・日々のつれづれ
香水遍歴 どんな香水が好き?どんな香りをつけてきた?香水の質問ってある? そんな問いに答えてくれたのは、私の幼馴染(おさななじみ)。こんな風に香水と付き合ってきたってことが、とてもすてきなこと思えた。 人に読ませるために書いたものではないので…
この日、池の端(いけのはた)に用事があった帰り、湯島(ゆしま)近辺をぶらっと歩いていたら、旧岩崎邸庭園の道標(どうひょう)に行き当たった。 前から一度行ってみたいと思っていたので、偶然に誘われるように寄ってみることにした。 坂道を上がると、…
山ではとっくに紅葉が終わっているそうだが、里はまだまだ暖かく、秋から冬の装いが遅い。 年々遅くなっているような気もして板が。。。、 ようやく朝晩の冷え込みで色づいてきた新宿御苑の紅葉。 桜の木などというものは、ただ枯れ葉になって落ちていくだけ…
明け方の雨がやんで、少ししっとりとした歩道の、濡れた敷き石が黒くなった上に、あかやきいろの落ち葉が散っているのに、朝陽が射して、心が澄んでくる一日の始まり。 はずむ、足どり。 赤くなった「かえでもみじ」を山まで見に行かなくても、映す鏡が磨い…
自分は勉強するのが好き。 だけど人が学んで、成長する姿が好きだし、その瞬間に立ち会うのはもっと嬉しい。 学んでいる人が何かを発見した喜びに、明るく輝く表情が、私をも照らす。 epanouir(エパヌイール)。 輝く、花ひらく、表情が晴れ晴れとした。
デザインでも、余分なものをそぎ落としていって残ったものがシンプルで美しい。 しかし、それが言えるのは足して足して、てんこ盛りにした経験があってこそ。 やっぱり、子供のころは、よりデコラティブでゴージャスなものに魅(ひ)かれたもの。 勢いのある…
香水の歴史の授業などで、たとえ話などしているときに、または話が脱線した時に、ふと、今の若い人はこの言葉を理解できるかしら?と思うことがよくある。 すでに道具自体が世の中に存在していなかったりすると、そのものから説明しなければならず、まわりく…
今あるもの、誰かのスタイルをまねするとかじゃなくて、自分で考え出してそれを形にしていくって言うのは、ただ、技術だけ磨いてもダメなんだ。 何か楽しくて、面白くて、こうしたいとか、どうだろうか、とか、そういう気持ちがなければ、湧いてこない。 そ…
プラタナスの下に立って目をつぶると、 風の音が、 私をアルディッシュに連れて行ってくれる。 真の闇の中で、 朝まで夢を見ないで眠りたい。 Standing under the Platanus trees with my eyes closed, the sound of the wind takes me to Ardèche. I want t…
雨の後の雑木林で、落ち葉を踏んで歩くと、湿った土の匂いがする。立ちのぼったアーシーな香りが、足跡とともに追いかけてくる。 雨上がりの木立ちは、樹木の呼吸も一緒になっているからかな? 思わず深呼吸したくなる。 立ち止まり、ふわふわ積み重なった腐…
スッポンが伸びている。 暑くて疲れちゃったのかなあ。 7月はフランスに行って致し、8月はあまりにも暑すぎて外へ出られなかったから、本当に久しぶりにきた新宿御苑。 あまり花のない季節だけれど、ひととおり巡回をしようと歩いていたところ、スッポンに会…
哀しみの陰に情緒がやどり、情操が育つ。 日本は情緒の国である。日本の特別な言葉の中で、日本の情操が育つ。 言葉は服のようなものだから 、人と関わるのであれば裸ではいられない。 言葉を飾るなと言うけれど、それは自分の感じたことや、言いたいことと…
ちょっと見リアルな人形なので、写真を見て本物だと思った人もいるようだ。 これは昨年の夏、グラースの香料植物園で買ったカメの置物。 ラボにおいて帰ったら、ちゃんと今年も飾ってくれていた。 私がスローだというのは自覚しているが、人に言われてはちと…
君来ずは 形見にせむと 我がふたり 植えし松ノ木 君を待ち出でむ 柿本人麻呂歌集 私待つわ、いつまでも待つわ。 あなたと一緒に植えたこの松の木の下で。 いいの、トロくたって、だって私、カメだもの。
いまどきマッチなんて珍しい! ホテルオークラのレストランで素敵なマッチを頂いた。 昔はどこのカフェにも食堂にも、お店のマッチが置かれていたものだ。 いまは、多くの人がタバコをやめてしまったし、マッチの出番は仏壇に置くくらいだろう。 事実、母も…
