休日読書
パトリック・ジェーキントによる「香水」という名の小説。
アガサクリスティがもっとも有名な推理作家の一人だという意見には、どこからも異論は出ないに違いない。 「本のカバー・裏表紙あらすじから アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。邸のプールの端で一人の男が血を流し、傍らにピ…
レトリカは、色々な文学の中に出てくる、比喩表現をまとめた事典。 例えば、香水の項。 「香水の表情とは、(中略)香気のもつれに出る細かい幻想の糸の織り成す感情の展開のことです。(後略)大手拓次『香水の表情について』」(レトリカ、p116) たとえば…
小さな壷の中で醸成し醗酵し発熱していく。 だれかがかき混ぜなければ腐り崩れていってしまう。それはいつも、外から杓子をつっこんで掻きまわす必要があるようだ。 一つの国が転機を迎える時は、そんなものなのだろう。 時代小説や歴史小説が好きでよく読ん…
日曜日のカンヌの海岸。蚤の市を冷やかしながらぶらぶら歩いていて、見つけた。 小さい古い絵本。絵のかわいらしさと大きさ、いい感じの古びた加減。こんな小さいのに、思いのほか高かったのだけど、 なんとも愛らしくてつい買ってしまった。 日本に帰ってき…
ブランシュ・ド・カスティーユは有名なフランス王妃。ルクサンブール公園にて。 Blanche de Castille 1188-1252 フランス王ルイ8世の王妃で、12歳で即位した息子ルイ9世の摂政として、長期間の影響力を持った。 パリ、ルクサンブルグ公園の中庭。ぐ…
「働く。」社会で羽ばたくあなたへ 日野原 重明 日野原先生は、99歳になられる今も現役の医師として働いておられる。やさしい、暖かいお人柄がオーラとなってにじみ出ている方だ。 2度ほどお話させていただいたことがあるが、15年たった今の写真を見ても若々…
ロシアの女帝エカテリーナ アンリトロワイヤ。 また懐かしい本を見つけた。2002年、箱根ガラスの森美術館で、女帝エカテリーナの愛用香水瓶の特別展示があり、その記念香水を作ってほしいという依頼を受けた時のことだ。箱根に行ってその香水瓶を見せていた…
「この世に偶然はひとつもありません」(天使のメッセージ② 中森じゅあん 1997 P53)
アトリエの窓から 小泉淳作 講談社 1998年 小泉淳作氏は、創るということに対して非常に厳しい人だ。そして、この「アトリエの窓から」は、真摯な人間に対しては、優しい本かもしれない。 プロになる厳しさや、若い頃の逡巡、商業アートと芸術の違いなど…
Manyo Luster: 英訳:リービ英雄 写真:井上博道 アートディレクション 高岡一也
Man'yōshū "Collection of Ten Thousand Leaves" is the oldest existing collection of Japanese poetry, 759 A.D.
小説「太公望」宮城谷昌光 著
==== 以前にも書いたが、ここ5年、歴史小説作家の宮城谷氏の小説にどっぷりはまっていた。気に入ったものは、最低10回は読み返していると思う。これは、大人になってから読むと面白いほうの本。 氏は中国古代史上の有名な大公望や孟嘗君、重耳など、たくさん…
世間(よのなか)を憂(う)しと易(やさ)しと思えども 飛び立ちかねつ鳥にしあらねば 山上憶良 万葉集 「この世の中を生きてゆくのはつらく耐えがたく、身もやせるほどで、いっそのこと何もかも捨ててとびさってしまいたいとはつくづく思うけれども、それ…
「愛の妖精」(La Petite Fadette)はフランスの作家、ジョルジュサンドによって書かれた田園小説である。
「武士道と云ふは死ぬことと見つけたり」
年輪か流れか、読書遍歴は。 なんといっても時代小説はいい。時代劇を小さい頃から見ていたので、時代小説を読むようになったのは自然な流れだ。 大学生の時に読んだ時代小説作家。五味康祐、柴田錬三郎、司馬遼太郎、池波正太郎。読後の爽快感が好きで、池…
「三四郎」 夏目漱石の作品で有名になった香水。
「少女パレアナ」は児童書である。
花は蕊(しべ)がきれい。この椿も、金の冠(かんむり)の様だ。
「茶の世界史」は緑茶の文化と紅茶の社会というサブタイトルがついている。角山栄氏によって1980年に書かれた本である。
絶対に本屋には近寄らないようにしようと思っていたのに、高島屋の地下から東急ハンズに登り、ちょっとした余り時間に魔がさしたかついふらふらと、隣の紀伊国屋書店に行ってしまった。
そういえば!十年以上見ていなかったのに、すらすらとブランブリーヘッジという名前が出てきた。
グラースの香水博物館に行った時、ミュージアムショップで可愛い絵葉書を見つけた。ポエムがそのまま花の絵をかたどっている。どこかで見たような・・・?日本に帰ってきてから、洋書の本棚を探してみた。
観光案内を出て、途中、ソフトクリームを立ち食い。もー、ひとりだから好きなようにほっつき歩けてたまらない。
私には年の離れた兄が二人いる。そのため小学校に上がるころから少年誌を愛読していた。 ==== 週刊漫画雑誌のほか、「冒険王」「ぼくら」という月刊誌なども買ってあった。ある年齢以上の方は、ストップ兄ちゃんとか、紫電改の鷹とか聞くと懐かしく思うだろ…
小学生のころ、私はとても痩せて小さくて色黒の、目ばかりぐりぐりさせた子供だった。 ==== ツイギー(*1)来日から、母のシュミで、髪はスーパーショート。ロングヘアの女の子が髪をかき上げるしぐさにあこがれて、必要もないのに「コンドーです」(*2)みた…
「黄金のリンゴの木、歌うたう乙女たち、金色に映えるリンゴの実」
前々回、伊織さんの小説について書いたが、なぜ「ダックスフントのワープ」なのかつながりはまだ触れていなかった。それは連想。