
丸裸だった大使館の壁に、ある日、針のようにちいさな突起があると思ったらみるみると膨らんで、次の日には小さな葉が開いています。

薄茶色のもやのようだったあたりは、すでに生き生きとした緑に覆われて、
春の開きはめまぐるしくて、嬉しいやら哀しいやら自分の立っている位置を忘れてしまいそう。

そうこうしているうちに、夏がやってくるのでしょう?

ウキウキしたピンクや黄色は濃い緑に代わられて、いずれ来るあの蒸れた夏草の香りや、オゾンのする稲びかり、土っぽい夕立のにおい、それらみんなが待ち遠しいような気がします。
矛盾しているけど、この幸せな「時よ止まれ!」と思わずにはいられません。