休日読書
小説の中の香りの描写は多いとは言えないが、非常に効果的である。
Jean PatouのJOY(ジョイ)は、三島由紀夫の「美徳のよろめき」の中で、ヒロイン節子がつけていた香水である。
青山通り沿い、表参道交差点近くのビル2階に、大坊珈琲店はある。
おととい書いた、「私の読書ノオト」に、有名なイプセンの戯曲「人形の家」が載っていた。 広田三枝子の「人形の家」という歌がヒットしたのは小学生のころ。初め、本屋でタイトルを目にしたその時は「ほこりにまみれた人形みたいに捨てられる女の話」なんじ…
「私の読書ノオト」と気取ってみたが・・・、思春期の頃の雑記帳だ。
小さい頃からの時代劇ファン、昔からずっと江戸古地図が欲しいと思っていたところ、銀座の本屋で「池波正太郎の世界」という地図を見つけた。
とってもレアでコアな本「大正会夜話」は、大正生まれの会のその綺羅星のようなメンバーの魅力をひとりづつ語った、今でいうエッセイである。著者は自らも会員の帯谷瑛之助氏。
「永遠のゼロ」(百田尚樹)というタイトルは書店でよく見ていたが、世の中のランキングにはまったく興味がなくて素通りしていた。
本を読むことは、就寝前の儀式のようなものだ。
昔、ある国になんでも信じてしまうお姫様がいました。
「宮大工千年の知恵」(松浦昭次)が平成12年に、つづいて「宮大工千年の手と技」が翌年出版された。
「香道への招待」は本のタイトルであって、私がご招待などとはおこがましいことである。
アレクサンドル・デュマ 初代「黒い悪魔」 この「黒い悪魔」はデュマ三代の物語の始まりである。 「黒い悪魔」の主人公アレクサンドル・デュマは、3代続く傑物である、 息子が「三銃士」「モンテクリスト伯」で有名な小説家だし、そのまた息子のデュマも「椿…
毎月、文芸春秋社から出ている「本の話」という小冊子を何年も読んでいる。
中原の虹(浅田次郎)をこの週末で読んでしまった。
ようやくゲットした「中原の虹 3,4巻」の文庫版。前回の休日に続き、浅田次郎氏の長編小説だ。
昨日からの続き・・・。とにかく、その先が読みたくて。
いっとき、この人の本ばかり読んでいた時期もあったのだけれど、ある日気持ちが離れてふっつりと読まなくなってしまっていた。
昨日のつづき・・・。 というわけで、ゆうべは早めに帰って読み進んだが、最後までに至らなかった。
もう、14年前もになるのかな・・・。藤原伊織さんに勧められた一冊。
さとり「今は大忙しで、本をよんでるひまがないっちゃあないのだが・・・。」よいち「いい歳してロミジュリですかい?」さとり「おまえのその言い方が、すでにおやじっぽいよ」よいち「はあぁ、あのオリビア・ハッセーも、還暦まぢかでやんスからねえ」
若い時にしかできないこと、歳を取るほどに楽しめるもの、趣味もいろいろある。
これは、ストーリを楽しむと言うよりも、詩的な言葉を味わうような物語。13世紀に書かれた、有名な恋愛作法の本だとか。
この藤沢周平の短編集の中、三屋清左衛門残実録・第6話の「梅咲くころ」は、一番好きな話。 江戸時代の東北のある藩で、君主の用人を務めた「三屋清左衛門」が引退した後の物語。御隠居のゆったりとした生活の中にも、ちょっとした事件が持ち上がり、それを…
時代小説、歴史小説は古くならない。 はじめから古いせいもある。アンティークのものは年代がたっても価値が落ちないのと似ている。時代小説考などというとちょっと大げさだが、今日もまた、マイナーな話題で。 流行作家と言われトレンドを描いたものは、ベ…
NHKでドラマをやっているのは知っていた。本もあるらしいと聞いていたが、先日知人に勧められて読むことにした。 水木氏が有名になるまでの半生は、私が大人になってから読んだものでも、おぼろには知っていたが、この本を読んでまたあらたに、家族から見た…
仙女(せんにょ)なんて、いまや童話の中にしか存在しない言葉だと思う。 シャルル・ペローはフランスの詩人である。「シンデレラ」「眠りの森の美女」「あかずきんちゃん」といった、物語の方が名が通っているかもしれない。彼の著(しる)した「ペロー童話…
前回「シェイクスピア十二夜・杉の柩」からの続き・・・ エリノアは、ロディーに恋している。それも、尋常じゃないくらい。 巻頭のシェイクスピアの暗い詩から始まるこの物語は、思いのほか優しさに満ちている。 主人公のエリノアは、厳しい規範で自らを律す…
「杉の柩」 原題 「Sad Cypress(サッドサイプレス)」 アガサクリスティ・・・。久しぶりにここずっと、ちびちびとクリスティを読み返している。 扉には、シェイクスピア「十二夜」の詩がある。
クリスティの中で、「杉の棺」。これはいいなあ。私の愛する作品なので、なかなか短時間では書けなくて、次の機会にしたいと思う。 クリスティ作品では、「リスタデール卿の謎」という短編集もお気に入り。特に、表題の小説は、子育てをほぼ終えた女性のシン…