・さとりと与一
9月4日、今日は櫛の日(くしのひ) 祖母の形見の螺鈿(らでん)の櫛 思いついて父方の祖母の形見の櫛 を出してみました。私ははまぐりの螺鈿 (らでん)が気に入って、お茶会によく挿して行ったものですが、髪をショートにしてから出番がなくなりました。 さ…
日曜日、よく通りかかるお寺の門の奥に、風情のある枝垂桜(しだれざくら)をみつけ、初めて中に入ってみました。東京の真ん中とは思えないような雰囲気です。しだれ桜には新宿御苑のように、ソメイヨシノよりも早く咲く種類もありますが、おおむね一拍遅れ…
若い頃はきちんとお稽古をして、お茶のお手前をしたけれど、今はもうそのように改まったものでなくて、ただ日常のものとして、朝茶を点てて飲むだけである。 それでも、日々味が違うのが面白いなあと思う。 一口飲んだときに、「ああ、美味しい!」と心から…
「さとりちゃんのママって、たくさんお抹茶茶碗持っているのねえ」たまたまインスタの「毎朝の一服」を目にした従妹がそう言っているという。 ほとんどはお稽古用だけど、確かに押し入れの中には、母の長い茶歴(ちゃれき)の中で、好きで集めた茶碗がある。…
最近の「毎朝の一服」からダイジェスト! この日は読書の秋ということで、二宮尊徳(にのみやそんとく)の茶碗を出してみた、毎朝の一服。 さとり「いいか、与一。役に立つことばかり追いかけていては、薄っぺらい人間になってしまうものじゃ。一見、役に立…
さとりと与一のできるまで④ 完結編 与一独白。 『あっしがさとりさまと旅を始めてもう8年。 本当にあっという間のような気がしやす。 ずいぶん遠くまで、車を引いて行ったなあ。』 『さとりさまは気が強いようで、あんがいセンシイティブなところもあるんで…
そして、今年の正月からインスタグラムに「毎朝の一服」を載せて10か月。 初めは朝のひとときに、お抹茶をゆっくり飲んで心を落ち着かるつもりだったのだが。 母の茶碗がいろいろあって、また季節のお菓子を取り合わせたりしているうちに せっかくだからと、…
さて、「さとりと与一」の発祥(はっしょう)は前回説明した通り。 そして、与一の設定が誰なのかってよく聞かれるのだけど、、、彼は、私の分身である。 「なあんだ」ってことで。 ユング曰く、 男性の中の女性像(アニマ Anima)。 女性の中には男性像(ア…
「さとりと与一」のできるまで① ときどき聞かれるのは、「"さとりと与一"の与一って誰ですか?」 まず、この人形の来歴から説明する。 さかのぼること10年前。(2006年頃) もともとは、自作した調香ミニオルガン台に合うサイズの、さとり人形を探していた。…
「さとりさま、せっかくフランスにきたっつうのに、なんかあっしの出番少なくありやせん?」 「もうー、自分のことだけでいっぱいいっぱいなんだから、お前まで面倒見きれないよ」 「ちぇ、観客があっしの登場を待っているっていうのに・・・」 「文句を言わ…
「私の名はさとり その意味は「AWAKE」 しかしいまだ悟らず」 与一「・・・って、さとりさま、なに黄昏(たそがれ)ちゃってんですか!」 さとり「与一こそ、久々の登場に張り切ってるみたいじゃないか」 与一「最近じゃ年に一回くらいしか出番が無いでや…
「与一が発見されました!」 夏にフランスから帰って、いつの間にか雲隠れした与一。 あるいは神隠しか。 時々スタッフが、 「先生、与一見かけませんねえ」 「先生、そういえば与一はどこへ行ったんでしょう?」 などというたびに、「そうねえ?どこにしま…
「12時間(フライト)+3時間(空港)+1.5時間(フライト)の、長い道中で。」 「お互いだんだん、遠い旅はしんどくなるネエ。」 「さとりさまは後ろでふんぞり返ってるだけだからいいケド」 「これで何かと気を張っているのさ。せいぜい励んでおくれ」 レッ…
