フランス便り
「さとりさま、せっかくフランスにきたっつうのに、なんかあっしの出番少なくありやせん?」 「もうー、自分のことだけでいっぱいいっぱいなんだから、お前まで面倒見きれないよ」 「ちぇ、観客があっしの登場を待っているっていうのに・・・」 「文句を言わ…
というわけで、セントマルガリータ(サンマルグリット)島で、みんなでランチをすることになった。 島の中を歩き、カンヌの町と反対側の海岸に出る。 彼らはよく来るので、お気に入りの場所があるようで、「ここだここだ」と言って小さな入り江に降りていく…
セントマルガリータ(サンマルグリット)島は、カンヌの沖にあるレランス諸島の中で最も大きい島。 島なので当然、四方は海に囲まれている。 しかし坂を上り、島の中をめぐる道を歩くとそこは森の中。 歩いても歩いてもこのような景色が続き、また分かれ道が…
最初の白いバラが終わってしまったので、別のバラを買ってきた。 中心が淡いピンクで、外がグリーン。 テラスに似合う南仏のバラ。
週末、知人の家族と6人で、近くの島へピクニックに行くことになった。 カンヌから船で15分ほどのところにある、セントマルガリータ(サンマルグリット)島は、私の部屋からも見えるくらい近い。 急な誘いだったので、どんなところかなどあまり知らないままつ…
zucchiniの天ぷら。 市場の横の鶏肉やさんの店先できれいなお姉さんが揚げている。 写真撮ってたら、お姉さんにひとつ試食でもらっちゃった♪ 紙で包まれたzucchiniのフリッター。 ひとくちぱくり。 なかから熱いオイルがじゅわっと出てきて口の中がやけどし…
昨年まで滞在していたアパルトマンのお部屋は、カンヌの湾のほぼ反対側で、西に面していて日没が見えた。まさにニュアージュローズ、バラ色の雲の広がる景色。 今回は違うお部屋を借りてみた。リビングが東に面しているので、朝陽が入る。 ちょうど丘のあた…
ホテルじゃなくて、アパルトマンのいいのは自炊できるところ。 長い旅行なら、部屋でリラックスして食べたいもの。 ただ買ってきて並べるだけで、やっぱり「おうちごはん」になる。 初日は市場へ買い物に行って、オリーブとサーモンを中心に野菜少々チーズ少…
カンヌのアパルトマンのお部屋 滞在初日。 いっぱいに開いた窓から潮風が入ってくる。 どんなに広い家でも、30分経たないうちに全部の部屋を散らかしてしまう自信があるので、スーツケースを開ける前に撮っておいた。 リビングからベッドルームへ続く廊下。 …
「私の名はさとり その意味は「AWAKE」 しかしいまだ悟らず」 与一「・・・って、さとりさま、なに黄昏(たそがれ)ちゃってんですか!」 さとり「与一こそ、久々の登場に張り切ってるみたいじゃないか」 与一「最近じゃ年に一回くらいしか出番が無いでや…
デザインでも、余分なものをそぎ落としていって残ったものがシンプルで美しい。 しかし、それが言えるのは足して足して、てんこ盛りにした経験があってこそ。 やっぱり、子供のころは、よりデコラティブでゴージャスなものに魅(ひ)かれたもの。 勢いのある…
干し草 Hay absolute 「この麦はとてもいい麦だよ」と教えられる。 何についていいのかよくわからなかったけれど、古い品種だそうだ。 南仏にいたある日、近くの麦畑でのこと。 麦にもいろいろある。小麦、大麦、ライ麦。 そして「藁(わら)」って、よく耳…
「干し草ロール」というらしい。 南仏の道路を走っていると、畑にこんな円筒形のものがたくさん転がっている。 とても牧歌的な風景。 車の窓から思わず写真を撮るが、いつも遅い。 大地が広いからあまり気がつかないが、車は思いのほかスピードが出ているの…
MOUAN SARTOUX にある小さな植物園。 毎年、必ずここを訪れる。 できれば毎日来たいところ。 でも今年は1ヶ月遅かったし、何しろ酷暑の中雨が降らなくて、花も少ないしあまり元気が無い。 そんな中、ミント類はよく咲いている。 これはペニーローヤル。 みん…
4時の約束に、シャトレーから歩いてサンジェルマンデプレへ向かう。 パリ4時と言えばもっとも暑い時間帯。 5キロのリュックと背中の間はぐっしょりと汗に濡れて、頭がぼうっとしてくる。 実はもうとっくに日本に帰ってきている。 まだフランスの思い出深い…
