パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ツタ,蔦,IVY

20180406ツタ2.jpg

丸裸だった大使館の壁に、ある日、針のようにちいさな突起があると思ったらみるみると膨らんで、次の日には小さな葉が開いています。


20180406ツタ.jpg

薄茶色のもやのようだったあたりは、すでに生き生きとした緑に覆われて、
春の開きはめまぐるしくて、嬉しいやら哀しいやら自分の立っている位置を忘れてしまいそう。




20180406ツタ3.jpg

そうこうしているうちに、夏がやってくるのでしょう?


20180406ツタ4.jpg

ウキウキしたピンクや黄色は濃い緑に代わられて、いずれ来るあの蒸れた夏草の香りや、オゾンのする稲びかり、土っぽい夕立のにおい、それらみんなが待ち遠しいような気がします。

矛盾しているけど、この幸せな「時よ止まれ!」と思わずにはいられません。







Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.