・日々のつれづれ
香りの記憶、心の旅① 脳が描く世界は限りなく広い このところ部屋の中にいる時間が増えて、戸棚の奥のCDを取り出してみたり、本を読み返したり。懐かしいものを発見される方も多いのではないでしょうか。 そんな思い出をより鮮明にするのが香りです。ハート…
住宅街の花めぐり 速歩にて 外は初夏の気配。 先週、人気のない時間と場所を選んで速足(はやあし)でウォーキングしたときのことを書いています。 外出自粛で運動不足気味になってしまうこの頃。 このあたりは起伏が多いので、速歩、並足の緩急をつけて、階…
おうちで遊ぼう 漢字博士No2 知的ゲーム
メイクの効用 化粧は人のためならず 今は日中マスクをしているので口紅をあまりつけなくなり、減りが遅くなった。以前よりずいぶん長持ちしているようだ。 さらに外へ出ない日となると、身なりも化粧もすっかりモノグサになってしまい、実に反省している。 …
花びらが複雑な動きをして落ちてくる。 手でつかむ。 手を開くとまた風に飛んでいく。 花びらがほしいわけではなく、「動きを捕まえてみる」と言うことが面白いのであって、つかんだものはまた離してやる でなければ次の花びらを捕まえることはできない。 あ…
香りの旅に出る 「香りの記憶」 何かの折に、「枯れた草の混ざった芝生のような、青臭さとひなびた匂い」が一瞬よぎる。 それはまったく脈絡(みゃくらく)なく、小学5年生の、夏の臨海(りんかい)学校の一場面を思い起こさせた。 『枕をかかえて広い座敷の…
あるひ、お客様から一枚の葉書が届きました。アトリエの私の机の上に乗っていたそのカードにはスミレの絵が描いてあります。何気なく手に取ってよく見ると、それは絵ではなく刺繍(ししゅう)です!
5年前、スクールの生徒さんに向けてこんな記事を書いていました。
スイス、チューリッヒの空港でスイスレースのハンカチーフをお土産に購入しました。 昔から白地に白のレエスとか、白地に白の刺繍入りも好みで、 『でも和光のショーケースに並ぶ、繊細なスイスレースのハンカチーフにうっとりとみとれつつ、お値段にため息…
「木綿のハンカチーフ」こんなお題の名曲があったが、その話ではない。 ハンカチは白がいい。それも、メンズの大きめのハンカチが好きである。織り模様はあまり凝っていないものがよい。 次に、白地に白のレエスとか、白地に白の刺繍入りも好みである。若い…
7月上旬、通勤途中の道路に脱皮したばかりの蝉(セミ)を発見する。 歩道と車道を隔てるように並んだ、コンクリートの円柱の途中にしがみついていた。 まだ羽の脈が淡い緑色をしていて、ゆうべ生まれたばかりのようだ。目が黒々としてあどけなく見えるのは、…
アトリエの大きなテーブルにいつも出しておくペンが壊れてしまったので、代わりの筆記具を何にしようか、お茶の時間にみんなで考えていた。お客様がいらしたときに、安っぽいペンを使っていただくのは嫌だね、とかいいながら「鉛筆はどうだろう」という話に…
母の使いで、銀座に来ています。和光に時計を預けて待つ間、銀座鳩居堂(きゅうきょどう)にお線香を買いにきました。お店の前にお釈迦様が鎮座(ちんざ)されていたので、甘茶をかけてお祈りしました。今日はここへ来る前にも、近所のお寺を通りかかり、そ…
私はたった一人孤島にいて、いつくるかわからない船を待ち、ガラス瓶に手紙を詰め海の遠くに投げている。 それはアレシボメッセージ。 何万光年の向こう、もし誰かが見つけた時はもうこの島はない。 本当は誰だって、感じやすく繊細なこころを持っているのに…
年末の30日、ミッドタウンで知人とランチ中に急にアトリエの椅子の張り替えを思い立つ。渋谷のTOAが近いのではと教えて貰い、今日までやっているらしいということで、六本木から渋谷行きの都バスに乗って布地を買いに行った。 2020年のオリンピックを目標に…
夜道につづく常緑の生け垣は、暗い葉の海。 山茶花(さざんか)の花が、白い波頭のように次々と、ぼんやりと浮かんでいる。思い思いの、いくつもの表情で。かたくななつぼみ、横顔、または蕊(しべ)もあらわに。 足を止め、その頤(おとがい)に手をかけて…
