パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ジャンヌ・ダルク ラ・ピュセル Jeanne d'Arc(la Pucelle d'Orléans)

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ジャンヌ・ダルクというとコンサバな感じ。
神格化された偶像のようなイメージがある。
 
むしろ、ラ・ピュセル(La Pucelle)という呼び方のほうが軽やかで、
意味合いといい音の響きといい、彼女らしい。
 
シンプルな信仰心が、国家という運命の奔流に流れ流される。
 
翻弄されながら前に進むしかなかった、その乙女の姿を名前に思い描くと言ったら、
彼女は
「やってもみないで、勝手に想像しないで!」
と怒るだろうか?
 
 
 
ラ・ピュセルには「使用人」という意味もある。
神の使命が降りたと信じられたとき、人は生涯をその使用人として全うできる。
 
人は自分のためだけに生きることは実は苦しく、「他者のために」と感じられるとき力を得る。
 
 
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