パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

花や植物の香りについて書いています

オリヅルスミレ、Viola stoloniflora マンジュリカ、Viola mandshurica

「野や山が近くにあれば、大地からの気をもらってもっと元気になれるのになあ」 と新宿御苑のお花の写真を眺めながら、できるだけその時の気持ちを味わおうとしています。 これは先日新宿御苑に行ったときに、温室で出会った野生絶滅(EW)の白スミレです。 …

椿の春 camellia

家の中にこもって、次々と流れるニュースをつい見てしまうのも、落ち着かないものです。同居の母と、ちょっと表まで出てみました。母の手を取り家に帰る道すがら、足元に椿の花 が形よく落ちています。 「あら、なんでこんな時期に、ツバキ ?冬に咲くのじゃ…

新宿御苑温室 Shinjukugyoen

早春のうららかな日を選んで、新宿御苑の温室にも行ってきました。 暖かい日に温室は、結構暑いです。 ジャングルの景色をちょっぴり切り取って、アンリ・ルソーの「夢」の中のヤドヴィガになったつもり。私って素朴。 最近、原田マハさんの、19世紀後半から…

紫陽花 あじさい / Hydrangea macrophylla

アジサイの花。梅雨の合間の薄日の中で、シジミチョウが群れて羽根を休めているようです。蝶と違うのは、手を触れようとしても一斉に飛び立っていかないところ。花は略奪者にも従順に見えます。

ギンコウボク (銀厚朴 )Michelia alba

新宿御苑の温室で、ギンコウボク (銀厚朴 )が咲いています。マグノリアフラワーオイル 、天然香料はこの花から採られます。背が高い樹なので、直接は嗅げませんが、近くによると香りが降りてきますし、下に落ちたばかりの細い花びらを拾って嗅ぐと、同じモ…

サカキ,榊,Cleyera japonica

白い小さなお花が枝にびっしりと咲いています。こうして拡大してみると、一見オレンジフラワーにも似ているこの花、神棚に飾る「サカキ(本榊)」 のお花です。

タイサンボク 泰山木(Magnolia grandiflora)

新宿御苑にタイサンボク 、泰山木 (たいさんぼく) が咲いています。20メートルにもなる大きな樹で、その巨大な白い花は背の高い上の方に咲くため、気が付かない人も多いようです。

アセビ馬酔木 ピンク Pieris japonica subsp

馬酔木(アセビ)とドウダンツツジは、見比べたら明らかに違うのだが、ひとつづつの花が似ていて、花房が下がるところなどから毎年混乱するのが常である。アセビはブドウの房のようだし、ドウダンツツジは花火のように傘状に花を下げる。

深紅のローズの花束 redrose

深紅の薔薇を頂きました。箱入りのお姫様みたいです。いくつになっても、バラの花束を頂くと幸せな気分になります✨

すずらん ミュゲ Lilly of the valley

お花屋さんでスズランの鉢を見つけ、春のウキウキ気分とともに衝動買いをしました。涼し気なグリーンフローラルの香りがします。

桂(カツラ)の葉はしょうゆの匂い,Cercidiphyllum japonicum

「桂(かつら)の木の枯葉は甘辛い、しょうゆの匂いがするんですよ」半年以上前になるだろうか。生徒さんがビニール袋にカツラの落ち葉をたくさん入れて持ってきてくれた。なるほど、パリパリに乾いた落ち葉からは、ほんのりあまじょっぱいようなにおいがす…

百日紅(サルスベリ) Crape-myrtle

横なぐりの雨に傘を短く前にさし、足元を見て歩いていると、濃い赤い花がグレイの濡れた石畳の上に散って、ちょっとモノスゴイようにきれい。見上げれば、台風の雨と風に大きく揺れたサルスベリの枝から、まき散らされたものと思われる。薄暗い空に鮮やかな…

フウラン、風蘭、富貴蘭、Vanda falcata

そのお客様から、「風蘭(ふうらん)」という、良い香りのするお花の話は以前から伺っていた。「こんど花の咲く時期に持ってきますよ」とおっしゃって、6月のはじめにお預かりした時は、まだ緑の細い葉と、細いうどんのような白い根しかなかった。「どんな花…

新宿御苑 Shinjukugyoen

森が必要。そも散歩に行こうと思ったときから、ケアは始まっていたのであり、森に一歩踏みこめば、その安らぎにすっぽりと抱えられ、心の荷物をゆだねてしまえる。雨上がりの森の小道、せせらぎの小さな音ともつれあうように、細かい光がチラチラと揺れる。…

ヤマモモの香り 楊梅皮 山桃 Morella rubra

久しぶりの休日、本屋からの帰り道、シャラシャラという水の音が聞こえた。ビルの敷地を切り取るように造られた、公園のせせらぎに惹(ひ)き寄せられる。しばらくたたずみ水流音に耳を傾けていると、頭の中も洗い流されるような感覚があり心地よい。小流れ…

クスノキの花 楠木 Cinnamomum camphora

雨上がり、新緑の初夏の道を歩いていると、青臭い強い匂いが、細かい花と一緒に降ってくる。このあたりは大きなクスノキの樹が多いので、いっせいに咲いているのだろう。この香気のベースにある匂いに、なにか懐かしいものを感じていたが、それは昔の洗濯の…

