パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ミモザ と銀葉アカシア Acacia baileyana

ミモザとアカシア

ミモザとアカシアの違い

「国際女性デー」ミモザの日のプレゼント

おととい、ミモザの小さい花束を頂いた。明るい黄色のそのかわいらしさにほっこりする。お部屋に春がやってきた。
 
そのときはうっかりしていたのだが、3月8日はミモザの日。FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)という。
 
ミモザの日は国連の定めた「国際女性デー」である。
 
 

ミモザの花の時期

 
今日は教室で、その花を見て生徒のひとりと「ミモザがいつ咲くか」という話になった。
 
「桜と同じじゃないかしら。いくらなんでも早すぎる気がするけど、どこに咲いていたミモザかな~」
「ほんのり匂いがしますね」
 
毎年繰り返すことなのだが、ミモザの開花はいつも予想外の早さにびっくりする。去年も、おととしも、この時期のブログを読むと、なんと、ほぼ同じようなことを書いているのであった。
 
 
ミモザとアカシア

銀葉アカシア

 
とはいえ、この写真はミモザのようでも、「銀葉アカシア(Acacia baileyana)」。ミモザの香料はこの「銀葉アカシア」からは採れない。
 
 
なんかとてもややこしいことになっているので、毎年自分の過去のブログを読んで記憶の整理をしているのだが。。。というフレーズもまったく同じ。
 
 
本来は、オジギソウ(Acacia decurrense )をミモザというらしい。そしてミモザの木(Mimosa tree)といったら、ピンクの花のネムの木を指すそうだ。どれも、マメ科植物ではあるのだが、見た目は違う。
 
 
ミモザとアカシア

ネムの花

 
上はピンクのネムの木の花。この細い花びらを短く刈り込んで、黄色く染めて、丸くボール状にすれば黄色いミモザに似ていると言えなくもないが。
 
 
ややこしいことに、エニシダという黄色い蝶々の様な花も、ニセアカシアというので、なんだかこんがらがってしまう。(※のちにハリエンジュのことをニセアカシアということがわかった)
香料の世界では、エニシダはジュネという。アニマリックな香りだ。
 
あー、今だに混乱して、頭を掻きむしりそう(;'∀')
 
 
 

まとめ

 
ミモザというと→ピンクのオジギソウのこと/マメ科 オジギソウ属  学名: Acacia decurrense
ミモザの木というと→ピンクのネムノキ(合歓木)のこと/マメ科 ネムノキ亜科 学名:Albizia julibrissin
 
フサアカシアというと→葉がふさふさした黄色いミモザネムノキ科(マメ科)  アカシア属  学名:Acacia dealbata
 
▶ギンヨウアカシアはこの下の写真→ ネムノキ科(マメ科)/アカシア属 学名:Acacia baileyana
 
 
ミモザとアカシア

 

 

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