パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

母の裁縫箱①レッカーリフースのキャンディー入れ Lackerli-Huus

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今日、母の裁縫箱を開けてみて、思いがけず変わったものを見つけた。

これはレッカーリフース(Lackerli-Huus)というスイスのお菓子屋さんのタブレット入れ。
たぶん、昭和30年代のものと思われる。
 
 
母の針箱は、なんだかわけ分らないモノがたくさん入っていて、
だいたい私が使うものは決まっているので、いつもは下の方まで見たことがない。
 
今日は、針箱の奥に小さな古い桐箱が見えて、なんだろう?と思って取り出して開けたところ、こんな可愛い缶が出てきたのである。
 
厚さ1センチ、5×7センチくらいの昔のブリキ缶だ。
 
「どしたの?これ」
と、母に尋ねると、
 
「あー、それはね、昔のものだよ」
私がまだ、すごく小さかった頃のものじゃないかな?という。
 
まったく、この家は掘り出し物が満載だ。
昭和のタイムカプセルじゃないかなと思う。
 
20151229母の裁縫箱 レッカーリフース2.jpg
 
レッカーリフース(Lackerli-Huus)は、100年以上続くスイスの老舗菓子店。
いまも、日本に輸入されているようだが、こんな缶はもうないだろう。
 
これは、やっぱりスイスの兵隊さんなのかなあ。
上官に命令されて、きをつけ!の姿勢の若い兵隊。
 
もう第二次大戦は終わった後だと思うのだが、お菓子の入れ物にこんな絵柄を採用する、というところに時代を感じてしまう。
 
 
「くにこ」というのは母の名前で、小さな千社札が貼ってあるところが笑える。
 
 
 
 
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