パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

カンヌ、最終日① ディナー CANNES

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よいち「イエーイ!やりましたぜおっかさん、のりたまでやんす!」
さとり「ばかをおいい。これはトリュフのスクランブルエッグじゃないか。それにあたしはおっかさんじゃないしね!」
よいち「はあ、そういえばなんか、もみ海苔とは匂い立ちがちと違うようで」
さとり「うーむ。こんなに美味しいトリュフ頂いてて罰が当たるけど、そういやそろそろ美味しい海苔が恋しいねえ...」
 
 

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明日はパリに発つので、前の日は料理したくないと思っていたところ、おうちごはんに呼んでいただいた。
 
簡単なインゲンのサラダとソッカ(ニースでよく食べられるお豆の粉を焼いたもの)、そしてトリュフをたっぷり乗せたスクランブルエッグ。私がトリュフが好きなのを知っていて作ってくれたようだ。
毎回、ご主人はポテトにトリュフがいいといい、奥様は卵にトリュフが合うという。
 
ワインを飲む。
 
最後はみずみずしいピーチ。
日本のお菓子のような桃と違って、酸味もあるワイルドなピーチ。
『私は本当は果物を剥くの苦手なんだよね。手がベタベタになるでしょう...』
 
といいつつ剥く。食べる。そしてまたワインを飲む。
 
ロゼには氷を入れて飲んだり、炭酸水で割ったり、はては剥きたてのカットピーチを入れたりする。
これは、南仏で行われ、しかも家庭でのみOKな飲み方らしい。
「レストランではやるなよ」と釘を刺される。
 
たぶん、日本だったら味噌汁かけご飯とかのたぐいかと?
料亭ではやらないもんね。
家ではやることもあるけど、外でするとひんしゅくを買う、というヤツ?
 
 
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奥様に「パリにはよく行くのですか?」聞くと
「パリは嫌、カンヌにずっといたいわ。空も海も空気もきれいだしみんな優しいから」
 
いやー、そりゃ誰だっていたいよね。家のテラスで夕暮れの空を見ながら食事をとれるなんて幸せ♡
この光あふれる土地に魅せられて。
 
ピカソだって、マティスだって、シャガールだって...。
 
本当にきれい。
ため息が出るほどここは楽園。
 
 
明日からパリで最終章に突入!
残りわずか、頑張らねば。
 
 
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