パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

・香料素材ライブラリー

竹 Bamboo

与一「あ、私はせいぜいこのくらいしか鏡餅になっていないと言いたいんですね?」

大きいユズと小さい姫柚子

こんな風に撮ってしまったら大きさがわからない。 けど、これは姫柚子といって、直径が4センチくらいの可愛い柚子。

シクラメンの香り

どうして?この花は「豚の饅頭」という名を持つらしい。

バニリン vanillin おいしい香り

香水、テュエリーミュグレーのエンジェルはもともとブルーの液体であるが、アトリエに長く置いているうちに緑に変色した。 なぜ本来青い香水が緑色に変化するかというと、 中に入っている成分のマルトールやバニリンが、光によって変色して黄色くなるから。…

フルーツの香り

甘いお菓子や、みずみずしい果物の香りは、小さい時からなじんでいるので嗜好性が高い。

カボシャール イソブチルキノリン cabochard

イソブチルキノリンは、ドライなウッディ、スモーキー、タバックの香気を持つ。 この香料は、1880年ころ発見された。1919年のキャロンの「タバブロン」、1924年のシャネル・「キュイドルシー」、1944年のロベルトピゲの「バンディ」に使用されている。 「ア…

ムスク 麝香(じゃこう)

ムスクは、洗いたてのリネン類の香りであると同時に、香水のラストノートを作る重要な素材である。 もともとは、麝香鹿(じゃこうじか)という小型の雄鹿から採取された、漢方でも使われる天然香料。へその下の方に、雌を呼び寄せる香りの香嚢(こうのう)が…

加齢臭と呼ばないで その2

アラフォーから、男女を問わず加齢臭の原因ノネナールは発生する。 しかし、体から「ノネナール」という成分が直接分泌されるわけではない。 若い人も、中高年も、男性も女性も、皮脂を分泌する。出たばかりの皮脂はそれほど臭いがない。時間がたって、それ…

加齢臭と呼ばないで その1 <2-ノネナール nonenal>

香料の素材は、いいにおいとは限らない。 香水用の香料は1000種類からあり、(その他、洗剤用などを入れれば3000種類から5000種類にもなる)バラの花のような麗しいものから、動物の檻のような臭いまである。芳香から異臭まで、いろいろだ。 加齢臭の原因と…

メロンの香り cis-6-nonenal シス6ノネナール

シス‐6‐ノネナール(cis-6-Nonen-1-al)は、強いメロンの香りがする。「シスー6ーノネナール」は、「ノネナール」と言っても、中高年者特有の体臭の原因となる「加齢臭」(2ーノネナール)とはまったく別のにおい。 ==== 香水の世界では、しばらくフルーテ…

香りを追いかけて

香りを追いかけて しっかりと栓を締めても、香りは少しづつ少しづつ逃げていく。 どんなに大切にしていても思い出が時とともに褪せていくように。 私は手にとって蓋をあけ、ムエットの先を浸す。吸い上げた僅かな液体から立ち上る香り。 例えば、初め涼しげ…

Calone カロンは海の香り

Calone カロンは海の香り マリングリーン。生牡蠣や、きれいな海岸に行ったときに感じる、 やや青いような海の香り。 1990年発売の「カルバンクラインのエスケープ」は、大量のカロン(カローン、キャロンともいう)とローズの組み合わせが斬新だった。今見…

イランイラン,Ylangylang

イランイラン,Ylangylang 非常に強いフローラルで残香もある。 サンダルウッドやオポポナクスなどのウッディ、バルサム、レジンや、チュベローズ、ガーデニアベースなど、甘く重い香料とともにオリエンタル系によく使用さる。 シャネルの5番はアルデヒドタ…

グラースの花・香料植物 35

季節はずれの遅咲きのラベンダー。ちょっとトロイところがなんかいじらしい。

グラースのラボにて 12

南仏に来てからあっという間にもう10日たってしまった。ブログをみると遊んでばっかりいるようだが、毎日ちゃんと仕事もしている。机の上に少しづつ成果物が増えてきた。

グラースのラボにて 8

カンヌから車で20分ほど、香料の町グラースのオフィスは、緑に囲まれたのどかなところ。9月のさわやかな風が心地よい。

カカオの香り-2 チョコレート chocolat

これはフランスから来たカカオのアブソリュード。天然香料の素材の一つ。

イリス アイリス オリス ニオイアヤメ IRISS

ローズやジャスミンの天然香料が高額なのはよく知られているが、もっとも高価な香料はイリスである。

アルデヒド アルデハイド aldehyde  シャネル No.5

シャネルの5番を有名にした理由の一つに、合成香料アルデヒドがそれまでの常識に比べて多量に使用され、それが効果的で新しい香調を生み出したからだ。

私の楽器 調香オルガン台

私の楽器 調香オルガン台 小学生のころ、学校の課外授業で音楽部というのがあった。 放課後になると、小さなバイオリンを下げて音楽室に行く子たちが何人かいた。記憶の中ではなぜか、秋の黄色く色づいたイチョウとセットになっている光景だ。 紺サージの半…

6 グラースの花・ジャスミン

これは香料用のジャスミン。グラースに行った時に畑で撮影した。

都会のジャスミン

都会のジャスミン こんなビル街の真ん中に、半分野生化したようなジャスミンが、今まさに咲き始めている。 これはハゴロモジャスミン。香料を取るジャスミンとは違う種類だが、やはりジャスミンの匂いがする。つぼみは濃いめのピンク色だが、開くと白い小さ…

神田、神保町、古書街

日曜日の午後、所用の帰り。陽気に誘われて靖国通りを淡路町から神保町へ、久しぶりにひと駅歩いてみた。

自分の「好き」をみつけよう

自分の「好き」をみつけよう 私の好きな洋服、色、音楽、絵、写真、小説、心地よくなる場所、あこがれの女優、なんでも。 流行でなくても、人と違っていてもいいの。人と同じでないと、恥ずかしいなんてことはない。 でも、無理に違うものを選ぼうとしなくて…

ワクワクしながら香りをつくろう

ワクワクしながら香りを作ろう! 私がびっくりさせられるのは、大学でケミカルを習ったわけでもなく、香料会社で修行したこともない、ごく一般の香り好きの生徒たちの作品の中にも、すばらしいアイデアやセンスを発見することである。 子供たちははじめ、6色…

GUERLAIN MITSOUKO 1919 (ゲラン ミツコ)

オークモス・パチュリを中心にしたシプレーの骨格に、桃(γ-undecalactone)のニュアンスを加え、パウダリーノートとローズジャスミンのフローラルで柔らかく女性的にまとめた、ゲランの傑作。

調香のはじめ

さて、前回ご説明したように 「調香」は、アコードという作業を繰り返して、小さなイメージのパーツを組み立てて、最終的に30本とか、50本とかの香料を1本に仕上げて、完成のイメージを作っていきます。通常、調香師が使う単品香料というのは、単独ではよい…

香水のできるまで(調香) さくらのアコード

香水を作るための調香、「アコード(accord)」についてお話します。 「アコードをとる」とは、2つ以上の香料を組み合わせて、新しい調和のとれた香りを生み出すことです。 つりあいのとれた美しい香りは、「アコードがとれている」と言います。これを数百回…

バラの天然香料

一般的にバラの天然香料というと、ダマスクローズ(ローズエッセンス)とローズ・センティフォリア(ローズアブソリュード)の2品種があります。

バラの骨格‐2 (調合香料)

バラの香りを再現するために、単品香料を合せて再構成したものがバラの調合香料です。

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