パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

昆虫

空蟬(うつせみ) ecdysis of a cicada

7月上旬、通勤途中の道路に脱皮したばかりの蝉(セミ)を発見する。 歩道と車道を隔てるように並んだ、コンクリートの円柱の途中にしがみついていた。 まだ羽の脈が淡い緑色をしていて、ゆうべ生まれたばかりのようだ。目が黒々としてあどけなく見えるのは、…

テントウムシとスズラン lady beetle & Muguet

テントウムシは特徴的な柄で、愛嬌(あいきょう)がある。 小学生の頃のクラスメイトは、シールや、文房具のモチーフとしてひとつやふたつは持っていたような気がする。 テントウムシのサンバが流行ったのは中学生くらい? 「赤、青、黄色の衣装を着けた、テ…

ホトトギスとスズメガ  Macroglossum stellatarum

ホトトギスという花と、スズメガという虫。 どちらも鳥ではないけど、鳥の名前のついた植物と昆虫のとりあわせ。 虫が苦手のひとにはダメかもしれないけど、 よくみれば目が愛くるしくて可愛いし、働き者ぽい忙しさは、私としては好感度は大。 この蛾は、飛…

アカトンボ Sympetrum

アカトンボがたくさん飛んでいる。これは、枇杷(びわ)の木にとまって日向ぼっこをしているトンボ。 水辺にはやはりたくさんのトンボが飛んでいる。ロープの上で並んで休憩。 これじゃ、前のトンボのお尻しかみえないでしょう。 夏の終りには青い、シオカラ…

ニース Nice③ 青い蜂 Blue bee

花から花へと青い翅(はね)をキラキラさせて飛ぶ大きな蜂。 きれいだけど激しい。見とれるというよりは、目をそらすことができない。 その様子は酷(むご)いとも思える。 ルリモンハナバチ? 見たときは胴体ではなく、翅が瑠璃色に光って見えたけれども。 …

アオスジアゲハ 青条揚羽 Graphium sarpedon

私が小さい頃はアオスジタテハと呼んだものだが、アオスジアゲハが正式名称らしい。 夏の蝶、という印象が強い。学校の行きかえり、木の多いところでよく見かけた。キアゲハやクロアゲハに比べてく鋭く飛ぶので、追いかけるのが大変だ。

水色の蝶 アサギマダラ Parantica sita

砂利道を歩いていたら、何か大きなものがひらひらと足元から飛び立った。 風のない穏やかな秋の午前、目の前を漂う青いもの。 派手な柄だが、水色に透き通る翅(はね)は、まるでラリックのエナメルのような繊細さである。 思いがけず近くにまた舞い降りた。…

クロアゲハと彼岸花 / Papilio protenor

秋の日差しは音も無く静かに射す 春の騒がしさ、夏のまばゆさ、冬の温かさとも違う透明でしんみりとした光である うすくらい木蔭にまだらに落ちちらちらと揺れる それは蝶の羽ばたきにも似て 影を一層くろく闇にする

トンボ(蜻蛉) dragonflies  新宿御苑

これは今年の6月に新宿御苑の母子森(ははこもり)にいた赤いトンボ。水辺にたくさん飛来していた。 赤蜻蛉(アキアカネ)は秋のものだと思っていたが、不思議な気がして、あとでこの写真をよく調べてみると「ショウジョウトンボ」という夏によく見かける種…

黒いアゲハ蝶 ナガサキアゲハ Papilio memnon

小さなシジミ蝶も可愛くて好きだけど、この大きなアゲハ蝶をみるとなんだか得した気分になる。最近はめったに見ないなあ。 大きいのでゆったりとんで見えるが、とにかくちっともじっとしていない。花にとまっても羽を休めることがないので、なかなかきれいに…

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