パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

・春の花・植物

散歩しながら、香りのある「春の花」を集めました。香料になるものも、ならないものをあります。

ボリジと白ワイン borage

ボリジと白ワイン borage お天気の良いこの日、ポストに、エレガントな装飾の封筒が入っていました。 「ふっくら厚みがある。なにかしら?」 素敵な予感に封を開けてみたら、カードと共に朝摘みのボリジの花が、薄い紙にそっと包まれて出てきました。 このア…

オリヅルスミレ、Viola stoloniflora マンジュリカ、Viola mandshurica

オリヅルスミレ、Viola stoloniflora マンジュリカ、Viola mandshurica 「野や山が近くにあれば、大地からの気をもらってもっと元気になれるのになあ」 と新宿御苑のお花の写真を眺めながら、できるだけその時の気持ちを味わおうとしています。 これは先日新…

アセビ馬酔木 ピンク Pieris japonica subsp

馬酔木(アセビ)とドウダンツツジは、見比べたら明らかに違うのだが、ひとつづつの花が似ていて、花房が下がるところなどから毎年混乱するのが常である。アセビはブドウの房のようだし、ドウダンツツジは花火のように傘状に花を下げる。

すずらん ミュゲ Lilly of the valley

お花屋さんでスズランの鉢を見つけ、春のウキウキ気分とともに衝動買いをしました。涼し気なグリーンフローラルの香りがします。

藤(フジ)の花 Wisteria floribunda

「あのみごとな藤棚(ふじだな)はどうなっただろう」と懐かしく思い浮かべている。アトリエが六本木に越してから、すっかり新宿御苑から縁遠くなってしまった。しかしよくしたもので、今度はアトリエの近くの路地をちょっと入ったところの家の塀ぎわに、流…

ツタ,蔦,IVY

丸裸だった大使館の壁に、ある日、針のようにちいさな突起があると思ったらみるみると膨らんで、次の日には小さな葉が開いています。薄茶色のもやのようだったあたりは、すでに生き生きとした緑に覆われて、春の開きはめまぐるしくて、嬉しいやら哀しいやら…

アトリエの八重桜 cherryblossom

サクラはぱっと咲いてぱっと散る、というイメージがあるが、サクラのさく季節は思いがけず長い。秋に咲く十月桜(ジュウガツザクラ)は別としても、2月に咲きはじめる寒桜(カンザクラ)から始まり、3月河津桜(カワズザクラ)、4月に染井吉野(ソメイヨシノ…

お寺の枝垂桜 シダレザクラ cherryblossom

日曜日、よく通りかかるお寺の門の奥に、風情のある枝垂桜(しだれざくら)をみつけ、初めて中に入ってみました。東京の真ん中とは思えないような雰囲気です。しだれ桜には新宿御苑のように、ソメイヨシノよりも早く咲く種類もありますが、おおむね一拍遅れ…

エニシダ 香料 ジュネ Genet

エニシダ、ジュネ、ブルームとも言う。朝、アトリエの階段を上がると、リナロールや、ローズPとかゲラニオールと言ったさわやかなフローラルグリーンの香りに迎えられる。数日前にエニシダの鉢を買ってきて、2階の踊場(おどりば)の玄関前に飾っていたもの…

春、さくら並木を歩く スペイン坂 Sakura

この1週間は通勤の道順を少し変えて、ソメイヨシノを満喫しています。スペイン坂を横目に、泉通りを歩いて10分ほどのさくら並木がつづくこの道は、人がまばらで静か。週半ばに一気に満開となり、穏やかな風に花びらがひらひらと髪に落ちてきました。あんなに…

なだれ坂のサクラ 陽光(ヨウコウ)  cherry blossom

たぶん、この桜は陽光(ヨウコウ・Cerasus 'Yoko')。ソメイヨシノよりも少し早く咲き始めました。地下鉄「六本木一丁目駅」からアトリエまで歩く道、グランドタワーの横に、「なだれ坂」という坂があります。あっと気が付いたら濃いめのピンクの桜並木が満…

アトリエのスイートピー 麝香豌豆,sweet pea

このスイートピーはエンドウマメや原種に近い。園芸種に比べて花びらがシンプルで小ぶりである。香りは強い。少ししつこいほどのグリーンハニー。スイートピーは、つまりスイート(甘い)なピー(豆)、マメ科の花。麝香豌豆(じゃこうえんどう)という漢名…

ヘリオトロープ Heliotropium arborescens L.,heliotropine

濃い紫のヘリオトロープ。通勤途中に通りかかる植え込みには、春の草花が次々と咲いている。少し前にはラッパスイセン、クリスマスローズ、パンジーなどだったのが、最近ヘリオトロープとミヤコワスレのようなブルーの菊が仲間入りした。鉢で育てた苗を、す…

今日のお花 サンシュユ(山茱萸)と蘭  Cornus officinalis Cornus

山茱萸,さんしゅゆは,「はるこがねばな」ともいうらしい。ひとつずつは地味な花であるが、まだ緑も少ない野にふんわりと明るい黄色が花開くと、いよいよの春に心が弾む。この時期は春の華やかな切花も多いけれど、むしろ枝ものの花に魅(ひ)かれる。ユキヤ…

ミモザ と銀葉アカシア Acacia baileyana

おととい、ミモザの小さい花束を頂いた。明るい黄色のそのかわいらしさにほっこりする。お部屋に春がやってきた。そのときはうっかりしていたのだが、3月8日はミモザの日。FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)という。だまって下さったのだが、謎か…

