パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ミモザと香料

ミモザの花の香料、ミモザアブソリュート

色々なミモザ

3月8日はミモザの日。

毎年、この季節になるとミモザとアカシアについて確認をするので、私自身の整理のために写真と情報を書き留めておくことにしました。

10年してようやく区別がつくようになってきました。


まだ寒い、風の強い3月頃に歩いていると、大きなミモザの木がゆさゆさ揺れて咲いているのに気が付きます。

 

今日はお花屋さんで真珠葉ミモザを買って来ました。

今年は不作だそうでお値段も高めでした。

 

ミモザの香料

ミモザの香料は、フサアカシアAcacia decurrense)から採られます。

香りは、甘くもっさりとした豆っぽい、干し草のような、イモのような香りです。 アブソリュートに特徴的なワックス臭と、ウッディ感があります。

処方に入れると、暖かくマットなテクスチャーが出るようなところが好きですね。

 

本当のミモザはピンク色


本来は、オジギソウ(Acacia decurrense )をミモザというようです。

そしてフランスでミモザの木(Mimosa tree)といったら、ピンクの花のネムの木を指すそうです。

ミモザがピンク、ちょっとピンときませんね。

 

房アカシア

ミモザのまとめ

▶ フサアカシア 学名:Acacia dealbata/ネムノキ科(マメ科)/アカシア属 
ミモザアカシアと呼ばれ、いつしか名前からアカシアが取れてミモザが通称になりました。
この植物から採った香料がミモザアブソリュート

長く羽のように柔らかい葉はネムの木に似ています。写真上。

 

ミモザアカシア切り花


▶ ギンヨウアカシア/学名:Acacia baileyana/  ネムノキ科(マメ科)/アカシア属
フサアカシアによく似ていますが銀葉アカシアの葉は短くて固いです。

黄色い花はフサアカシアより少し大きめで、この花に匂いはあまりありません。

 


合歓の花
▶ ミモザの木(Mimosa tree) / 学名: Albizia julibrissin /マメ科 /ネムノキ亜科  
フランスではミモザの木というと、ピンクの合歓の花を指すようです。

 

夕方にかけて、げん骨状の蕾から、糸のような蕊が伸びてやがてフワフワの毬のようになります。甘く、少しフルーティでパウダリーな香りがします。葉に注目してください。ミモザの葉に似ていますね。



真珠葉ミモザはパールアカシアともいう

▶ 真珠葉アカシア /Pearl AcaciaAcacia podalyriifolia A.Cunn. ex G. DonAcacia属/マメ科 
丸く肉厚の葉が可愛いです。匂いはごく淡いです。

 

アフリカのミモザ
☆アフリカ原産のアカシア

▶ アカシア ホリダ/ Acacia horrida/Acacia属/エンドウ豆科  / 
エグい棘がある。アカシアの語源はトゲの意味

 

☆本来のミモザ

▶ ミモザ オジギソウ /学名: Acacia decurrense /マメ科 /オジギソウ属 / 
触ると葉を閉じる、ピンクの花を咲かせるオジギソウと呼ばれる草

 

 

パルファンサトリの香水の中では、ニュアージュローズ、シルクイリスなどにたくさん使われています。

 

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