって残ったものがシンプルで美しい。 しかし、それが言えるのは足して足して、てんこ盛りにした経験があってこそ。 やっぱり、子供のころは、よりデコラティブでゴージャスなものに魅(ひ)かれたもの。 勢いのある…
香りは「言葉」であり 香水は「詩」であり 調香師がなにかといえば 「詩を編むもの」である。
ある朝、開園と同時に新宿御苑に行ったら、柵(さく)の上にどんぐりが並んでいた。 誰が並べたのだろう? たぶん、この道は私が朝いちばんに通ったのだと思うから、前の日からあったに違いない。 風に吹かれて、一晩中、立ち続けることなんかできるのだろう…
香水の歴史の授業などで、たとえ話などしているときに、または話が脱線した時に、ふと、今の若い人はこの言葉を理解できるかしら?と思うことがよくある。 すでに道具自体が世の中に存在していなかったりすると、そのものから説明しなければならず、まわりく…