カンヌ・グラース‐2013
中が暗いから、なおさら鮮やかに浮かび上がるステンドグラスの光。 外からはただの暗い穴。 でも夜には旅人のために、内側から淡い光を放つのかもしれない。。。
風光明媚な南仏の田舎町ヴァルボン。 名前の vallbonneの由来 は 「美しい谷(pretty valley)」から来ているそうだ。ここは内陸でカンヌよりは高地だけれど、後ろにはグルドンのある高い山があり、西側のグラースやムージャンよりは低いようだから、谷とい…
おとといのつづきであるが、 そして鷲巣村のグルドンを出た私たちは、真南に山を下りヴァルボンへ。ここは村というより、もう町の風情。カンヌとグルドンの中間に位置している。 ちょっとぶらついた後、レストランでランチにする。今日のお勧めプレートはパ…
グルドンの香りのお店。ウインドウにあるかわいい赤ちゃんの靴が気になる。 食べ物に賞味期限があるように、話のネタにも(自分の中での)消費期限がある。未公開の記事の卵はいくつも用意しておくのだが、忙しさに紛れ、あるいは新しい書きたいことが重なっ…
つづきであるが、 この日、カンヌを出発してグラースを抜け、南仏で最も美しい村の一つと言われるグルドンへ。この村の観光案内所によると、ここは南仏アルプ=マリティーヌ県に位置するとか。 (って、車で連れてきてもらったので、場所はぼんやりとしかわ…
南仏からのお客様 それは6月の中旬、日本の私のお店に外国の男性が入ってきたことから始まる。 日本に一人旅で来たその人は、リュックを背負った軽いいでたち。奥さんに「パルファンサトリのソネットを買ってきて」と頼まれたという。 「どちらからですか?…
ムエットスタンド。匂いを評価するときに、クリップにはさんでおくもの。PCWのムエットは幅広で先がとがっている。 私のムエットはちょっとほっそりだけど。帰国後、アトリエでこんな風に使っている。 PARFUM SATORI AVEC RECONNAISSANCEPCW GRASSE FRANC…
歳月のなせるわざ。
この日、カンヌ最後の日曜日を一人ご飯では不憫に思ったか、世話になっている香料会社の社長夫妻から家のディナーに呼ばれた。こっちはまだ8時でも明るい。 うっすらと空がすみれ色になるころ、100人のパーティーもできる広いテラスにかわいいテーブルを出し…
ヴァランソル高原の農場行きについてもう5回にわたってしまった。この5日間にも、小さな村めぐりのこと、ガリマール見学、グラースのお客さんのことやボタニカルガーデンやプチ女子会など、日々書きたいことがたくさんたまっていく。 そうこうしているうちに…
カンヌから200kmほど西北西へグラースを抜け山を越えて、南仏プロバンスの盆地をサン・クロワ湖を横目に、車で2時間ほど走ったところにヴァランソル高原がある。 我々が訪ねた人はチャールズ・オブリー氏という。 250ヘクタールの彼の農場は主としてラバンジ…
とまあ、お昼ご飯を食べに行ったのであるが、いったん話を戻すことにする。 カンヌから目的地までナビを入力したにもかかわらず、幹線道路がいつのまにかなぜか畑道のようになり、完全に道に迷ったようである。 下肥を運ぶトラックがひどいにおいをさせなが…
何しろこっち(南仏)に来てから毎日、一日の内容が濃すぎる。 充実していると言えば聞こえがいいが、もう入りきらないスーツケースにパンパンにものを詰め込んだような状態だ。もちろんその分、写真を整理したりブログを書くための時間も足りないし、アップ…
PCWの社長がクラリセージの収穫を見に行くので写真を撮りについてこいという。(あれ?先週はラベンダーとか言ってなかった?) カメラの腕を見込まれたわけではないが(当たり前)、香料植物の写真を撮りたいと私がつねづね言ってたからその配慮であろう。…
