昨日からのつづき
母の裁縫箱にあった缶のひとつには、古いカミソリが入っていた。
これは、ミシンで縫った糸を切ったりするときに使う。
なんて呼ぶのかな?
水色のプラスチックのケースに、ネジ2つでカミソリを止めるようにできている。
安全剃刀を流用した道具だ。
スウェーデン鋼、「トピー剃刀」と書いてある。
これは、裁縫道具だけど、そういえば昔の安全剃刀は、穴が二つ付いていたっけ。
それをシェービング用の剃刀ホルダーにネジで止めて、髭をそる。
小さい頃、朝、ひげをそる前の父に「ビズ」というか、ほっぺたをすりすりされると、ヒゲがヤスリみたいで痛かった。
固いヒゲをそると、すぐに切れが悪くなって、二日に一度は刃を変えていたのではないかと思う。
スウェーデン鋼は、炭素鋼といい、錆(さ)びるけれど固くて切れ味がいい。
それに対してモリブデン鋼は、ステンレス系の粘りのある錆びない金属。
トピー、TOPYというのは、替え刃の会社なのかな。
缶は、スコッチのキャラメル?
私が、前歯が虫歯でまっ黒だったのは、こんなおやつをスコッチ食べていたからかもしれない。