パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

イランイラン,Ylangylang

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イランイラン,Ylangylang

 

非常に強いフローラルで残香もある。

 

サンダルウッドやオポポナクスなどのウッディ、バルサム、レジンや、チュベローズ、ガーデニアベースなど、甘く重い香料とともにオリエンタル系によく使用さる。

 

シャネルの5番はアルデヒドタイプだが、イランイランを効果的に使用したことで有名。

学名はCANANNGA ODORATA 分類はバンレイシ科カナンガ属。花を水蒸気蒸留法で抽出する。(少ないが溶剤抽出もある)原産はフィリピン、マニラ、マダガスカル、ユニオン島、主産地は東南アジア

 

抽出は20時間前後かけて行い、最初に採れたのをイランイランエクストラ(Extra)と呼び、高級な香水などに用いられる。その後はGRADE-3まで、4つに分類される。

 

 

イランイランというのはマレー語の「花の中の花」という意味。「貧乏人のジャスミン」などという不名誉な名前が付けられたこともある。

 

高い木に黄色い花が房下がるように咲く。東京では東京都薬用植物園(小金井)の温室で見られる。

 

 

 

 

▶ 花事典 イランイラン:バンレイシ科 イランイランノキ属

 

▶ ユーチューブ動画  南仏の花と香り グラース

 

 

 

ジャスミン調のフローラルだが、ジャスミンに比較すれば安価ではあるものの、天然香料全体から見ればけして安くはない。

 

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