紫陽花が咲いています
雨の日と晴れの日では風情が違いますね。
学名にオタクサともつけられたこの花、雨の日はシーボルトとお滝さんの悲しい恋の物語を思わせます。
ヨーロッパを熱狂させた、日本ほど植物相の豊かな国があるでしょうか。
その美しさによって欧米にもたらされた未知の植物は、略奪されるように見えてしっかりと住処(すみか)を広げているのです。
季節が来るたびに花に会いに行き、同じような写真を撮り、同じようなことを想うのですが、すこしずつが積み重なり、10年前と比べれば異なる感慨を持っていることに気が付きます。
熟成という階段をらせん状に上がっているのでしょう。