やだー、ナニ?ここカワイイ♡ クリーニング店を探して道々尋ねながら来たのであるが、あまりかわいらしすぎてはじめここがクリーニング店とは思わなかった。 来た時は半分シャッターが閉まっていたので窓が隠れていた。恐る恐るのぞくと、マダムがミシンをか…
「昼間の熱気が黄昏とともに鎮まり、空の端がロゼに染まるころ冷たいVin de pays d'Ocが乾いた心を潤す・・・by yoichi」 「おや?よいちおまえなかなかいうじゃないか。ワイン会社から金一封もらえるよ」 「だれだってこんな光景を目にすれば詩人になれると…
「でかしたよー、与一。これだけあればしばらくお昼のお弁当は大丈夫だね。」「おうち用のつまみとワインも買ってきましたんで、へえ」 「おまえも食べたいだろうにね」 「えっ、そうじゃあなかったんですかい?」
旅先にはどこでも持っていく、南仏でもお気に入りのSugriの帽子。 色違いも持っているの。スタイルがいいのよ。 Milinaly Hat & FlowerDisign Studip
日曜日、買い出しのおばさんよろしくカンヌの朝市へ。クロワゼットのほうはあまり新鮮な野菜が売っていないので来たかったのだ。 卵とフレッシュな野菜、扁平な桃、はちみつ、ピンクのバラを買う。肉やチーズも買いたかったのだけれど、これからランチをする…
え?何?これがパチュリ?なんだかカサカサしてしなびているみたい。枯れちゃったの?と思ったら、本当のパチュリはいつもこんな風に干からびた感じなのだそうだ。 葉を摘んでもむと強いパチュリのにおいがする。 ハーブ類などでも、見た目の悪いもののほう…
南仏コートダジュールの夜明けや夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む... 3年前、この光景の中でニュアージュローズは生まれたのだった。 夏の夜は時間をかけて訪れる。夕暮の残光は淡…
ラムチャップが食べたかったのだ。 ラムチャップは臭いがあるので家では焼きたくない。 7月4日はカンヌの入り江で国際花火大会があるというので、社長夫妻を食事に招待した。海岸沿いのレストランはブリンブリンなひとたちでいっぱい。 まだ8時でもこんな感…
「よーいーちー、もうすぐランチだからさー、ちょっとピカー(冷凍食品専門店)まで行ってラザニア買ってこようよー」「買ってこようよじゃなくて、『買いに行きたいんですけど連れてってもらえますか?』でがしょ」「い~や、やっぱり与一に行ってもらおう。…
よいち「あ、こんにゃろ、何しやがる!さとりさまは2時間もかけてやっとほんのこれっぽっちの簡素な食事をつくってくださったっつうのに、横取りしようとはふてえ野郎だ!!」 さとり「『やっとほんのこれっぽっちの簡素な』はよけいだろ」 「にゃあにゃあ」…
よいち「ハアーくたびれた。やれやれ、やっと着きましたね、紺碧海岸」 さとり「ベタだけど、なんか晴れ晴れするねえ。いい風景じゃないか」 アトリエを出てから飛行機を乗り継いで24時間、ようやく到着したカンヌのアパート。 アパートのドアを開けると・・…
おやおや、ちゃんとお掃除もしないで・・・、というわけじゃない。
やっと暖かくなったと思ったらまた、冬に逆戻り。こんな日は、南仏の快適な気候を懐かしく思って、アルバムをめくってみた。
カンヌから、ちょっとドライブがてら「おいしいものを食べに行こう」という話になり、レンタカーを借り、調香師のM氏の運転でイタリアのサンレモまで。
朝と夕方、カラカラという鈴の音とともにグラースの田舎道を散歩するかわいい羊ちゃんたち。
昼はグラースで宿はカンヌ。プチホテルです。そのときちょうど映画祭やってました。 もう1年になるのかあ。会場近くのイタリアンには映画関係者と思しき人たちがわんさか。 ====