パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

シャガール美術館 ニース⑤ Musée national Marc Chagall

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ニースのちょっと坂を上がったところにあるマークシャガール美術館。
たまたま通りかかって入ってみることにした。

お庭の中にあるこざっぱりとした建物。

素晴らしい作品の一部がこのサイトで紹介されている。
シャガール美術館オフィシャルサイト,

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光を取り入れた館内はパリの美術館と違って明るく開放的。
シャガールをこんなに一度にたくさん見たのは初めて。

今まであまり好きではなかったけれど、大作を見るとまた感想も変わってくる。

やはりこれは南仏で見るのがふさわしいような気がする。
一番いいものを見て初めて、本当の感想を言うことが許されるのかな、と反省してしまう。


フランスは田舎でもいい美術館がたくさんあるし、小さな画廊でびっくりするような巨匠の作品展をしていたりする。
日本だったら3メートルは離れてみなければならないような作品が身近に感じられ、芸術が日常に溶け込んでいる。

「一回行ったらいい」というのではなく、何度でも訪れたい場所、それがミュゼ。


なぜ日本では海外の作品を中心にした、西欧風の美術館を作ったりしたがるんだろう?
海外旅行ができない昔ならいざ知らず、今は渡航はずいぶん簡単になった。

明るく乾いた光があふれる南仏。
印象派の画家が選んだ土地に行かないで、絵だけを持ってきて理解できるというの?



日本の湿って朦朧とした空気には、木と紙の日本家屋がふさわしく、日本の絵画がふさわしく、人々の暮らしがふさわしく、そこで衣食をするからこそ、日本画の本当の良さを味わえるのではないかしら?
鑑賞するなら...地産地消・・・? じゃないのかな。


「もっともっと、自分のそばにある宝物を大切にしたい」とは海外に行くといつも感じることである。



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キールを飲みながら、広びろとした美術館のお庭でくつろいでいたら、気が付いたときはもう6時。
マチス美術館も近かいので行きたい気もしたけれど閉館だ。

でもやはり美術館は一日ひとつがちょうどいい。

日本の美術館も、もっと居心地のいいカフェを作るべき。
そこは、絵の感動が雑踏に消されてしまわないように、心の中で今見てきたアートをレビューする場所だから。

そこも含めて美術館じゃない?





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大胆で自由な気風で、美の新しい価値観を茶の世界に作った16世紀の茶人、古田織部。焼き物に代表される濃い緑と黒のデザインは、むしろモダンです。ださわやかなだけのグリーンティーとは一味違う、日本の茶の香りです。


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