・新宿御苑
雨のあと、何もなかった草はらにニョキニョキと生える小さなキノコ。 一日で出現するなんて、不思議。 そして、こんな日当たりのよい場所ではまた1日くらいで消えてしまうだろうキノコ。 どこからかやってきて邪魔にもならずいつの間にかいなくなる。でも、…
スクールイベント ゆる散歩 秋バラを見に行く会 週3回から少なくとも1回、私は新宿御苑を散策しています。 時期によって目的の花があることもありますし、ぶらぶらしていて偶然何か見つけることもあります。それによって、季節の花が今どこで咲いているか、…
「民さんは野菊のような人だ」 「野菊の墓」(伊藤左千夫)の中で政夫が言う有名なセリフである。 ノコンギクがそれと定かではないが、野にも山にも咲くありふれた小さな花は、派手ではないがどことなく品がある。薄紫の一重のこのノコンギクの姿が、素朴で…
今日、新宿御苑の温室でフジバカマの鉢植えを見た。 入口の所に2-3の絶滅危惧種の植物と一緒に置いてあったのだ。 「ああ、フジバカマだ・・・」 足早に通り過ぎようと通った時に、思わぬ甘い香りが漂っているのでびっくりした。 思わず近づいて香りを吸…
セイタカアワダチソウとアキノキリンソウ、どっちがどっちか名前をいつも間違えてしまう。この、頭頂部あたりに花の房が放射状にたくさんついているのがセイタカアワダチソウと思われる。 背が高くなって花が小さな粒の粟(あわ)のようだから?それとも泡の…
この3年間で一番きれいに撮れたホトトギス。 天気の良い日の日当たりは光が強すぎてきれいに撮れないけど、木陰はかえっていいみたい。 こういう不思議な形の花を見ると、つくづくと自然の妙味を感じてしまう。またこの名前の付け方がいいなあ。 「橘の香を…
台風のせいでもうとっくに散ってしまっただろう萩(ハギ)の花。 七草にも読まれている萩はピンクの優しい秋の花である。 萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花 マメ科の花らしく、一輪をよくみれば藤(フジ)やエニシダの花とよ…
ミズヒキという。細い線のような茎に、数ミリ卵型の赤い蕾が点々とつく。 日陰に咲く地味な花なのでつい見過ごして、花を開くのをじっくり見たことがなかったが暗い中にちょうど陽がさして鮮やかに目を引いたので気が付いた。 「あかまんま」という植物をま…
秋の日差しは音も無く静かに射す 春の騒がしさ、夏のまばゆさ、冬の温かさとも違う透明でしんみりとした光である うすくらい木蔭にまだらに落ちちらちらと揺れる それは蝶の羽ばたきにも似て 影を一層くろく闇にする
ヒガンバナ、白花種 赤い花はもう終わりかけている。
つきくさに、ころもはすらむ、あさつゆに、ぬれてののちは、うつろひぬとも 万葉集 月草尓 衣者将揩 朝露尓 所沾而後者 徙去友
睡蓮 Nymphaea 白
ランタナ。5月から10月まで長く咲き続け、色が変わっていくので七変化とも呼ばれる。おもちゃっぽいので、あまり香りがない印象だったが、甘い粉っぽい匂いがする。 クマツヅラ科
レモンマートル lemon myrtle/Backhousia citriodora フトモモ科 葉がこすれると爽やかなレモンの香りがする。シトラール。 花も爽やかな甘い香りがする。 レモンマートルは細かい花が房咲きになっている。 一輪の花だけをみるとバラ科のナナカマド(チンシ…
ウツギ(空木、Deutzia crenata)はこの時期に咲く白い花。 新宿御苑の母子森の小さなウツギはもっと早くに咲いていたが、新宿御苑の池のほとりの大きなウツギは今が満開である。
バニラの花は葉と同色で目立たずわかりにくい。それに、花は一日で終わってしまうそうなので、なかなかお目にかかれないのである。 新宿御苑の温室では、ふだん通路から少し離れた奥にバニラが植えてあるので、なかなかそばにいくことはできなかったが、たま…
オクナセルラは別名"ミッキーマウスの木"(Mickey-Mouse Plant)。 南アフリカ原産で、花はビヨウヤナギに似た黄色をしている。 果実が黒く熟し,萼が赤くなってそりかえるとミッキーマウスのようにみえる。
新宿御苑のバラ、今、盛り盛りの状態。 春のバラは大きくてボリューミーで見ごたえがある。
箱根空木(ハコネウツギ)、源平空木(ゲンペイウツギ)とも言う。 咲きはじめ白かった花がだんだんと赤くなっていくので、開花時期の差で紅白の花が一緒になっている。 それが、源氏と平氏の戦いつまり紅白戦になぞらえて源平空木とも云うのだそうだ。少し…
英名ポピー、和名はひなげし、漢名では虞美人草。 雛罌粟にCoquelicot(仏)をあててコクリコと読む。この写真はフランスのひなげし。 「ああ皐月(さつき) 仏蘭西(ふらんす)の野は 火の色す君も雛罌粟(こくりこ) われも雛罌粟(こくりこ)」 与謝野晶…
これは桐の花。クローバーの上に落ちて来たばかり。 桐の花は高いところに咲くし、上むきなので気が付かないことが多い。 でも、とても強い匂いがする。 paulownia tomentosa
新宿御苑のユリの木。 明治初期に植えられた樹齢140年になる巨樹は、40メートルはある。葉の濃い緑の中に隠れ、同色のつぼみは目立たないが、よくみれば 木を覆うようにびっしりとついている。 花の根元のオレンジの線がアクセントになっている。別名チュ…
5月1日はフランスのすずらん祭り(Fete du Muguet )の日。 すずらんはフランス語でMuguet(ミュゲ)、英語ではLilly of the valley(リリーオブバレー)谷間のユリである。 この日にすずらんをプレゼントされると幸せになるという。そこで人々は互いに花束を…
エビネ 海老根 3種 Calanthe discolor 小さな地味な蘭。エビネ。愛好家も多い。 1970年頃、エビネのブームが起きて高値で売買されたという。春蘭もであるが、こういうものが投機の対象になるというのだからわからない。 でもまあ、愛好家と投機家は全然…
おだまきの咲く季節になってきた。 紫の色といい、名前といい、和的な花だと思っていたがヨーロッパにも自生しているという。
美しく咲く藤の花。 藤はやっぱり日本の花だ。
かりんという字は、「花梨」をあてるとずっと思っていた。だって、そのほうが可愛いし、実も梨のようでしょう? 花梨という字はマメ科の別の植物。写真の、この榠樝(かりん)はバラ科。
つくし、土筆、つくしんぼ。つくしはいわばスギナの花のようなもの。ふさふさとした緑のスギナと地下茎でつながっていて、スギナの胞子を飛ばすために伸びた茎である。 ==== 上はまだ、傘の開く前のツクシ。下の方からだんだんと開いていく。 佐保姫の筆かと…
山吹の にほへる妹が はねず色の 赤裳の姿 夢に見えつつ 意:山吹のように美しいあの娘のはねず色の赤裳(も)の姿が夢にでてきました。
春の野にわかなつまむと来しものをちりかふ花に道はまどひぬ 春の野に若菜を摘もうとやって来たが、花びらがあとからあとから散ってきて道もわからなくなってしまった。 『古今和歌集』巻二 116 紀貫之