ローズP βーphenylethylalchool
「ローズP」というのは香料の商品名で、この名前が日常的に使われる。または、慣用名としてはベーターフェニルエチルアルコール(βーphenylethyl alchool)が一般的である。
これはバラの主要な香気成分であり、多くの花の香りに含まれている。
「フェニル」の名のつく香料の傾向として、ハニー様の香りがある。
花の爽やかさの中に、ちょっと粘っこい青くささがある。
純度が高ければフローラル感が強いが、その中にヒヤシンス様の「フェニルアセトアルデヒド」が多く混ざっていれば、より強いハニーグリーンを感じる。
調べてみたら別名に、ざっとこれだけ呼び方がある。
「Benzeneethanol; Phenethyl alcohol;β-Hydroxyethylbenzene;β-Phenethyl alcohol;β-Phenylethanol;β-Phenylethyl alcohol;β-PEA; Benzyl Carbinol; Ethanol, 2-phenyl-; Phenethanol; PEA; 2-Phenethyl alcohol; 2-Phenylethanol; 2-Phenylethyl alcohol; Methanol, benzyl-; Phenylethanol; Phenylethyl, beta- alcohol; 2-PEA;β-Fenethylalkohol;β-Fenylethanol;β-Phenethanol; 2-Phenethanol;β-P.E.A.; 1-Phenyl-2-ethanol; Hydroxyethylbenzene; Mellol; Beta-phenylethyl alcohol; Benzenethanol; 1-phenyl-2-ethanol (β-phenylethanol); 2-PhenyIethanol; Benzeneethanol (2-Phenylethanol)」
初めて聞く名もあった。
しかし、みんながいろいろな名前を使うと話がややこしくなるので、香料にも化学界における国際的な標準としての化合物の命名法を採用している。それがIUPAC名である。
とはいえ、香りを覚えるのには数字とアルファベットの羅列ではなかなかイメージしにくい。
たいていはこの、「ローズP」もしくは「βフェニルエチルアルコール」と呼ぶ。
過去ログより
『バラの香りは、「バラ」という一つの香りでできているわけではありません。
たくさんの芳香物質(香りの成分)が合わさって、あのバラのにおいが出来ています。
ジャスミンも、オレンジも、ペパーミントも、天然の植物の香りは、全部そのように成り立っています。
たくさんの香りの成分は、同量づつ平均的に入っているのではなく、多いものから微量までいろいろです。その配合割合によって、特定の花らしさが出てきます。
バラの場合は、特に多く入っている成分が3種と、バラの特徴を出すものが1種の、4種類をある割合であわせると、バラらしい香りができます。これを、バラの骨格(ブロッキングマテリアル)といいます。
そのおもな成分、シトロネロール、ゲラニオール、Βフェニルエチルアルコールが花の香りの8割以上を占め、少量のユゲノールが甘さとスパイシー感を出しています。
そして残りの2割くらいに、数十本の香りが複雑に入って、さらに本物に近づいてきます。
あるものは10万分の1しか入らないのに、バラらしさを出すために大きく影響しています。
でも、まだ100%解明されていない部分もあり、残りのわずか1パーセントにもっとたくさんの成分が入っていると推測されています。』
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