パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

アセビ馬酔木 ピンク Pieris japonica subsp

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馬酔木(アセビ)とドウダンツツジは、見比べたら明らかに違うのだが、ひとつづつの花が似ていて、花房が下がるところなどから毎年混乱するのが常である。

アセビはブドウの房のようだし、ドウダンツツジは花火のように傘状に花を下げる。

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ちなみに上の写真がドウダンツツジ



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「おしてる難波を過ぎてうち靡く草香の山を夕暮れに我が越え来れば山も狭に咲ける馬酔木の悪しからぬ君をいつしか行き早見む」万葉集第8巻 長歌

山も狭しと咲いている、馬酔木のように優しい君にいつ会えるかな、というような意味であろうか。

風になびく可憐な花は万葉の女性にふさわしい姿かもしれない。


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馬酔木の花は、万葉集の歌に詠まれていることから、古くから日本にある花木のようだ。


馬酔木には毒があり、鹿などはそれを避けて食べないという。

それゆえ、馬酔木の多い地域は、逆に草食獣の食害があることがわかるのだそうだ。

馬酔木がしばしば歌に詠まれたのは、奈良に鹿が多かったから?などと埒もないことを考えてしまう。


ドウダンツツジには匂いがほぼないが、アセビには淡い粉っぽいにおいがする。




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