これは、香料を取るジャスミン。オオバナソケイ、Jasminum grandiflorumである。
つぼみは赤く、ほっそりとしていて線香花火の先を思い起こさせる。
開くと白くやや旋廻した花びらの縁(ふち)に、ところどころ淡い桃色の覆輪がでていかにも愛らしい。風にゆれるさまは、儚げでありながらそのステム(茎)は強くしなやか。
近寄って、すうっと香りを吸う。
甘酸っぱいようなフルーティグリーンの後から、ややアニマリックなクリーミー感のあるコクがぐんと伸びやかに香ってくる。
香料になったジャスミンAbs.よりも、生の花はすっきりとした香り。