冬の朝に新宿御苑を歩いていると、寒さに自然と足早になる。
それでも視界の隅に、ちらと異な物を感じることがある。
雑木林で立ち止まって見つけたもの。
池の対岸の木の上に、小さなサギ、コサギが蹲(うずくま)っていた。
コサギといってもそれなりに大きい。
都心ではなかなか大きな鳥を見ることは稀なので、今日は特別ついているような気がして、「おお!と」心が弾む。
池の端を巡ってみる。
コサギは長くじっとしていたのだが、私が場所を移動しながら写真を撮っていると、視線を感じたのか枝を歩き始めた。
「飛ぶ!」
と思って、動画モードにしようと思った時はもう飛んでいた。
相変わらず自分のトロイことよ。