温室の花
新宿御苑 ジャングルのような温室 早春のうららかな日を選んで、新宿御苑の温室にも行ってきました。 暖かい日に温室は、結構暑いです。 ジャングルの景色をちょっぴり切り取って、アンリ・ルソーの「夢」の中のヤドヴィガになったつもり。私って素朴。 最近…
ギンコウボク (銀厚朴 )Michelia alba 新宿御苑の温室で、ギンコウボク (銀厚朴 )が咲いています。 背が高い樹なので、直接は嗅げませんが、近くによると香りが降りてきますし、下に落ちたばかりの細い花びらを拾って嗅ぐと、同じモクレン科の、コブシや…
新宿御苑の「椿の森」で先駆けて咲く赤いツバキ。 ごく普通の、ツバキらしい椿である。 多くの露地(ろじ)の椿は、もう少し暖かくなってから春に盛る花だ。 これは温室のハイドゥンのつぼみ。海棠椿(カイドウツバキ)というらしい。ベトナムのツバキだそう…
「星の王子さま(la petit prince)」は、たぶん、みんな小さい頃に一度は読んで、そして忘れてしまっただろう物語。 砂漠の真ん中に不時着したパイロットと王子さまの出会いは「ねえ、羊の絵を描いてくれない?」で始まる。パイロットの書いた羊は、箱の中に…
本当はバオバブでもバオバブモドキでもないのだけれど、一目見て「これ、カワイイ!バオバブみたい」と思ったのだ。 先日の、シュガーバインやアラビアコーヒーの木と一緒に購入。 アトリエから帰る途中、駅ナカの露店(ろてん)に出ていた「ワンダーガーデ…
シュガーバインという、観葉植物のひとつ。 明るい緑、5枚の葉が車輪状にまとまっているのが、あどけない感じで好き。 ワンダーガーデンという静岡の出店。多肉植物がたくさん並べてあってとってもかわいい。 アトリエから帰る途中、駅ナカの露店(ろてん)…
イランイラン,Ylang ylang, Cananga odorata フレッシュなイランイランを入手 家で香料植物を育てている生徒のMさんが、家からイランイランの花を持ってきてくれた。 前からイランイランの鉢があると聞いていたのだが、開花と教室に来るタイミングがあって…
ホシオモト(星万年青)、ユーコミス、パイナップルリリーという。 確かに、星のようなつやっとした花。 オモト(万年青)のように、しっかりした葉が根元から伸びている。 淡い黄緑の中央にピンクがちょっぴりさして、おしべが冠のよう。 パイナップルリリー…
檸檬、レモンの花は5弁。 ツボミは淡いピンク色で、開くと白い。 昔、家に小さなレモンの植木鉢を買ってきたときは、もっと小さな花で、臙脂色のつぼみだったような気がするが、これはかなり立派だ。 種類が違うのか、温室で環境がいいせいだろうか。 柑橘(…
これが本当のボダイジュ(菩提樹)。 お釈迦さまが悟りを得たのは、仏教三大聖樹のひとつ、このインドボダイジュの樹の下である。 葉の先端が細く伸びている。 クワ科、イチジク属で、無花果(いちじく)のように花が外に咲かずに、果実の内側で咲いて実がな…
これをサルオガセモドキという。 と言っても、初めて見つけた時は、香料を採るサルオガセ(猿麻薯)かと思って喜んだのだが。 これは、サルオガセに見た目は似ているが別種の植物で、だからモドキという。なんとパイナップルの仲間だそうだ。 温室には名札が…
サロンでは時々、クルクマというピンクの花を活けることがある。インド原産の花のせいか、夏の暑い時期に切花で長く持つ。 それを巨大にしたような感じのターメリックの花。 迫力がある。 包み布に使われる、ウコン(ターメリック)には、古来、防虫、防腐効…
キンモクセイも終わってしまったし、何となく寂しい気分であったが、気持ちいい風の吹くなか、ぐるっと新宿御苑をまわってから温室へ行って見た。 温室には夏の間はあまり行くことがなかったので、久しぶりに少し変わったものがみれるだろうか。そんな風に思…
これは、南仏の鷲巣村、グルドンでのアカンサス(アカンツス)。とげのある葉を持つ、シソ科の下位にある葉アザミの仲間。 花は巨大だけれども、どことなくシソの花の形に似ている。 でも、普通のアザミやアーティチョークはキク科だから、名前が似ていても…
