パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

・香料素材ライブラリー

サンダルウッド 白檀 sandalwood 香料

サンダルウッド 白檀 sandalwood 香料 サンダルウッド(白檀)は香水のラストノートとして重要な素材である。この木材の芯の部分を水蒸気蒸留して香料を得る。 サンダルウッドは東南アジアに生息する木で、他の植物に寄生して成長する。成熟までは60年ほどか…

香水の匂い立ち②トップノート(TOP  NOTE)

「匂い立ち」とは、「時間が経つにつれて香りが変化すること」です。 一番初めに匂い立つ香り、これをトップノート(TOP NOTE)と言います。香りの第一印象になります。

イチゴの香り・ストロベリー C-16 aldehyde

イチゴの香り・ストロベリー C-16 aldehyde イチゴの香り。あまずっぱい味とフレーバーは、子供の思い出とあいまってみんなに好かれる香りだ。 香りは、触れている年月が長いほど、鼻になじんで受け入れやすくなる。たとえば、たくさん食べすぎておなかを壊…

次世代香粧品の「香り」開発と応用 出版

このたび、先端技術・産業情報書を数多く手掛ける「シーエムシー出版」から、「次世代香粧品の香り開発と応用」が出版されました。 本書籍は15名の共著による香粧品香料の専門書で、高砂香料工業㈱の丸山賢次氏が監修されたものです。 「大沢さとり」は第一…

石鹸の香り

石鹸の香り、というのは日本人の好きな香りといわれるが、これは世代によってイメージが違う。 シルバー世代は石鹸と言えば牛乳石鹸の香り、もう少し下の世代はラックス。 そして若い人たちはこれといった決まった香りがなく、石鹸よりボディーソープを使う…

石のにおい

石のにおい、石にもにおいがある?

水のにおい

水のにおい 昨日、雨だったから、今日は「水のにおい」について書いてみた。 水ににおいはあるのだろうか? 純水にはないはずだから、たぶん水のにおいと思っているものは、情緒的にいえばそれがたどってきた道の記憶。 混ざり物の臭いと言ったら、身も蓋も…

鈴蘭の香り②

例えば古くはコティのミュゲ・デ・ボワ(1936)。森の鈴蘭という名の香水。

海苔と帆立とジメチルスルフィド(Dimethylsulfide)

海苔と帆立とジメチルスルフィド(Dimethylsulfide) ジメチルスルフィド(ジメチルサルファイド、Dimethylsulfide)という香料は、海苔の佃煮のにおいがする。 一度「この香りは江戸むらさき特急だ」というイメージがついてしまうと、どうしてもそうとしか…

レモンの香り シトラール(citral)

レモンの香り シトラール(citral) レモンの香りの、爽やかな部分はシトラールという香料成分である。 柑橘系のオレンジと同じく、リモネンという成分が多いのだが、レモンにはオレンジの甘さやオイリーな感じはなく、すっきりとしているのが特徴だ。 シトラ…

ゼラニウム 香料 Geranium

ゼラニウムから採れる天然香料は、香水に良く使われる素材である。

ローズ・ゼラニウム Geranium

ローズ・ゼラニウムは、センテッドゼラニウムとも呼ばれる匂いゼラニウムの仲間。

これは、そのへんでよく見かけるありふれた苔。苔類は四億年の歴史を持つ、あらゆる植物の祖先で、世界中に一万種類以上を数えるそうである。

葡萄の香り メチルアンスラニレート

葡萄の香り メチルアンスラニレート 今ではブドウは長期間、果物屋さんでみられるようになったが、私にとっては、やはり夏の果物というイメージが強い。 小学校の頃、夏休みになると、紫色の小さな粒のブドウが出された・・・ような記憶がある。 あれ、何と…

CYPRESS(サイプレス・イタリアイトスギ)

CYPRESS(サイプレス・イタリアイトスギ) 針葉樹系ウッディーで軽いスパイシー感のあるこの香りは、男性用香水に使われる。 ゴッホの作品をはじめとする、西洋の絵画でもよく見る、細長い円錐形をした高木である。 地中海沿岸地方に多く植えられレていて、…

アンフルラージュ(enfleurage) 香料の採油法

チュベローズ、ジャスミンなどの、熱を加えると壊れてしまうようなデリケートな花は、アンフルラージュという方法で香料を取る。手間のかかる、古くから行われてきた方法だ。 写真の、木枠で囲ったガラス板の片面に、牛や豚の脂(ラード、ヘッド)を4対6で合…

なぜ、グラースが香料の産地として有名なのですか?

Q>なぜフランスで香水が発展していったのでしょうか? グラースが現在一番香水の名産地で知られているのは なぜなのでしょうか? A)ヨーロッパにおける香料・香水の長い歴史の中で、フランスに香水文化が花開く大きなきっかけは、中世イタリアとフランスの縁…

PATCHOULI(パチュリ)

パチュリはカシミアショールなどの虫よけとして使われた。 インドネシア原産で、インド、マレーシア、ビルマなど熱帯地方でおもに生産される。 90センチほどの高さになるシソ科の植物で、葉を刈り取り、日に干してから蒸留して精油を得る。 収穫した葉を数日…

パチュリ patchouli-1

パチュリは本当に面白い素材だ。 単独では、ハーブをギュッと煮詰めたような強いグリーンウッディ、湿った藁(わら)の様なにおいでもある。アーシィ(土臭い)で暖かい。 シプレータイプの香水は、このパチュリに、オークモス、ベルガモットが骨格になって…

イリス Iris アイリス 匂いあやめ

グラースの天然香料 こちらに来る大きな目的に、最高の素材を見て、いつも感覚をブラッシュアップしていたいという気持ちがある。 天然香料は、もちろん世界中に生産地がある。 でも香料の世界はコネクションがものを言って、ここグラースの会社にはいいもの…

ラブダナム Labdanum

フランスでは、花と見ればとにかくやたら撮りまくっていて、撮った記憶にないものもある。

アンバー Amber ケミカル

アンバーは、動物の地肌の匂いがする。

アンバー 龍涎香(りゅうぜんこう)のポマンダー

アンバーとは 龍涎香(りゅうぜんこう)の意味 アンバーは、中国では龍涎香(りゅうぜんこう)と呼ばれた。 龍の涎(よだれ)のように貴重である、という意味だ、と書いてある本がある。 また、ヨーロッパ人にその原料が何であるかを秘密にするために、貿易…

アンバーって何? Amber 龍涎香

アンバーって何? Amber 龍涎香 アンバーの原料 アンバーグリスは、マッコウクジラから採られる、動物性の天然香料である。茶色のイメージの、暗く重く、レザーの様な、オリエンタルタイプにはかかせない香調だ。 もともと、宝石の琥珀(コハク)のことをア…

白いヒヤシンス Hyacinthus

別名の「風信子(フウシンシ)」は、春風に揺られて鳴るベルの花をイメージさせる。

ミモザの香り アカシア Mimoza

お花屋さんにミモザが入ると、「ああやっと春が来たんだな」と毎年思う。

レモン(檸檬)の木

レモンには何か「舶来」のイメージがある。

柑橘(シトラス)の香り

かんきつ類の香りはなじみ深く、爽やかで嗜好性が高い。日本人には特に好まれる香調だ。

あおもじ Litsea cubeba

アオモジという。 明るい黄緑と、鈴なりについた丸いつぼみが面白く、花木として大ぶりに活けるととてもすてきな枝ものだ。

新宿御苑の花 梅

ピンクの梅の花はかわいくて庶民的な感じだ。

Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.