パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

アトリエのスイートピー 麝香豌豆,sweet pea

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このスイートピーはエンドウマメや原種に近い。園芸種に比べて花びらがシンプルで小ぶりである。香りは強い。少ししつこいほどのグリーンハニー。

スイートピーは、つまりスイート(甘い)なピー(豆)、マメ科の花。麝香豌豆(じゃこうえんどう)という漢名もある。麝香(じゃこう、ムスク)の匂いがするわけではないが、強香の植物にはタイトルとして麝香の名をかぶせることがよくある。

これを逆さに上から下がれば藤(ふじ)の花。藤の芳香もやはりグリーンハニーで、オレンジフラワー調のややオリエンタルな匂いである。


マメ科の花は香りのよいものが多い。先日書いたミモザや、アカシア、ネム、エンジュ、エニシダルピナスなどなど。子供の頃、花を摘んで首飾りにしたトレフル(シロツメクサ)もマメ科で、青臭い匂いが印象に残っている。

種子ではあるが、フェヌグリークはカレーの匂い、トンカビーンズの豆はクマリン、桜餅の香りがする。




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お花屋さんでこのマメの花を見つけたとき、さっぱりとした花の姿と、何よりも葉がついているのがとても良いと思った。ステム(茎)の間から伸びるくるくるとした巻きひげも非常に気に入っている。


店内のとなりのバケツには園芸種の華やかなスイートピーも並んでいた。
お店の人は「こちらの方は花だけだからきれいですよ」と勧めてくれたのだけど、素朴な原種の方に惹(ひ)かれる。

冬には園芸種のあでやかさが嬉しかったものだけど、春だからなのか。緑の葉やツルに生命力を感じ、飾ってみたくなった。季節的な気分もあるのだろう。



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上は昨年の11月末に購入した、フリルの大きな園芸品種の写真。色は同じでも、雰囲気がかなり違う。1本につく花の数も多そうだ。


園芸種は原種に比べてステム(茎)がとても長く、枝の分岐点で切っても高さが出る。
葉と巻きひげの部分は下に残して使わないのだろう。

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原種に近いものは葉の部分から花までの、茎が短い。長さをだそうとすると、必然的に葉も一緒にくっついてくる。一本の花は少ないが、枯らさずに持たせると、ちゃんとエンドウ豆のサヤのようなものも結実する。


ひょろひょろとみえるツルは何を求めて伸びているのだろう。何かに触れ、絡(から)みついていくのだろうか?

支えを求めるその行いは実は頼りなさの対極にある、したたかな意思を感じてしまうのである。








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