私は浴槽の中で一所懸命、思い出そうとしていた。 私の大切な人の「名前」を。 その人は実在するとは言えず、象徴的な名前であらわされるべきで、それは何か特別な言葉でなければならない。 5つか6つのカタカナのその名前は、あの小説の中ででてくる・・・…
夜、住まいについてエレベーターに乗ると、ほのかに香水の残り香が漂っていた。 男性用だ。今風だけど安っぽくない。温かみのある、乾いたウッディバルサムが残っている。もう消えてしまったトップは、多分シャープなハーバルとマリン。 「どんな人がつけて…
あなたが欲しいものは心でしょうか、形でしょうか。両方を得ようとしても得られませんよ。形だけを得ても、心は手に入らぬものです。心があれば形は自(おの)ずとついてくるでしょう。 「幸せの青い鳥」を探し求めて、最後は自分の家に見つけるという寓話は…
雨が樋(とい)を伝って、あふれた水が地面を叩いている。 これが夢の中で聞いているのだということは、妙にわかっているのだ。 その遠い音がリズムとなって、やがて近くにやってくる。 「トトトン、トトトン、トトトトト・・・・」 三三七拍子(さんさんな…
今日は冷たい雨が降っている。 「三寒四温」の三寒の方、こんな日の新宿御苑は人がすくない。 池のほとりにはだれもおらず、次々とちいさな輪が広がっては消える様子を、ひとり飽かず眺めている。 「するべき」「せねばならない」「やめるべき」「してはなら…
真新しいノートを手にするとき、誰でも心ときめくものだと思う。 何から書き始めようかとか、どんなふうにこのノートが埋まっていくのかとか。 何か、、、それは若い頃、未知の世界に夢を描くとき(のプチ再現)にも似ている。 というわけで、大人になって夢…
寄せては返し 暮れては明ける 満ちては欠けて 巡り巡りて劫(こう)の波
冬の寒い朝。 ぬくぬくした布団から離れがたく、母親が怒り出すまで這い出ることができなかった、小学生の頃。 大人になって、冷たい池のほとりを好んで見に行くようになるなんて、想像もできなかったな。 頬がピリピリして、芯まで冷えた空気が鼻の奥に入り…
日々、誰かと会う。人と話す。人に話す。人から聴く。 その瞬間に一心(いっしん)を込める、その「今」を続けていたいと思う。 一所懸命に取り組んでいるつもり、 でも、その「今」は、まるで汽車の窓から去っていく景色のように流れ、 それを愛(いと)お…
「サンタクロースっているのでしょうか?」 たいてい、友達の中に 「あのね、サンタクロースなんていないんだよ」と訳知り顔で言いだす子がいたりして、聞いた子は不安になってまた親に尋ねる。 今年もたくさんの家庭で、そんな会話がやりとりされるであろう…
あとひと月と少しで今年も終わり。 木々の梢(こずえ)もすっかり葉を落としている。 遠目にもむき出しになった枝が、晩秋の物寂しさを一層きわだたせている、、、と思ったら、 近づいてみればそこに残っていたのは雀たち。 わずかにしがみついた葉に混ざっ…
11月22日は「いい夫婦」の日らしい。 仲睦まじいインコ夫婦。 ブルー「僕たちも長く一緒にいて、お互いの気持ちってわかりあえるような年になったよね。.. ・・・ではハイ、ママ僕の小遣い値上げして♡°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」 イエロー「ホホ、来年度予算編成にて、…
日記のため書き「パルファンサトリの香り紀行」 blog diary 今年の3月に2000記事を超えていたのに気が付いた。 まだブランドの知名度が低く、ウェブに見に来てもらう方法がないかと思ってブログを始めたのは2009年の3月。 いち早く始めていた友人が、 「ブ…
パルファンサトリのアトリエは千駄ヶ谷に住所があり、この地域の氏神(うじがみ)様は鳩森八幡神社(はともりはちまんじんじゃ)である。 ここの神社は、大きくはないけれど由緒はあって、少なくとも1200年の歴史があるそうだ。 この日、年末の大祓(おおは…