ジンチョウゲ 沈丁花,Daphne

暗いほど嗅覚のコンシャスが高くなるのだろう。このところ夜道を歩いていると、甘酸っぱい沈丁花(じんちょうげ)の香りが遠くから匂ってくると感じていた。爽やかなグリーンフローラルで、シトラス調のローズ系メタリックの香りは、夜に甘さが強くなる。秋…

アオモジ 香料 Litsea cubeba

アオモジ(青文字)とケイオウザクラ(啓翁桜)を一緒に活ける春のアトリエ。買ったときはまだつぼみばかりで、小さな青い実にも見えた。今日はもう、はじけるように中から黄色いしべがのぞいている。春先の「枝もの」として花店によく並ぶアオモジ。ひとつ…

ケイオウザクラ 啓翁桜 Prunus 'Keiouzakura

啓翁桜(けいおうざくら)は、お正月明けくらいから、たぶん、お花屋さんで一番最初に出回る桜ではないだろうか。だんだんと日が長くなってきて、春らしい日差しに、こころなしか気持ちが明るくなってくる。出先から急いで帰る道、思わずいつものお花屋さん…

花の毛氈(もうせん)cherryblossom

春の日差しが木立を透かし、花の毛氈(もうせん)にまだらな光を落としている。ときおり風にゆすられて、あたらしい花びらがまたひと群れ、ふた群れと積もっていく。冬が、いよいよ遠ざかっていく。ソメイヨシノの時期は去り、代わりに八重桜が咲き始める。…

菜の花 ナタネ Turnip rape, Chinese colza

「なのはな」はとても親しまれている春の花だ。 葉の若い頃はお浸しにして食べたり、花を鑑賞したり、種を搾ってナタネ油とする。 食用にする頃は「アオナ」といわれ、花が咲くころは「菜の花」と、そして種子ができれば「ナタネ」と名が変わる、まるで出世…

桜坂 スペイン坂  アークヒルズ

今日はどこもかしこも桜が満開。雨の後の、しっとりとしたぬるい空気に、はや花びらのちらほらと散る夜。市兵衛町の方から六本木一丁目駅の横を通り、スペイン坂、桜坂へと、アークヒルズを囲むように続く桜並木をぶらぶらと歩く。あんまりきれいすぎて哀し…

フリージアの香り freesia

フリージア(freesia)は昔からある、お馴染みの春の花だ。黄色いフリージアが居間に飾ってあると、「春が来たな~」と子供心に嬉しかった。また香りがとてもいいのでとても印象深い花である。最近では品種改良がすすんだのか、花色も増えたし大きくなった気…

シダレザクラ咲き始めました 2017 Cerasus spachiana f. spachiana

新宿御苑の大きなシダレザクラは、ソメイヨシノに先駆けて春の庭を飾る。今日はまだ咲き始めたばかりなので、カメラを持った人たちもまばらである。春の嵐にはまだ早すぎるのに。花は乱れ髪のように揺れ、根元に群れ咲く白い水仙も身を伏せている。その向こ…

ヨモギ(蓬) Artemisia indica

これは、1月20日のヨモギ(蓬)。ちょうど、福寿草が咲き始めるころ、地面にぴったりと這うように生えていた。で、3月15日に同じ場所に成長度合いを見に行ったら、たいして大きくなっていない。生えるたび採られて、草餅にでもされちゃったのかな?草餅を食…

さくら、待つ cherryblossom

新宿御苑には桜の木が約65種1100本あるそうだ。多いのはやっぱりソメイヨシノ。広い芝生の庭をソメイヨシノが取り囲んでいる。春はむしろ曇りの日の方が暖かい。しっとりと水気を含んだ大気の向こうに、つい先ごろまで細い枝先を黒々と震わせていた桜の木が…

クロモジ(黒文字)の花 Lindera umbellata

クロモジ、黒文字の花。 毎年この時期になると、散歩の途中には必ず見に行って、蕾が咲くのはいまかいまかと心待ちにしている。 直径1センチに満たない小さな花の集まりだけれども、白いうぶげの生えた葉の若い緑が映えて、遠目でもよく目立つ。 過去のブロ…

ハクモクレン撮りかねて、思わずたたむ赤い傘。

今日は冷たい雨が降っている。「三寒四温」の三寒の方、こんな日の新宿御苑は人がすくない。池のほとりにはだれもおらず、次々とちいさな輪が広がっては消える様子を、ひとり飽かず眺めている。「するべき」「せねばならない」「やめるべき」「してはならな…

青いアネモネ  Anemone coronaria

高校生の頃からこの花が好き。毎年春になると、母は白と紺の染付の小ぶりな壺に、たくさんのアネモネを活けていた。桃、さくら、たんぽぽ。どちらかといえば春はふんわりした黄色やピンクの花が多いようだが、そんな中でアネモネのはっきりとした色合いは新…

菜の花忌(なのはなき)伊藤静雄 春のいそぎ

アスファルトの道路の脇にも、菜の花が咲いている。もこもこと鮮やかな緑と黄色のコントラスト。3月12日は、伊藤静雄の命日「菜の花忌」。伊藤静雄は中原中也らとともに同人誌で活動した詩人で、三島由紀夫にも影響を与えたという。正直この人の名はあまり知…

ハチジョウキブシ (木五倍子)Stachyurus praecox

ハチジョウキブシ。毎年この時期に新宿御苑に行くと、広がる芝生の向こうに、薄緑色の鎖のようなものがシャラシャラと揺れているのが、まだ花の少ない景色によく目立つ。もう少しすると、樹の下はレンギョウの黄色と、雪柳の白で覆われ、この地味な花は目立…

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