パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2014-01-01から1年間の記事一覧

マザーロード66 メンズ香水 Mother Road 66 再入荷!

☆マザーロード再入荷のお知らせ! お待たせいたしました、マザーロード66が再入荷いたしました。引き続きご愛用を宜しくお願いいたします! マザーロード66 イタリア産のレモン・ベルガモット・マンダリンのシトラスを中心に、ラベンダー、ローズマリーな…

ヤブミョウガの青い果実 Pollia japonica

ヤブミョウガの青い果実 Pollia japonica この時期はほとんど見るべき花がなくて、汗を流しながら園内を朦朧と歩いていると、鬱蒼とした木の下に白い花が咲いている。 毎年、この時期になるとヤブミョウガの群生に気がつく。 花が咲かなければただの濃い緑の…

もうすぐ処暑(しょしょ)Solar term

立秋を経て暦の上ではもう秋、そして今週末の8月23日は24節気の処暑(しょしょ)である。これを過ぎれば暑さも一段落という。 今日は猛暑も最高潮というか、本当につらい一日だった・・。 それでも1週間前の蝉時雨(せみしぐれ)はミンミンゼミが優勢だったの…

ギボウシ(擬宝珠)Hosta

ギボウシ(擬宝珠)Hosta ギボウシ(擬宝珠)という名前の由来は、つぼみが橋の欄干についている擬宝珠(ギボウシュ)に似ているからだという。その擬宝珠というものはたぶん誰でも目にしたことがあると思う。頭の先がとがった玉ねぎのような、栗のような、…

庭と植物 le JARDIN

なぜ私は植物が好きなのだろう? 庭を作るのは時間がかかるものだ。 それは作り手にとって手間がかかるという意味ではなく、庭自体が成長する時間が必要ということで、それは植物が育つとか、馴染むとか、植物同士が折り合いをつけていくという意味が含まれ…

「四季」VIER JAHRESZEITENの2部「夏」Sommer/Goethe

「何ゆえ、私は移ろいやすいのです? おお、ジュピタアよ」と美がたずねた。 「移ろいやすいものだけを美しくしたのだ」と、神は答えた。 ゲーテ詩集 高橋健二訳 新潮文庫 166p "Warum bin ich vergänglich, o Zeus?" so fragte die Schönheit. "Macht' ich …

カーネーションのパウダー Oeillet Fane  Grenoville Perfumes

パリのヴァンヴの市で買った古いパウダー。 カーネーションのきれいな絵が書いてある。 まだ未使用で、箱もあまり汚れていない。 直径6センチくらいの小さなケース。 とても気に入っている。 帰国後ずっとここにアップしたかったのだが、ようやく写真をとる…

ショウガの花 Ginger_Gingermbre

すきっとしてドライ、クールでホットなショウガ。 夏の暑気払いにもいいし、冬の寒い時期にも体を温める。 ホワイトジンジャーの花は観賞用としてもとてもきれい。 それにいい匂いがする。 ホワイトフローラルをフレッシュグリーンでシャープにした感じ。

青いワイン スパークリング La Fleur Bleue

ラ フルール ブルー。近くのコーヒーショップで、3年ほど前から、夏になるとこの青いワインが並んでいるのは知っていた。 でも、色がきれいすぎて、なんとなく敬遠していたのであるが・・・。 なんかものすご-く毎日暑くて、とても疲れていたので たまには…

ヘリオトロープ(Heliotrope) heliotropium peruvianumL

小さな、ビロードのような五弁の花。 紫色、または小豆色の小さな花が密集して咲き、香りがよいので香水草とも呼ばれている。 夏目漱石の小説「三四郎」のなかで、美禰子が白いハンカチにつけていた香水の名がヘリオトロープ。日本に輸入された初期の香水のひ…

黒い花 黒法師 Aeonium

歩いていてはっとする。何の花?造花? 多肉植物のAeonium、クロボウシというそうだ。 黒い花も少ないから目立つなあ。 ああそうか、白い小砂利を敷いているからはっきりしているんだ。 黒が黒であるためには、白が必要だということだ。

今日のカメ様 Turtle

のろまなワタシ。 カメと言われた私が、グラースの香料会社に残した私の身代わりは、香料棚に陣取って 「一歩ずつでも進んでいれば、いつか必ずゴールにたどり着く」 と主張しているのだ。 まだゴールは見えないけれど。 一緒にがんばろう、カメ仲間のみなさ…

青い花③Cannes ジャカランダ Jacaranda_mimosifolia

カンヌ市役所の前に、鮮やかな青い花の、大きな木がある。 葉はふさふさとしたミモザのようだから、豆科の植物かな? でも花は小ぶりの桐の花のようだし、、、なんだろう。 そう思って調べたら、ノウゼンカズラ科のジャガランタ(Jacaranda mimosifolia)とい…

青い花②Shinjuku_gyoen_national_garden

ルピナス 豆の花 ノボリフジ ヤグルマギク コーンフラワー ヤグルマギク セイヨウツユクサ 小さい頃、ツユクサを水の中で絞って色水を作ったけど、それはもっと地味なツユクサだったと思う。 カンパニュラ・アルペンブルー 昨日のカンパニュラは袋状で釣鐘の…

青い花Paris① ニゲラ、霧の中の恋 Palais des Tuileries

ニゲラ。この名前も好きだけど、英名のラブ・インナ・ミスト(love in a mist)はなかなか良い。 ふさふさとした羽毛状の葉が青い花を包んで、まさに「霧の中の恋」。 クロタネ草ともいう。別名のDevil-in-a-bush はちょっと酷いと思う。 花が散った後には…

