パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ ⑤

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私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ

 
このミニ調香オルガン台を作ったのは何時だっただろう。
2007年くらいだったかな?
 
 
このミニオルガンのボトルをどうするか、素材選びにはずいぶん歩き回った。
DIYの店で10ミリのアクリルキューブを買い、革製品の売り場でシルバーのキャップを見つける。
 
キューブとキャップをボンドで貼り付け、本体にする。
次にパソコンのプリンターでラベルを印刷し、小さい香水シールをカッターで切り抜く。
 
 
並べてみると、なんとミニ調香オルガン台のサイズにぴったりではないか。
 
 
 
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もう一つサイドテーブルも買っていたので、同じ色を塗る。
そこには5ミリの小さなボトルを作って置いた。
 
同じくパリのドールハウスのお店で買った本をちょっと置くと、ミニアトリエの誕生。
 
自分が小さくなって、ここに座ったつもりになってみる。
ちょっと、盆栽の楽しみ方に似ているなあ。
 
 
自分の頭に描いたものが、形になっていく喜びというのは、何かを買って得られるものとはまったく次元の違うものだ。
 
それが、たとえ出来栄えの稚拙なものであっても。
 
昨日より今日、今日より明日、人と比べるのではなく、自分の中での成長が感じられるということは、かけがえのない喜びなのである。
 
 
 
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