パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ジャスミンの花 Jasminum grandiflorum

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香料用のジャスミン、オオバナソケイ。香水に使用される種類のジャスミン

新宿御苑では、管理棟の近くに咲いている。

南仏では初夏に咲く花だが、日本の夏が暑すぎるのか、冬が寒くて花時に間に合わないのか、ここでは秋口によく咲いている。

よく園芸店で見かけるハゴロモジャスミンに比べ、大きな花。
だから?オオバナソケイともいう。

 

つぼみのピンクが、咲くとまっ白になる。
清純な感じだが、香料のジャスミンは重く粘調で、甘さの中にゴムのような香りと動物臭がある。

それはそれでとてもいい香りだし、香水に入れればコクと甘さと華やかさを出すのだが、生のジャスミンは単独でも甘くやさしく、アニマル感が少なくとても心地よい香りがする。

 

ずっとそばにいてうっとりと香りを吸い続けていたいような気分だ。
落ち着くなあ・・・。

あまりにも忙しすぎて、仕事が粗くなることを反省。


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しかし今日は雨上がりの朝の、ひんやりとした空気だから爽やかだが、蒸し暑い日はもっとむせるような香りになる。

 

 

ジャスミン茶のジャスミンは、マツリカという別種なのだが、最近では「サンバックジャスミン」と言って、こちらのほうも香水に使われるようになってきた。

サンバックの香りはグリーン感が強い。

 

 

 

 

ジャスミン オオバナソケイ モクセイ科 ソケイ属 Jasminum grandiflorum

 

 

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