ムエットで嗅覚チェック - パルファンサトリの香り紀行

ムエットで嗅覚を調べるスメリングチェック

嗅覚をチェックする

フレグランスのレッスンのひとつに、スメリングチェックというトレーニングがあります。香りあてゲームのようなものです。

ときどき、アトリエでは細長いムエットに香料をつけて、仕事終わりや休憩時間にお互いに出題し合ったりしています。

やりかたは簡単。

①香料の名前をみないで香りをムエット（試香紙）につけて

②それを嗅いで感じたことを紙にメモする

③瓶を返して香料名を確認する

というだけのこと。

なぜ香料名を見ないかというと、具体的な名前を知ってしまうと、先にそのものの映像や言葉の先入観が入ってしまい、香りの新しい面が発見できないからなのです。

例えば先にバラの香料と知ると、バラの花の映像が浮かんでしまい、それ以上考えられなくなります。しかし白紙の状態で香りを見ると、ピンクや白やグリーンといったさまざまな色が浮かんだり、別のもののように感じることもあるでしょう。

これをブラインドで香りを見る、などといいます。

「あれ、この匂いなんだったかな～」と思いながら嗅ぐと脳のトレーニングにもなっていいそうですよ。

香料やムエットといった特別な道具がなくても、アロマのエッセンスや香水をカードや画用紙につけて嗅いで遊ぶこともできます。

そのあと、ムエットなどは手帳などに挟んでおくと、開くたびに香りがふんわりして気持ちが良いです。お試しになってみて下さい。