正月に2日間で手編みの帽子を編み上げたのに気をよくし、2作目に挑戦しようと思ったのが1月の7日。 1作目はケーブル編みだったので、こんどは編みこみにしようと思ったのだが・・・。 仕事が始まって見ると忙しくて忙しくて、 当然ながらちっとも手が進まな…
昨日までの冷たい雨が去って、今朝はふっくらと空気がやわらかい。 思わず弾む足取り。 林の木々には無数の光の粒がキラキラ。 雫(しずく)に寄ると、木全体が水滴で覆われているのが見えないし、引いてしまうとキラキラが失われてしまう。 林の中の感動を…
いくつになっても思う。 あと10歳若かったらなあ・・・。 しかも、今の経験と知識を持ったまま。 うーん、 でも日本人全体を見れば、私の子供の頃よりも平均寿命は長くなっているし、昔の同世代より見た目がずっと若い。 だから、そう考えると肉体年齢に比べ、…
これは、昭和の編み物、母が鉤針で編んだパッチワークである。 なんと、私の生まれる前からあった。 もう、作ってから半世紀以上経っているわけである。 これは兄たちのセーターや、いろいろな残り糸を使って少しずつ編みためたもの。 戦後、物のない時代だ…
ついに帽子が出来上がった。 なんとか正月休み中に間に合った! うれしー!! 途中で、2目ゴム編は2号で編んで、縄編みのところから4号で編むと気が付いたのだが、もう時は遅し。 ほどくのも嫌だから、そのまま編んでしまった。 ゴム編みを4号で編んだため、…
カシミアを編む②・・・からのつづき。ようやく、長いゴム編の段が終わり、なわ編みが始まるところまで来た! うれしー!! 編み物って、この、徐々にできてくるところが楽しいんだよね。 このプロセスがいいのであるが、しかし、私はとにかくせっかちなので…
昨日からのつづきであるが、 2014年の大晦日、家に帰って片付けもそぞろに、軽食を取って早速、毛糸を袋から取り出す。 イタリア製のカシミア100だけど、まあまあ。というか、お店ではこれしか選択肢がなかったので。 編み物の本を開くも、おおよそのところ…
編み物がしたくなった。テレビを見ていたら、そんなシーンがあって、10年ぶりに毛糸だまを触ってみたくなったのだ。 そういや今年はひつじ年だあ!(≧▽≦)bしかしただでさえ、やることがたくさんあるというのに...。(*´Д`) あれも、これも、やらなければなら…
シモバシラ、長い、大きい霜柱。 冬のまだ暗い朝、一度目が覚めて、暖かい布団の中でひとしきり考える。 もう起きようかな・・・。もうちょっとぐずぐずしていようかな・・・。 今起きれば、ひと仕事した後で新宿御苑の開園時間に駆けつけて、小一時間は歩ける…
暑い夏が終わり、それほど寒くならないまま秋が過ぎて、ようやく冬らしい寒さになった。 朝起きて、キッチンでお湯を沸かし、半覚醒の頭を熱い紅茶ですっきりさせる。 「冬はつとめて」と書いたのは清少納言。 早朝の厳しい寒さ、急いで炭火を熾す様子が思い…
皆既月食_08_Oct_2014。lunar eclipse。 アトリエで仕事をしていたら「サトリちゃん今、月食が始まったよ」と電話があった。カメラ片手にベランダに突進。 東向きの11階、明治通りをはさんで向かいのビルの右肩に、ぽっかり浮かんだ満月が欠け始めている。19…
今振り返ると、どの年代もとても大変だったのだ。 30半ばのとき、10歳上の人に「40才になったらずっと気持ちが違ってくる」といわれ、 40半ばのときも、年上の女性に「50代っていいものよ」と諭された。 つまり、世代が上がるほどよくなっていくということ。…
もっとも多感な時期を共に過ごした友人が去って一年。 通夜、告別式、四十九日とのいくつもの儀式を経て、少しずつ心の整理がついていくのだろう。 あの日と同じ秋晴れの一周忌にて、境内から墓地に向かえば、やはりあの日のように金木犀の香りが漂っている…
ときに、遠く内陸まで届く海の匂い。満潮と低気圧で、海水が川をさかのぼって来るのだろうか。 エレベーターを待つテラスから、重い雲の連なりが見える。 または夏の終わりの夕方。 激しい雨が落ちてきたかと思うと突然にやんで、濃密な夜が来る。 湿度。 ア…
誰だって、幸せになりたいし、なった方がいい。 でも「幸せにならなくては」と焦ったら、幸せが足りないと思う分、苦しくなる。 みんなが「もっともっと」と幸せを求めたら、幸せの競争になってしまう。 そしたら、幸せじゃないね。 本当の早道は、今の幸せ…