パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

・日々のつれづれ

雑感をとりとめなく書き留めました。

おもしろみ。

花びらが複雑な動きをして落ちてくる。 手でつかむ。 手を開くとまた風に飛んでいく。 花びらがほしいわけではなく、「動きを捕まえてみる」と言うことが面白いのであって、つかんだものはまた離してやる。 でなければ次の花びらを捕まえることはできない。 …

最後の香り Heaven Note

何かの折に、「枯れた草の混ざった芝生のような、青臭さとひなびた匂い」が一瞬よぎる。まったく脈絡(みゃくらく)なく、それは小学5年生の、夏の臨海(りんかい)学校の一場面を思い起こさせた。『枕をかかえて広い座敷の畳(たたみ)に寝転ぶと、ショート…

シクラメンの香り 卒業 Cyclamen persicum

昨年4月からアトリエにインターンで来てくれていた大工原さんと高橋さんの二人がこの3月、日本工学院蒲田専門学校を卒業しました。就職も決まってパルファンサトリのお仕事も3月で卒業です!

すみれの刺繍カード violet mandshurica_1

あるひ、お客様から一枚の葉書が届きました。アトリエの私の机の上に乗っていたそのカードにはスミレの絵が描いてあります。何気なく手に取ってよく見ると、それは絵ではなく刺繍(ししゅう)です!

自分らしく生きる school

5年前、スクールの生徒さんに向けてこんな記事を書いていました。

スイスレースの白いハンカチ‗handkerchief

スイス、チューリッヒの空港でスイスレースのハンカチーフをお土産に購入しました。昔から白地に白のレエスとか、白地に白の刺繍入りも好みで、『でも和光のショーケースに並ぶ、繊細なスイスレースのハンカチーフにうっとりとみとれつつ、お値段にため息を…

木綿のハンカチーフ handkerchief

「木綿のハンカチーフ」こんなお題の名曲があったが、その話ではない。ハンカチは白がいい。それも、メンズの大きめのハンカチが好きである。織り模様はあまり凝っていないものがよい。次に、白地に白のレエスとか、白地に白の刺繍入りも好みである。若いこ…

空蟬(うつせみ) ecdysis of a cicada

7月上旬、通勤途中の道路に脱皮したばかりの蝉(セミ)を発見する。歩道と車道を隔てるように並んだ、コンクリートの円柱の途中にしがみついていた。まだ羽の脈が淡い緑色をしていて、ゆうべ生まれたばかりのようだ。目が黒々としてあどけなく見えるのは、か…

Mizunara-ミズナラ- 樹木鉛筆

アトリエの大きなテーブルにいつも出しておくペンが壊れてしまったので、代わりの筆記具を何にしようか、お茶の時間にみんなで考えていた。お客様がいらしたときに、安っぽいペンを使っていただくのは嫌だね、とかいいながら「鉛筆はどうだろう」という話に…

花まつり 休日の銀座にて Buddha's Birthday

母の使いで、銀座に来ています。和光に時計を預けて待つ間、銀座鳩居堂(きゅうきょどう)にお線香を買いにきました。お店の前にお釈迦様が鎮座(ちんざ)されていたので、甘茶をかけてお祈りしました。今日はここへ来る前にも、近所のお寺を通りかかり、そ…

海と空と星 The Arecibo message

私はたった一人孤島にいて、いつくるかわからない船を待ち、ガラス瓶に手紙を詰め海の遠くに投げている。それはアレシボメッセージ。何万光年の向こう、もし誰かが見つけた時はもうこの島はない。本当は誰だって、感じやすく繊細なこころを持っているのに、…

椅子の張替え 渋谷 DIY

年末の30日、ミッドタウンで知人とランチ中に急にアトリエの椅子の張り替えを思い立つ。渋谷のTOAが近いのではと教えて貰い、今日までやっているらしいということで、六本木から渋谷行きの都バスに乗って布地を買いに行った。2020年のオリンピックを目標に、…

サザンカ 山茶花 Camellia sasanqua

夜道につづく常緑の生け垣は、暗い葉の海。山茶花(さざんか)の花が、白い波頭のように次々と、ぼんやりと浮かんでいる。思い思いの、いくつもの表情で。かたくななつぼみ、横顔、または蕊(しべ)もあらわに。足を止め、その頤(おとがい)に手をかけて、…

ユグドラシルYggdrasill

私は浴槽の中で一所懸命、思い出そうとしていた。私の大切な人の「名前」を。その人は実在するとは言えず、象徴的な名前であらわされるべきで、それは何か特別な言葉でなければならない。5つか6つのカタカナのその名前は、あの小説の中ででてくる・・・そ…

エレベーター、そして残り香 Sillage

夜、住まいについてエレベーターに乗ると、ほのかに香水の残り香が漂っていた。男性用だ。今風だけど安っぽくない。温かみのある、乾いたウッディバルサムが残っている。もう消えてしまったトップは、多分シャープなハーバルとマリン。「どんな人がつけてい…

