パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

セントマルガリータ島③ 海藻のベッド Saint-marguerite island  Cannes

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というわけで、セントマルガリータ(サンマルグリット)島で、みんなでランチをすることになった。
島の中を歩き、カンヌの町と反対側の海岸に出る。
 
彼らはよく来るので、お気に入りの場所があるようで、「ここだここだ」と言って小さな入り江に降りていく。
岩が自然と(あるいは多少人の手によって)階段状に削れているので、2メートルほどの崖をおり、海岸にたつ。
 
 
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そこはふわふわとしたクッションのような場所。
枯れ葉のように見えるが、海藻が打ち寄せられて堆積した場所で、それは厚さ1メートル以上は積もっている。
 
 
この茶色いところがぜーんぶ海藻なのだ。
もっとずーっと右の方、崖がせまってくるところまで。
 
 
 
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白っぽい粉のように見えるのは、たぶん塩が吹いているのだろう。
ほとんどがこの細長い海藻で、ところどころに羽毛状の海藻も混ざっている。
 
 
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これが堆積している断面図。
寄せては返す、波に削られているの。
 
 
 
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長い間溜まった海藻の重みで、下の方はまるで化石のように固まっている。
積もって、固まって、また波で削られていく。。
 
なんか、時の流れを感じるなあ。
すごくない?
 
 
 
 
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なんか、面白くないものを延々と載せているって思われちゃうかもしれないけど、私にはとっても興味深かったのだ。
 
あとで、知人に島の写真を見せたところ海藻ばかり撮っているので
「さとりはいったい島に何をしに行ったんだ?」と笑われてしまった。
 
 
 
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「さとりさま、塵(ちり)も積もれば山となると言いますが、日ごろの努力が大切だっていうことを、
しみじみと感じる場所でごぜえやすよ。」
 
「旅に出ると、どうしても感傷的になるもんさ。イーブンイフそれが与一であっても。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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