よいち「うわっー!巨大なミカンでやすねー!」 さとり 「ポコ!」 よいち「あっ、さとりさま!いきなり人のおでこをたたくなんて、ご無体(むたい)な!プンスカ!!」 さとり「ホホ、よいち、これはデコポンと云うのじゃ」 デコポンは大きな柑橘(かんきつ…
与一「あっ!なんすか!なんすかコレ!!さとりさま、真っ赤なスポーツカーなんか買っちゃって、ドーユー意味っすか?」 さとり「だってよいち~。コレ、ライトがLEDで光るんだよ?いいんじゃな~い♪」 与一「いいんじゃな~いって、ソレ古いし。それより、…
さとり「ちょっと、与一~。最近あたしたちの物まねがテレビに出てるじゃないか~。」 与一「あー、なんか水曜日がどうとかいう、富くじのCMでやすね?」 さとり「あたしはあんな大口開けて『お~ほっほっ~!』なんて言わないよ。」 与一「さとりさまはもう…
バイトのT君が卒業し、企業に就職してから男手がなくてちょっと困っている。 年末からアトリエの模様替えをしているので、正月というのに中は散らかり放題。家具を入れ替えるので、どうしても体力のある若い衆が必要だと思っていたのでT君に声をかけてみた。…
よいち「夕焼けを見ると、なぜかおっかさんを思い出すんで、グスッ」 さとり「大晦日も暮れていくか。今年も御苦労さんだったね、今日はもう終わりにして国にお帰り。」 よいち「へえ、そんじゃ・・・この正月はのんびりさせてもらいます。さとりさまもどう…
「昼間の熱気が黄昏とともに鎮まり、空の端がロゼに染まるころ冷たいVin de pays d'Ocが乾いた心を潤す・・・by yoichi」 「おや?よいちおまえなかなかいうじゃないか。ワイン会社から金一封もらえるよ」 「だれだってこんな光景を目にすれば詩人になれると…
さとり「パリ・シャルルドゴール、マークジェイコブスデザインのコークを背に夜明けを待つ・・・」 与一「これ、ダイエットコークじゃないスか!」 さとり「与一もメタボを考えたほうがいい年齢」 与一「もっと栄養価の高いものをおくんなまし!」 2013年2月…
「なんちゅうか、あいかわらず成田のエアフラのラウンジはちょっとしょぱいですねぇ・・・」 「仕方ないよ与一、ここは日本だもの。ホームのJALのラウンジとは違うわさ」 「これから長旅たっつーのに、スタミナつけさしてもらわねえと・・・」
「お疲れさま~」「おつかれさま~」 帰るとき、声をかけ合う。ありふれてるけど、こういう言葉って日本語独自のもの。 ねぎらう、というか、励ますというか。
文化の伝承などと小難しいほどのことではないのだが、ときどき人に、「結構ものしりじゃん~」と言われることがある。
行く春。過ぎ去っていこうとする春。
「ドス!」
さとり「何でしょうシリーズ、ロータス・ヨーロッパ!」 よいち「いきなりタイトルに答えが書いてあったりして、何の車でしょう?じゃぁないでしょう」
さとり「今年一年、皆様にはお世話になりました」 よいち「皆さま、応援、ご愛読、本当にありがとうございました。さとり様は幸せモンでやすよ。グスッ」
よいち「こ、これは巨大なマンゴーで!」
サンタA「『クリスマス近づく』って、去年やったネタじゃないの~」 サンタB「あらー、もう一年?早いわね。」 ==== サンタA「サンタCはどしたの?いないの~?」 サンタC「ただいま愛を配達中~☆」
さとり「今は大忙しで、本をよんでるひまがないっちゃあないのだが・・・。」よいち「いい歳してロミジュリですかい?」さとり「おまえのその言い方が、すでにおやじっぽいよ」よいち「はあぁ、あのオリビア・ハッセーも、還暦まぢかでやんスからねえ」