昔すんでいた家の庭にはぼうぼうと咲いていたが、久しぶりに身近でみて懐かしい想いにふける。
流れるような茎のラインがきれい。
はじめつぼみだったものが、午後には開き始める。
花には甘い蜜があって、摘み取って後ろから吸う。だからすいかずら。
受け口の花唇をくるりと巻いて、長い蕊は物憂げに、青い蜜のにおいが、甘くまとわりつく。
はじめは白い花が、時間がたつにつれて黄色くなる。咲くほどに花も熟れてくるということだ。
茎を絡(から)めて群れ咲く垣根などは、開花時期がずれて白と黄色の花で埋まる。
確かに金銀花と呼ぶにふさわしい。
➤抹茶の香り Hyouge ひょうげ(旧織部)
ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。