パリ最終日、ヴィヴィエンヌのビストロでランチを食べる。 ギャルリヴィヴィエンヌの老舗ワインショップ、LEGRAND Filles et Fils の隣にあって、以前から入りたいと思っていた。 「今日のランチメニュー」をざっくり見て、サーディンと書いてあるので注文し…
エチエンヌマルセルからヴィクトール広場を突っ切って、ギャラリーヴィヴィエンヌへ。 ここはパリの中でも特に美しいと言われるすてきなパサージュ。 外出といえば仕事オンリーで、時間がまったくとれなかった今回のパリ。 日本への出発は夜の便だったので、…
先週パリへ来てからの毎日は、暑くて集中力が落ちているのか、思うように運ばないこともあったりして、普段の3倍くらいのエネルギーを使う。 土曜日にざっと一雨降って以来、朝の温度は少し下がって過ごしやすくなった。 さて、この日は仕事が終わって、お部…
行きはシャルルドゴールからニースへ飛行機で来たのだが、帰りは近くの駅で下ろしてもらい、TGV(フランス高速鉄道)に乗ってパリへ。 チケットは前もってフランスのネットで買った。 フィックスなら安いが、行きのエアフラで痛い目にあったので、予約変更可…
滞在中のアルディッシュからほど近く、オランジュという小さな街がある。 ここは1世紀に作られた劇場のある街。 小さな凱旋門と、このローマ劇場が世界遺産で、観光資源となっている。 世界遺産にも登録されたローマ遺跡。 2000年も残っているとは、さすが石…
本当はもう、パリに移動して数日が経っている。 でも、未体験の田舎暮らしは語りたいことが満載。 もっとも感動した場所を締めくくりにしたいと思う。 カントリーハウスから少し車で走ったところに、花崗岩(かこうがん)でできた小さい山がある。 この中腹…
食事はいつもとてもシンプル。 ローカルな野菜と果物、少し高くても安全な食材をほんの少し買う。 加工食品はできるだけ買わない。 味付けもオリーブオイルと塩コショウ、フレッシュなバジルとか。 固いバゲットに、バターかペーストがあればそれを塗る。 昔…
ジュニアが桃を摘みに行くというのでついていった。 家の前の道路をはさんで、果樹園が広がる。 葡萄棚の向こうには、桃の林が幾筋も連なっている。 アプリコットと桃の匂いの違いについて話しながら、 もいで歩けば籠がみるみる桃でいっぱいになった。 そば…
「さとり、悪いニュースだ。我々は月曜日まで電気なしの生活となった」 『えぇ?』口あんぐりの私。 「あの、それは夜は真っ暗ということですか?」 「そうだ、うちはキャンドルならたくさんある」 『ドヒャー!( ゚Д゚)』 キャンドルがたくさんあるとかの問題…
なぜブログがアップできなかったかというと、しばらく電気なしワイファイなしの生活をしていたからである。 週末から7月14日の革命記念日まで、会社も休みだしどこも人でいっぱいだから、家族と一緒にカントリーハウスへ行かないかと誘われて、連れて行って…
ヴァァルボンや、グルドン、ムージャンなど、南仏には小さな村がいくつもいくつもあって、それぞれに可愛らしい。 石造りの淡い色合いが、バラを引き立てている。 歴史的には、海から来る侵略者に対して、砦として生き抜いてきたという厳しい時代があったの…
フランスのポストは黄色。 ブルーのマークが可愛い。 旅先からは、いつもたくさんのハガキを出す。 だから、郵便局は一番最初に場所を覚える。 切手を買うのに並んだりすることが多い。 フランスの公務員はすごくゆっくりだ。 日本の公務員はよくやっている…
毎年来るカンヌの洗濯屋さん。 高級品を扱っている、「マリーとガイのクリーニングショップ」 マダム、暑いとはいえ、ビキニのトップにハイレグ、シースルーのミニスカート。 私より年上だと思うけど、年齢にかかわらず好きなカッコするって、なんか勇気もら…
アトリエから出発するときに、うっかりお気に入りの帽子を忘れてきてしまった。カンヌの強い日差しの中、帽子なしではちと無謀。 そう思って到着翌日の午前中、カンヌブティック街のル・ダンティーブにて帽子屋さんを探す。 「確か、10年以上前にもこのあた…
「ですからね、あっしはもっと早く、たくさん登場するべきだと申し上げたでしょ?」 「なにさ、リクエストがちょっとあったからって、すぐいい気になって」 「南仏便りの人気は、(さとりさまじゃあなくって)あっしのポイントのほうが高いでやしょう?」 「…