パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

カンヌの帽子屋さん Autour d'un Chapeau

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アトリエから出発するときに、うっかりお気に入りの帽子を忘れてきてしまった。
カンヌの強い日差しの中、帽子なしではちと無謀。
 
そう思って到着翌日の午前中、カンヌブティック街のル・ダンティーブにて帽子屋さんを探す。
「確か、10年以上前にもこのあたりで帽子を買ったけど、もうなくなってしまったかも・・・。」
 
そう思いながらしつこく探すも、その間にもジリジリと焼けつくような日差しが肌を焦がしていく。
『まずい、私はすごく焼けやすいタイプなのに・・・』
 
パリでも南仏でも、あまり帽子のマダムはいなくて、たまにかぶっているのはお年寄りか日本人くらいだ。
日焼けは一種のステイタスだということで、みんなガンガン焼いている。
 
 
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カンヌの端から端まで歩いて、いくつかのブティックをのぞく。
あんまり気に入った帽子も売っていなくて、もうあきらめかけたときにその店を見つけた。

ちょっと古い帽子の専門店。たぶん、2003年の世界調香師会議の時に帽子を買った店だと思う。
 
あれこれ物色するも、結局、同じような色や形の帽子を選んでしまう。
最終的に、ベージュにしようかなと思いつつ、ふと手に取ったオレンジの帽子がなんとも魅力的なのだ。
 
『こ、これは東京ではかぶれないゾ・・・!』
とか独り言ごちながら、ベージュかオレンジかさんざん悩んだ挙句、思い切ってオレンジを買う。
 
そのまま被って帰ることにした。
『遠くからでもすぐ発見されそう・・・。笑われてしまうかも!』

時々、ウィンドウに映る自分の姿をみてちょっぴり恥ずかしいきもち。
 
まあ、こちらでは人がどんな格好をしていようとあまり気にしないから。
 
 
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やれやれ、日焼けを防止するつもりが、日に焼けて帽子を買って帰ってきた。
肩まで隠れる大きなつば。
 
ずっとかぶっていると結構暑いし、ちょっと重い。
 
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セルフィーしてみた!
 
 
 
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