パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

紫陽花 あじさい / Hydrangea macrophylla

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アジサイの花。梅雨の合間の薄日の中で、シジミチョウが群れて羽根を休めているようです。

蝶と違うのは、手を触れようとしても一斉に飛び立っていかないところ。

花は略奪者にも従順に見えます。

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雨の日と晴れの日では風情が違いますね。

学名にオタクサともつけられたこの花、雨の日はシーボルトとお滝さんの悲しい恋の物語を思わせます。

ヨーロッパを熱狂させた、日本ほど植物相の豊かな国があるでしょうか。

その美しさによって欧米にもたらされた未知の植物は、略奪されるように見えてしっかりと住処(すみか)を広げているのです。



季節が来るたびに花に会いに行き、同じような写真を撮り、同じようなことを想うのですが、すこしずつが積み重なり、10年前と比べれば異なる感慨を持っていることに気が付きます。

熟成という階段をらせん状に上がっているのでしょう。




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求肥と白餡を、紫の錦玉で包んだ笹屋伊織 の紫陽花 と、傘の茶碗 で毎朝の一服。 

さとり「雨にうたれてなお美しくさく風情は、お滝さんの悲恋を思わせるの~」

与一「あっしはシーボルト先生のお庭番(朝井まかて)って役どころでやすね。」




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