スイカズラ、忍冬、ハニーサックル honeysuckle

スイカズラ、 忍冬、ハニーサックル。でも言葉の音が好きなのは、スペイン語のマドラセルバ(madreselva)。 昔すんでいた家の庭にはぼうぼうと咲いていたが、久しぶりに身近でみて懐かしい想いにふける。 流れるような茎のラインがきれい。 はじめつぼみだ…

ツルニチニチソウ 蔓日々草 Vinca major

ツルニチニチソウの青い花がこの時期咲いている。公園の植え込みや庭のフェンスなどに、濃いグリーンを背景に、パッチリとした藍色が映えてきれい。1輪をアトリエに飾ってみた。最近はこんな野の草を入れるのが気楽でよいと思っている。ツルニチニチソウ,蔓…

藤(フジ)の花 Wisteria floribunda

「あのみごとな藤棚(ふじだな)はどうなっただろう」と懐かしく思い浮かべている。アトリエが六本木に越してから、すっかり新宿御苑から縁遠くなってしまった。しかしよくしたもので、今度はアトリエの近くの路地をちょっと入ったところの家の塀ぎわに、流…

ツタ,蔦,IVY

丸裸だった大使館の壁に、ある日、針のようにちいさな突起があると思ったらみるみると膨らんで、次の日には小さな葉が開いています。薄茶色のもやのようだったあたりは、すでに生き生きとした緑に覆われて、春の開きはめまぐるしくて、嬉しいやら哀しいやら…

アトリエの八重桜 cherryblossom

サクラはぱっと咲いてぱっと散る、というイメージがあるが、サクラのさく季節は思いがけず長い。秋に咲く十月桜(ジュウガツザクラ)は別としても、2月に咲きはじめる寒桜(カンザクラ)から始まり、3月河津桜(カワズザクラ)、4月に染井吉野(ソメイヨシノ…

お寺の枝垂桜 シダレザクラ cherryblossom

日曜日、よく通りかかるお寺の門の奥に、風情のある枝垂桜(しだれざくら)をみつけ、初めて中に入ってみました。東京の真ん中とは思えないような雰囲気です。しだれ桜には新宿御苑のように、ソメイヨシノよりも早く咲く種類もありますが、おおむね一拍遅れ…

エニシダ 香料 ジュネ Genet

エニシダ、ジュネ、ブルームとも言う。朝、アトリエの階段を上がると、リナロールや、ローズPとかゲラニオールと言ったさわやかなフローラルグリーンの香りに迎えられる。数日前にエニシダの鉢を買ってきて、2階の踊場(おどりば)の玄関前に飾っていたもの…

春、さくら並木を歩く スペイン坂 Sakura

この1週間は通勤の道順を少し変えて、ソメイヨシノを満喫しています。スペイン坂を横目に、泉通りを歩いて10分ほどのさくら並木がつづくこの道は、人がまばらで静か。週半ばに一気に満開となり、穏やかな風に花びらがひらひらと髪に落ちてきました。あんなに…

なだれ坂のサクラ 陽光(ヨウコウ)  cherry blossom

たぶん、この桜は陽光(ヨウコウ・Cerasus 'Yoko')。ソメイヨシノよりも少し早く咲き始めました。地下鉄「六本木一丁目駅」からアトリエまで歩く道、グランドタワーの横に、「なだれ坂」という坂があります。あっと気が付いたら濃いめのピンクの桜並木が満…

アトリエのスイートピー 麝香豌豆,sweet pea

このスイートピーはエンドウマメや原種に近い。園芸種に比べて花びらがシンプルで小ぶりである。香りは強い。少ししつこいほどのグリーンハニー。スイートピーは、つまりスイート(甘い)なピー(豆)、マメ科の花。麝香豌豆(じゃこうえんどう)という漢名…

ヘリオトロープ Heliotropium arborescens L.,heliotropine

濃い紫のヘリオトロープ。通勤途中に通りかかる植え込みには、春の草花が次々と咲いている。少し前にはラッパスイセン、クリスマスローズ、パンジーなどだったのが、最近ヘリオトロープとミヤコワスレのようなブルーの菊が仲間入りした。鉢で育てた苗を、す…

今日のお花 サンシュユ(山茱萸)と蘭  Cornus officinalis Cornus

山茱萸,さんしゅゆは,「はるこがねばな」ともいうらしい。ひとつずつは地味な花であるが、まだ緑も少ない野にふんわりと明るい黄色が花開くと、いよいよの春に心が弾む。この時期は春の華やかな切花も多いけれど、むしろ枝ものの花に魅(ひ)かれる。ユキヤ…

ミモザ と銀葉アカシア Acacia baileyana

おととい、ミモザの小さい花束を頂いた。明るい黄色のそのかわいらしさにほっこりする。お部屋に春がやってきた。そのときはうっかりしていたのだが、3月8日はミモザの日。FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)という。だまって下さったのだが、謎か…

ジンチョウゲ 沈丁花,Daphne

暗いほど嗅覚のコンシャスが高くなるのだろう。このところ夜道を歩いていると、甘酸っぱい沈丁花(じんちょうげ)の香りが遠くから匂ってくると感じていた。爽やかなグリーンフローラルで、シトラス調のローズ系メタリックの香りは、夜に甘さが強くなる。秋…

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