パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

休日読書

小説の中の香り①

小説の中の香りの描写は多いとは言えないが、非常に効果的である。

Jean Patou JOY(ジョイ) 「美徳のよろめき」三島由紀夫

Jean PatouのJOY(ジョイ)は、三島由紀夫の「美徳のよろめき」の中で、ヒロイン節子がつけていた香水である。

大坊珈琲店  表参道

青山通り沿い、表参道交差点近くのビル2階に、大坊珈琲店はある。

人形の家 イプセン

おととい書いた、「私の読書ノオト」に、有名なイプセンの戯曲「人形の家」が載っていた。 広田三枝子の「人形の家」という歌がヒットしたのは小学生のころ。初め、本屋でタイトルを目にしたその時は「ほこりにまみれた人形みたいに捨てられる女の話」なんじ…

私の読書ノオト

「私の読書ノオト」と気取ってみたが・・・、思春期の頃の雑記帳だ。

江戸古地図で見る池波正太郎の世界

小さい頃からの時代劇ファン、昔からずっと江戸古地図が欲しいと思っていたところ、銀座の本屋で「池波正太郎の世界」という地図を見つけた。

大正会夜話 帯谷瑛之助

とってもレアでコアな本「大正会夜話」は、大正生まれの会のその綺羅星のようなメンバーの魅力をひとりづつ語った、今でいうエッセイである。著者は自らも会員の帯谷瑛之助氏。

永遠のゼロ 百田 尚樹

「永遠のゼロ」(百田尚樹)というタイトルは書店でよく見ていたが、世の中のランキングにはまったく興味がなくて素通りしていた。

就寝の儀式

本を読むことは、就寝前の儀式のようなものだ。

何でも信じるお姫様

昔、ある国になんでも信じてしまうお姫様がいました。

宮大工の知恵 松浦昭次

「宮大工千年の知恵」(松浦昭次)が平成12年に、つづいて「宮大工千年の手と技」が翌年出版された。

香道への招待

「香道への招待」は本のタイトルであって、私がご招待などとはおこがましいことである。

「黒い悪魔」 アレクサンドル・デュマ 三代の物語

アレクサンドル・デュマ 初代「黒い悪魔」 この「黒い悪魔」はデュマ三代の物語の始まりである。 「黒い悪魔」の主人公アレクサンドル・デュマは、3代続く傑物である、 息子が「三銃士」「モンテクリスト伯」で有名な小説家だし、そのまた息子のデュマも「椿…

本の話 文芸春秋

毎月、文芸春秋社から出ている「本の話」という小冊子を何年も読んでいる。

中原の虹 浅田次郎(完結)

中原の虹(浅田次郎)をこの週末で読んでしまった。

中原の虹 3,4巻 浅田次郎

ようやくゲットした「中原の虹 3,4巻」の文庫版。前回の休日に続き、浅田次郎氏の長編小説だ。

中原の虹  浅田次郎  つづき

昨日からの続き・・・。とにかく、その先が読みたくて。

中原の虹 (蒼穹の昴 続編)

いっとき、この人の本ばかり読んでいた時期もあったのだけれど、ある日気持ちが離れてふっつりと読まなくなってしまっていた。

蒼穹の昴 ② 浅田次郎

昨日のつづき・・・。 というわけで、ゆうべは早めに帰って読み進んだが、最後までに至らなかった。

蒼穹の昴 浅田次郎

もう、14年前もになるのかな・・・。藤原伊織さんに勧められた一冊。

3D映像と本読む楽しみ

さとり「今は大忙しで、本をよんでるひまがないっちゃあないのだが・・・。」よいち「いい歳してロミジュリですかい?」さとり「おまえのその言い方が、すでにおやじっぽいよ」よいち「はあぁ、あのオリビア・ハッセーも、還暦まぢかでやんスからねえ」

本読む楽しみ

若い時にしかできないこと、歳を取るほどに楽しめるもの、趣味もいろいろある。

薔薇物語 ジェフリーチョーサー

これは、ストーリを楽しむと言うよりも、詩的な言葉を味わうような物語。13世紀に書かれた、有名な恋愛作法の本だとか。

藤沢周平 三屋清左衛門残日録  梅咲くころ

この藤沢周平の短編集の中、三屋清左衛門残実録・第6話の「梅咲くころ」は、一番好きな話。 江戸時代の東北のある藩で、君主の用人を務めた「三屋清左衛門」が引退した後の物語。御隠居のゆったりとした生活の中にも、ちょっとした事件が持ち上がり、それを…

時代小説考

時代小説、歴史小説は古くならない。 はじめから古いせいもある。アンティークのものは年代がたっても価値が落ちないのと似ている。時代小説考などというとちょっと大げさだが、今日もまた、マイナーな話題で。 流行作家と言われトレンドを描いたものは、ベ…

武良布枝著『ゲゲゲの女房』

NHKでドラマをやっているのは知っていた。本もあるらしいと聞いていたが、先日知人に勧められて読むことにした。 水木氏が有名になるまでの半生は、私が大人になってから読んだものでも、おぼろには知っていたが、この本を読んでまたあらたに、家族から見た…

シャルル ペロー  仙女たち(Les Fées)

仙女(せんにょ)なんて、いまや童話の中にしか存在しない言葉だと思う。 シャルル・ペローはフランスの詩人である。「シンデレラ」「眠りの森の美女」「あかずきんちゃん」といった、物語の方が名が通っているかもしれない。彼の著(しる)した「ペロー童話…

杉の柩 アガサクリスティ「Sad Cypress」

前回「シェイクスピア十二夜・杉の柩」からの続き・・・ エリノアは、ロディーに恋している。それも、尋常じゃないくらい。 巻頭のシェイクスピアの暗い詩から始まるこの物語は、思いのほか優しさに満ちている。 主人公のエリノアは、厳しい規範で自らを律す…

シェイクスピア 十二夜  杉の柩

「杉の柩」 原題 「Sad Cypress(サッドサイプレス)」 アガサクリスティ・・・。久しぶりにここずっと、ちびちびとクリスティを読み返している。 扉には、シェイクスピア「十二夜」の詩がある。

アガサ・クリスティ リスタデール卿の謎

クリスティの中で、「杉の棺」。これはいいなあ。私の愛する作品なので、なかなか短時間では書けなくて、次の機会にしたいと思う。 クリスティ作品では、「リスタデール卿の謎」という短編集もお気に入り。特に、表題の小説は、子育てをほぼ終えた女性のシン…

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