幸せの青い鳥 L'Oiseau bleu

あなたが欲しいものは心でしょうか、形でしょうか。両方を得ようとしても得られませんよ。形だけを得ても、心は手に入らぬものです。心があれば形は自(おの)ずとついてくるでしょう。「幸せの青い鳥」を探し求めて、最後は自分の家に見つけるという寓話は…

9月の感傷 sentimental September

雨が樋(とい)を伝って、あふれた水が地面を叩いている。これが夢の中で聞いているのだということは、妙にわかっているのだ。その遠い音がリズムとなって、やがて近くにやってくる。「トトトン、トトトン、トトトトト・・・・」三三七拍子(さんさんななび…

麻の白いカーテン② 南仏便り LINEN MADURA CANNES

と、いうことで昨日からの続き。6月、南仏カンヌにあるインテリアショップ、MADURA(マドゥラ)で白いLINEN(亜麻)100%のカーテンを買った。カーテン6枚の合計は15メートル×2.6メートル、6パック。ビニールのパッケージも中の台紙もすべてはずしてコンパク…

ハクモクレン撮りかねて、思わずたたむ赤い傘。

今日は冷たい雨が降っている。「三寒四温」の三寒の方、こんな日の新宿御苑は人がすくない。池のほとりにはだれもおらず、次々とちいさな輪が広がっては消える様子を、ひとり飽かず眺めている。「するべき」「せねばならない」「やめるべき」「してはならな…

白いノオトと緑のインク diary

真新しいノートを手にするとき、誰でも心ときめくものだと思う。何から書き始めようかとか、どんなふうにこのノートが埋まっていくのかとか。何か、、、それは若い頃、未知の世界に夢を描くとき(のプチ再現)にも似ている。というわけで、大人になって夢を…

寄せては返し、暮れては明ける  aeon

寄せては返し暮れては明ける満ちては欠けて巡り巡りて劫(こう)の波

冬の朝

冬の寒い朝。ぬくぬくした布団から離れがたく、母親が怒り出すまで這い出ることができなかった、小学生の頃。大人になって、冷たい池のほとりを好んで見に行くようになるなんて、想像もできなかったな。頬がピリピリして、芯まで冷えた空気が鼻の奥に入りこ…

日々是好日(ひびこれこうじつ)

日々、誰かと会う。人と話す。人に話す。人から聴く。その瞬間に一心(いっしん)を込める、その「今」を続けていたいと思う。一所懸命に取り組んでいるつもり、でも、その「今」は、まるで汽車の窓から去っていく景色のように流れ、それを愛(いと)おしく…

サンタクロースっているんでしょうか?Is there a Santa Claus?

「サンタクロースっているのでしょうか?」たいてい、友達の中に「あのね、サンタクロースなんていないんだよ」と訳知り顔で言いだす子がいたりして、聞いた子は不安になってまた親に尋ねる。 今年もたくさんの家庭で、そんな会話がやりとりされるであろう…

冬の雀 すずめ  tree sparrow

あとひと月と少しで今年も終わり。木々の梢(こずえ)もすっかり葉を落としている。遠目にもむき出しになった枝が、晩秋の物寂しさを一層きわだたせている、、、と思ったら、近づいてみればそこに残っていたのは雀たち。わずかにしがみついた葉に混ざって、…

いい夫婦の日

11月22日は「いい夫婦」の日らしい。仲睦まじいインコ夫婦。ブルー「僕たちも長く一緒にいて、お互いの気持ちってわかりあえるような年になったよね。..・・・ではハイ、ママ僕の小遣い値上げして♡°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」イエロー「ホホ、来年度予算編成にて、パパ…

日記のため書き「パルファンサトリの香り紀行」 blog diary

今年の3月に2000記事を超えていたのに気が付いた。 まだブランドの知名度が低く、ウェブに見に来てもらう方法がないかと思ってブログを始めたのは2009年の3月。 いち早く始めていた友人が、 「ブログっていうのはね、1日3回はアップしないといけないんだよ…

鳩森八幡神社(はともりはちまんじんじゃ)初詣  first Shinto shrine visit

パルファンサトリのアトリエは千駄ヶ谷に住所があり、この地域の氏神(うじがみ)様は鳩森八幡神社(はともりはちまんじんじゃ)である。ここの神社は、大きくはないけれど由緒はあって、少なくとも1200年の歴史があるそうだ。この日、年末の大祓(おおはら…

彼女の香水遍歴 For Her

どんな香水が好き?どんな香りをつけてきた?香水の質問ってある?そんな問いに応えてくれたのは、私の幼馴染(おさななじみ)。こんな風に香水と付き合ってきたってことがとてもすてきなこと思えた。人に読ませるために書いたものではないので、作為がない…

旧岩崎邸庭園 iwasaki-tei teien

この日、池の端(いけのはた)に用事があった帰り、湯島(ゆしま)近辺をぶらっと歩いていたら、旧岩崎邸庭園の道標(どうひょう)に行き当たった。前から一度行ってみたいと思っていたので、偶然に誘われるように寄ってみることにした。坂道を上がると、門…

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