パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

母の裁縫箱③カミソリ TOPY SHARP BLADE

20151231母の裁縫箱 トピーカミソリ.jpg

 
昨日からのつづき
 
母の裁縫箱にあった缶のひとつには、古いカミソリが入っていた。
これは、ミシンで縫った糸を切ったりするときに使う。
 
なんて呼ぶのかな?
水色のプラスチックのケースに、ネジ2つでカミソリを止めるようにできている。
 
安全剃刀を流用した道具だ。
スウェーデン鋼、「トピー剃刀」と書いてある。
 
 
これは、裁縫道具だけど、そういえば昔の安全剃刀は、穴が二つ付いていたっけ。
それをシェービング用の剃刀ホルダーにネジで止めて、髭をそる。
 
小さい頃、朝、ひげをそる前の父に「ビズ」というか、ほっぺたをすりすりされると、ヒゲがヤスリみたいで痛かった。
固いヒゲをそると、すぐに切れが悪くなって、二日に一度は刃を変えていたのではないかと思う。
 
スウェーデン鋼は、炭素鋼といい、錆(さ)びるけれど固くて切れ味がいい。
それに対してモリブデン鋼は、ステンレス系の粘りのある錆びない金属。
 
 
20151231母の裁縫箱 カミソリ1.jpg
 
トピー、TOPYというのは、替え刃の会社なのかな。
缶は、スコッチのキャラメル?
 
私が、前歯が虫歯でまっ黒だったのは、こんなおやつをスコッチ食べていたからかもしれない。
 
 
 
 
 
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