パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

鏑木清方(かぶらききよかた)と、Le Parfum de GILOT

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毎年8月には、近くのホテルで絵の展覧会を開催しているので、一人で出かけるのが常である。今年は鏑木清方(かぶらききよかた)と上村松園(うえむらしょうえん)を中心に集めた美人画展であった。

鏑木清方美人画で有名な日本画家であるが、その描かれた女性は美しいばかりでない。日常のちょっとした瞬間をとらえた、細やかな表情がとても魅力的である。また、衣装や背景などを見るとその時代を想像できる。

様々な表情をした女性の絵を眺めながら、会場を行きつ戻りつしながら回っていると、「しだれ桜」というタイトルの、一枚の絵の前で「あっ!」と思った。若い娘が枝垂れ桜の横にふと立ち止まり、花を見上げるかのように顔をやや仰向けている。鏑木清方が1914年頃に描いたものだ。

「はっとした」というのは、その絵ととてもよく似た印象の、昔の香水ポスターが思い出されたからである。


その絵は「GILOT」という、フランスの古い香水ブランドのポスターで、1932年に発刊された「La Parfumerie Francaise et L'art dans la Presentation」という古書に載っている(写真上)。

浮世絵を思わせる色と線の、デコ調のロマンチックなポスターである。ごつごつした樹の姿から、花は「しだれ梅(うめ)」だろう。



展覧会で見た鏑木清方の「しだれ桜」は樹の幹の配置は右側で、娘は着物を着ている。あとで戻ってから本と見比べてみれば、違うと言えば違うが、絵を見た時にはそう感じたのであるから、何か通じる情緒があるのだと思う。


ゴッホが広重(ひろしげ)に影響を受けたのは有名であるが、その後も日本の美術、工芸はヨーロッパ美術に影響を与え続け、アールヌーボーアールデコへと進化した。

この香水ポスターが、鏑木清方の「しだれ桜」にインスパイアされたかどうかはわからない。しかし「GILOT」の香水は、1920年以降に多く発売されているので、同じ時代を生きていたと私には思われる。





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