秋に咲く桜の種類はいくつかあるが、このコブクザクラも10月~11月にかけて咲く。
小ぶりで愛らしい八重の桜。
桜の原産地であるネパールではもともと秋に咲いていた。
それが長い年月をかけてネパールから中国へ、そして日本へ渡る間に、春咲くようになっていったという。
それが長い年月をかけてネパールから中国へ、そして日本へ渡る間に、春咲くようになっていったという。
一年中温かいネパールの南部と違って、日本は厳しい四季の変化がある。
北上するにつれ、桜は寒い冬を乗り切るために葉を落として休眠する必要があったと考えられている。
花を咲かせる時期を春にずらし、環境に適応していったのだ。
秋に咲く桜は、春にも二度目の花を咲かせる。
でも、春はソメイヨシノや大きな八重桜が華やかに咲くので、この小さな桜の存在は目立たない。
ジュウガツザクラ、フユザクラ、コブクザクラは、ほかにあまり花がない秋に咲くからこそ、珍しいと注目を浴びる。
「野も山もみな一面に黄色なら、阿呆になって白を買うべし」
伝説の相場師、是川銀蔵(これかわぎんぞう)の有名な言葉である、・・・がちょっと雅味が違うか。