エニシダ(金雀枝)、ジュネ(Genet)、またはブルーム(Broom)
エニシダの香気成分
数日前にエニシダの鉢を買ってきて、2階の踊場(おどりば)の玄関前に飾っていたものが、朝日を浴びて香りを拡散しているものと思われる。
人が出入りして、お昼前にはあたりの香りは散ってしまうけれど、鼻を近づけると花からは甘いハニーグリーンの匂いがする。可愛い。
エニシダは、漢字では金雀枝とあてる。そういえば、「ムレスズメ」という同じマメ科の植物もあって、エニシダと似ている。色は違うけれど、同じマメ科のフジの花もハギもスイートピーも、花の形はみな蝶々の形をしている。
英名ではBroomという。枝葉が「ほうき」の形をしている。この枝で作ったほうきに、魔女が夜中に乗って飛ぶらしい。
エニシダ(ジュネ)の香料の香り。Genet Abs.。
干草(ほしくさ)のような甘さ、タバコのようなレザーと、ハニー、アニマル、豆のモサモサした感じがある。
空気中に揮散している香りと、香料になったとき、それもエッセンスとアブソリュードでは香りはかなり違う。
また、香料がピュアな状態と、10%、1%に希釈したときでも変わってくるものである。
アトリエの玄関にて
いつもの六本木の花店「バードガーデン」にて、アトリエの切花を買うときにみつけ、予定外に購入したもの。
上手に育てると夏前まで花が続くという。エニシダは丈夫な植物らしい。
玄関前がとても明るくなったと思う。