グロッパ、ショウガの仲間の花。くるくるらせん。 遠くから見た時の葉の形がショウガっぽいと思って、名札をみたら「グロッパ」ショウガ科だって。 熱帯の植物だから、たぶん、温室で育てたのを外に出してあったのだろう。 ダンシングレディスジンジャーとも…
スイレンは夏の花のイメージだが、温室では長く見ることができる。熱帯性のスイレンは、なんだか作り物めいている。 ハスとスイレンの違いは、 ハスは花が水面より高く上がって咲き、散った後「ハチス」とも呼ばれる、種の入った果托(カタク)ができる。葉…
南国、インドの黒い花、とても、とても奇妙な形。墨色の黒。バッドフラワーというコウモリの冠の名もあるし、黒ネコの細い長いひげのようすから、ブラックキャットとも言うらしい。花言葉は「孤独な主張」泣ける。タッカシャントリエリ タシロイモ科, tacca …
初めて見たアラビア・コーヒーの花。 たった一輪、咲き残っていた。 純白の5枚の花は白い長い蕊(しべ)を持ち、花びらがらせんに反っている。 ジャスミンやテイカカズラにも似た姿である。 コーヒーの花は一日ほどしか開花しないそうだから、危ういタイミン…
小振りだけどちょっとヒペリカム、キンシバイに似ているなあと思ったら、全然別属の花だった。 ミッキーマウスツリー。 半年ほど前は赤い実がなっていたので、一見したときはわからなかったけど。 これがミッキーマウスツリーの由縁の種子。黄色い花が散った…
バレンタインデーにちなんで、大きく育ったカカオの実。 少なくとも私が中学生くらいのころ、バレンタインデーで盛り上がっていたのは中・高校生で、大人はそんなことはしてなかったと思う。(まあ、大人のことはよくわからなかったけれど) 義理チョコも、…
5メートルにもなって、花が咲くなんて意外だった。 パキラといえば、お部屋に飾る観葉植物という認識しかなかったけど。 うちにも何回か置いたこともある、ごくありふれたグリーンの鉢植え。 丈夫なのにもかかわらず、何度も枯らしたのは水のやりすぎだった…
ドムベア・ウォリッキイ。ピンクの花房が下垂して咲く。 きれいな花なのに、あまり目を引くことがなかった。それに耳慣れない名前。 花の少ない時期、寒さを避けて温室に入ると、普段気が付かないような花も改めて認識する。もうもうとした湿度と暖かさで、…
暖かい温室のもうもうとした湿気の中で、一輪、二輪とムニンタツナミソウが咲きはじめた。 小笠原諸島には貴重な植物がたくさんあるそうだ。 この白い花は父島と兄島の固有種で、絶滅危惧種に登録されているムニンタツナミソウ(無人立浪草)。その昔、小笠原…
銀厚朴(ギンコウボク/Michelia ×alba )はモクレン科オガタマノキ属の常緑高木で、ホワイトシャンパカとか、白玉蘭(ハクギョクラン)の別名もある。 エキゾチックな香りのこの花から得た香料はマグノリアオイルとよばれる。 泰山木(タイサンボク)やコブ…
ハイビスカス、という以外の名前は知らなかったけれど、和名をブッソウゲというそうだ。ブッソウゲとハワイアンハイビスカスは、同じハイビスカスの仲間でもまた別種のようだが、ぱっと見た感じでは違いがよくわからない。 タチアオイ、ホリホック、フヨウ、…
アンスリウム,Anthurium,温室の花。紅団扇ともいう。 花言葉は煩悩と情熱。
蛍光の青がエキゾチック。 トレンドは中流以下に流れる。トレンドは多数派を追って作るものだから。 本物の上流は流行からは遠い。 あんまり鮮やかすぎて、なんだか造花みたい。 セレブと上流は違うよ。美しいものは隠れたがるものだ。 品性の上流でありたい…
ミュージカルノートプラント、魔女の舌、朝キッス。 調べてみたら、こんな名前がついていた。 この植物を初めてみたとき、いったいどうなっているのかわからなかった。 くるくる巻いた蕾は、長く伸びて先端に花を咲かせる。 下に落ちている白い花を拾ってみ…
水草なのに四つ葉のクローバーみたい。 デンジソウ(田字草)だと思うのだが、名札がちょっと見つからなかった。 水田などの雑草だったそうだが、今は絶滅危惧種になっているらしい。
温室のパパイヤが豊作だ。実際にパパイヤの実の生(な)り方を間近で見るのはこの時が初めて。 花も満開だ。 果実の集団の上のほうを見ると、ちいさな黄色い花が幹にはりつくように固まって咲いている。つまり、下から上へと実がついていくようである。 下の…