ツールドフランス TOUR DE FRACE2014

ツールドフランス、去年は偶然最終日に遭遇し、残り僅かのところでコンコルド広場にいた。 この日私はオランジュリー美術館に行くつもりだったのが、このために休館になってしまい、プンプンしていたのだが、ファンには世紀の瞬間だったらしい。 なんか黄色…

ジャンヌ・ダルク ラ・ピュセル Jeanne d'Arc(la Pucelle d'Orléans)

ジャンヌ・ダルクというとコンサバな感じ。 神格化された偶像のようなイメージがある。 むしろ、ラ・ピュセル(La Pucelle)という呼び方のほうが軽やかで、 意味合いといい音の響きといい、彼女らしい。 シンプルな信仰心が、国家という運命の奔流に流れ流さ…

超巨大ワイン12L_LEGRAND Filles et Fils

ルグランフィーユ・エ・フィス ついこの前に載せたパサージュ、ギャルリ・ヴィヴィエンヌにある1880年創業のワインショップ。 ウインドウ左のボトルはハーフボトルではない、普通の大きさ。 その右にあるのはとっても大きいワインボトル。 でも、もっと巨大…

南仏カンヌのオリーブの店  AL'Olivier 1822

南仏カンヌにあるオリーブオイルの専門店。 上のタンクから、ボトルに詰めてくれる。 ディスプレイもとってもキレイ。 オリーブの産地や品種によってこれだけの種類があるのだという。下の段には、ハーブが漬けこまれたオイルも並ぶ。 ヴァージンオイルは生…

ワールドカップ 2014 FIFA World Cup Brazil

2014 World Cup Brazil、フランスはもう負けてしまったので、もうこんなには盛り上がっていまい。 6月。 予選から南仏はワールドカップで騒がしく、街のいたるところで大型モニターが見られた。 カンヌのビーチにも特設スクリーンが設置され、会場に座る人も…

パリのパサージュ ギャルリ・ヴィヴィエンヌ Galerie Vivienne

屋根つきの商店街って言ったって? 建物の間の小道を繋ぎ、ガラス製の天井をつけた素敵な空間。 ギャルリ・ヴィヴィエンヌは1823年に作られた。 パサージュの中でも装飾が特にきれいだと思う。 連なるアーチと彫刻。 古代ローマの壁面装飾とか新古典主義とか…

パリの本屋 Librairie ancienne & Moderne

パリの本屋さん。 ここはギャラリーヴィヴィエンヌというパサージュ(屋根付のアーケード)にある古書店。 よく見て!上のね、デコ調の半円形の窓はちゃんとあくようにできているんだよね。 画集や写真集など、大きくてしっかりとした表紙が付いている本でも…

東京とカンヌと大嵐,Storm,

日本に台風が接近する中、今夜はてっきり大雨になると思い込んで早々に家に帰ることにした。 危機に備える本能であろうか、天気が悪いと甘いものが欲しくなるものである。 そう思って夜中に食べるべく、高カロリーのアップルパイを買ってきたというのに...。…

gran deposito aceto balsamico giuseppe giusti

1605年から始まる、イタリアの古いバルサミコのブランド。 ボトルとラベル、封蝋がとってもすてき。 最近では、和食の「TATAKI(タタキ)」が流行っているらしく、日本語がそのままメニューに載っている。 このバルサミコのメーカーのレシピにも載って…

刻印器 Personal embosser France

白い紙に浮き出たパルファンサトリのロゴ。 紙を挟んでレバーを引くと刻印が打てるエンボッサーという。 20年ほど前に、日本の商社が海外のこの器具を輸入していて、フォントも形もサイズも決まったものだったけれど名前を入れて、自分用にオーダーしたこと…

ニース Nice③ 青い蜂 Blue bee

花から花へと青い翅(はね)をキラキラさせて飛ぶ大きな蜂。 きれいだけど激しい。見とれるというよりは、目をそらすことができない。 その様子は酷(むご)いとも思える。 ルリモンハナバチ? 見たときは胴体ではなく、翅が瑠璃色に光って見えたけれども。 …

カンヌ、最終日② CANNES

毎日ものすごい情報量があって、仕事のことは明かせないとしても、ちょっとした行き返りの途中や休日に訪れる場所でたくさんの出会いがある。 それでも帰ってから用事がいろいろとあり、アップしたいことは山ほどあるのに時間がないー! と言い訳してみた。 …

カンヌ、最終日① ディナー CANNES

よいち「イエーイ!やりましたぜおっかさん、のりたまでやんす!」 さとり「ばかをおいい。これはトリュフのスクランブルエッグじゃないか。それにあたしはおっかさんじゃないしね!」 よいち「はあ、そういえばなんか、もみ海苔とは匂い立ちがちと違うよう…

シャガール美術館 ニース⑤ Musée national Marc Chagall

ニースのちょっと坂を上がったところにあるマークシャガール美術館。 たまたま通りかかって入ってみることにした。 お庭の中にあるこざっぱりとした建物。 素晴らしい作品の一部がこのサイトで紹介されている。シャガール美術館オフィシャルサイト, 光を取り…

ニース旧市街④ Plan du vieux Nice

ニースの旧市街は、古い建物と細い路地で出来ている。(カンヌの旧市街もそうだけど) 今日はグラースの香料会社でA・パフューマーをしているTchieさんにニースを案内してもらう。 このお店は小さいけど、家族で経営していてとてもおいしいという。 そうそう…

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